むかしから、けんか腰という言葉が、謎でした。
なぜ、腰、なのか。
しかし今日、銀行で久しぶりに、本格派のケンカ腰の人を目撃。
大手都市銀行での出来事。
なにしろ、待ちに待たされた。銀行員に食ってかかってます。
まさに、喧嘩腰。
腰以外のどの部分でも、ダメ。強いて言うなら、次点は眉。
百聞は一見に如かず、とは、このことでした。
ついでに、銀行員の態度から、「けんもほろろ」という語もマスター。
さらには、とりつくしまもない、つっけんどん、も…。
やっぱりケンモホロロはケンモホロロで、この音以外の音は考えられないこと、まざまざと思い知らされました。
喧嘩腰 vs けんもほろろ
今日は、一日、幸せでした。
ご当人たちは、幸福を散布したことに、まったく気づいてないでしょうが、TM銀行のロビーでうんざりするほど待たされた人々の内心、
そして、同時に、「なぜ腰か」を言葉で解明できるなどと考えていた自分の、浅はかさを思い知った次第。
Don't think. Feeeeel. by Bruce Lee
今宵の六十六夜は、「モテモテ」。
登場人物はフィクションであり、たいへん残念無念ながら、作者とは何の関係もありません(涙
モテモテとにかく子供の頃からよくもてる。
特に美形というわけでも
男らしいわけでも
口先が巧みなわけでも
やさしくタフなわけでも
金や権力があるわけでもないが
とにかくもてる。赤ん坊のときには
かわいいからと
三度も誘拐された。
幼児の頃も
お菓子やおもちゃで釣られて
何度も危ない目にあった。
小学生の時には
海で溺れてサメに食われそうになったが
もうダメかと思った瞬間
サメが求めているのは餌ではなく
交尾の相手だとわかった。
そのあとのことは言うまい。
初めての体験だった。
おかげでそれ以来
どれほど激しく求められても
応じるのに窮したことはない。
牝鮫さまさまとでも言っておこうか。
母はおばあちゃんがくれた
モテモテの実のせいだという。
その白くにごった汁を
乳に混ぜて呑ませた。
だから女には不自由しない。不自由しないといっても
これだけもてると
すべてのトラブルは女がらみ。
そもそも母や祖母の女の悪巧みから
事は発している。
女難の相は深々と刻まれ
手のひらを見せると
女たちはみなほくそえむ。
自分たちのものだとあらかじめ
わかってしまうにちがいない。
わが運命はすべて
女たちに握られている。さらに悪いことには
物心ついたときには
もう女たちに取り囲まれていたので
女というものにすっかり慣れて
ときめくということがまるでない。
恋したことがないのだ。
はじめから発作のように求められても
こちらとしては萌えようがない。
だいいち追いかける楽しみがない。
そっけなくしてくれる女もいるが
それも欲望の挙句の手の内にすぎず
魂胆が見え見栄。
だまされたくても
だまされようもない。やむをえずというか
大昔の書物の中のお姫様に
恋してみたことはある。
けっしてかなえられぬ恋。
しかし数ヵ月後
遺跡から実在した姫の日記が発見され
彼女は二千年後の男に
恋していたとわかる。
歴史をも捻じ曲げるフェロモン。
ときどき自分の肌を
くんくんとにおってもみるが
特にどうということもない。あるいは突然
女たちは去り
追いかけても追いかけても
振り向いてくれなくなるかもしれない。
そんなことをつぶやくと
「ばかねえ」
と女はいった。
そう、バカな考えだ。十代の終り
女たちから逃げたことがあった。
この世の果てまで逃亡したつもりで
ようやく自由を手にしたと思った。
世界の終りには
大きな裂け目があった。
こんな世界、裏返してやれ。
そう思って裂け目を両手で引き裂き
ぐるりと反転させてやった。
しかし反転したのは世界でなく
自分の体のほうで
裏返しになってみると
巨大な女になっていた。
女という広大無窮の宇宙に
内包された小さな宇宙としての自分。以来おのれの分際をわきまえた。
元の世界に戻り
女から女へ
泳ぐように渡りついでいる。
世界は尽きることなき海。「谷神は死せず
是を玄牝と謂う」(老子)
光源氏もすごいフェロモンを持っていたようですが、
この男の人はもっとですね。
そう思えば光源氏も不幸だったのかなぁ・・
とふと思いました。
けんか腰vsけんもほろろ、すごい光景だったでしょうね!(笑)
Posted by:ワルツさん、こんにちは。
この登場人物みたいな人って、男性では少ないですが、女性では意外と多いのかもしれませんね。
子供のころから言い寄られることが多くて、当人にとっては性の快楽も受け容れ難い虐待で。
十代半ばからは同性からも敬遠され。
大人になってからも、根本的には人間不信で、自傷癖があって…というような方。
もてることと愛されることって、かなりちがってるのかもしれません。あるいは、全然一致していないのかも。
こういう男性とおつきあいしていたことがあって、
かなり、大変、苦労しましたです。
MMK・もててもててこまる。。。
本当に、困っていました。
太宰もきっとそうだったんでしょうね。
少し話しずれますが、
物語末文の、“世界は尽きることなき海”
大好きな映画「グランブルー」では、
最期に、ジャックが海に入水していくときに、
恋人・ジョアンナは、
「私の愛をみてきて」という台詞で、
ジャックを海へ送るんですね。
こんなすごい愛みたことない!
と感心してみならいたいと常々思っていたものです。
少し視点がずれると怖くなりますね。
愛ってむつかしいです。
あ。老子の言葉が、いまひとつ理解できなかったです。
お馬鹿ですみません。
調べますです。はい。
勉強になります。ありがとうございます。
MMK。
二十代でこんなタイプのヒトと付き合うのは、男であれ女であれ、苦しいですよね。
主人公はサメではじまり、海で終わるヒトなんですが、こんなヒトとかかわるには、サメ方式でだめなら、海方式で限りなくどこまでも包囲することになるのでしょう。
サメはロートレアモンの詩をパクりました(暴
老子。六章。
谷神不死、是謂玄牝。
玄牝之門、是謂天地之根。
綿綿若存、用之不勤。
女性の性器のことを謳っているといわれてますv
それは不死であり、天地の根源であって、途絶えることも疲れることもない、と。
overQさん、老子の解説ありがとうございました。
しっかり、メモりました。
鍾乳洞のようですねぇ。謎
えっと、以前かきそびれたのですが、
この猫さんと、1っこ前の猫さんが、
ぴっころににていて、にやにやしてしまいました。
でも、この猫さんは、男の子ですよね。
あと、ルビふってあるのに感動しましたです。
アミーゴ!アミーゴ!
ルビ、気づいていただけましたか!
このルビって、たしかMovableTypeのプラグインで表示してるんですよ。
もうだいぶ前に入れたやつです。滅多に使わないので、忘れがちですw
調べてみると、たしかコレでした。作ってくださった方に、遅ればせながら感謝。
http://www.villagewood.net/blog/archives/000154.html