ユニクロのTシャツ、ブログでもよく話題になってますね。
1000種類もあるそうで、なかなかなデザインも多いです。ポップアートの巨匠たちのものもあります。
しかし、やっぱり、Tシャツの本場といえば東南アジア。
Tシャツは熱帯の盛装なのです。
キース・ヘリングやウォーホールといえども、アジアンTシャツの大胆奔放には、およそ足元にも及びますまい。
まずは、とりあえず、紀文生姜ちくわ。
東南アジアのTシャツ界は、九十年代末、デザインとしての日本語を発見しました。
これは、ピカソがアフリカ芸術を発見し、岡本太郎が縄文式土器を発見し、ブッシュマンがコカコーラを発見したのに匹敵する、アート界のエポックメーキングでした。
江戸勘亭風の「生姜」がピリッと効いています。「生姜」という文字がこんなにカッコよかったのか、と日本人にとっては目からうろこの快作。そして、「ちくわ」という脱力の線へなだれこむ、連続の妙。
ロゴの背景に踊る波と、袖のオレンジのコーディネートも見事。
しかし、何よりすばらしいのは、背中できっちりと仕事をする原材料名・製造年月日。
法令によって記載を義務付けられ、しぶしぶつけた内容証明を、あえてデザインとして見出すことで、風刺の気配すら漂わせております。これを著作権侵害と呼ぶことは、日本語の美しさを自覚できなかったわれわれ日本人には、もはや許されてはおりますまい。
あ夏そ。
意味を伝えるものとして、文字を見る習慣は、金輪際、捨てるべきでしょう。
もっとも美しい日本語のロゴ配列としての、あ夏そ。チェ・ゲバラもこのデザイン革命をうらやましげに見守っています。
クレヨンしんちゃん。
読んではなりません。あくまで、図形として、絵柄として、日本語を見ること。Don't think , feeeel. (Bruce Lee)です。そうすれば、この絵と文字の取り合わせが、まったく自然で正しいことがわかるはず。ボブ・サップと野獣、年金と未納、そしてポパイとクレヨンしんちゃん。まちがいない。
合道氣。
合気道ではありません。それでは美しくなかったのです。どうしても、気と道は入れ替えられねばならなかった。四千年の歴史を誇る漢字文化の中で、これまでいったい誰がこのことに気づいたでしょう。おそろしいまでに峻厳な審美眼に嘆息を禁じえません。
そして、これまでのところアジアンTシャツ史上最高傑作と目される作品、「中村」。
合奏の時はいつも
中村が目に入って来た
のがよく思い出します
中村にはよくわがまま
を言ったけど(れど)本当によく
がんばったな
クラリネットを吹いていた時
や一緒にあそんだこと
はぜったいわすれませ
とっても楽しい思い出しを
ありがとう そして
おつかれさまでした
[参考サイト]
アジアのいかしたTシャツ…このエントリーはこのサイトに全面的に依存しております。けっこう古いサイトなのですが、あいかわらずのばく進ぶりで、感動を新たにしました。このエントリーはこのサイトを紹介するために書いたといってもいいでしょう。まだまだ、すごいTシャツが満載です。
SANWA SUPPLY JP-TPR3 Tシャツ転写用プリント紙(A3)
エビと日本人/岩波新書