今回のお題は、
「Nothing but a Rhythm! Drumが無きゃあ始まらない!」
ドラムです( ・∀・)
ドラムはハル・ブレイン。
これは、好きだとか、音楽的にすばらしいとかいうこと以前に、おそるべき統計的事実として。
ハル・ブレインという名前を聞いたことがない人でも、ハル・ブレインのドラムの音をきっとどこかで聴いてます。
ハル・ブレイン Hal Blaine は、六十年代から七十年代前半、ロサンジェルスで活躍したセッションドラマー。
彼がドラム・パーカッションで参加した楽曲のうち、トップ10入りしたものは150曲を超えるといわれています(350曲という説も)。
TOP10入り150曲(うちNo.1は40曲)。
これって、まったく異常な数字ですよね。どんな有名ミュージシャンも、この数には及ばない。その意味するところは、ちょっと恐ろしい気さえします。
まず、トップ10入りしたすべての音楽を見渡したとき、いちばん演奏時間が長いミュージシャンは、ハル・ブレインだ、という可能性があります。
その結果、私たちは、知らず知らずのうちに、ハル・ブレインの叩くドラムをかなりの量で聴いている、と。
好きとか嫌いとかいうより前に、ハル・ブレインというジャンルが存在するかもしれない。
ポピュラーミュージックを聴くことは、ある程度、ハル・ブレインを聴くことであるかもしれない。
彼の活躍したのは、ちょうどアメリカのポピュラー音楽の土台ができた時期なので、ポピュラーミュージックとは、じつはハル・ブレインのことなのかもしれない。
しかも、その事実は、あまりちゃんと認識されてないかもしれない。
アメリカのオールディーズを流すラジオ局を10分聴けば、かならずハル・ブレインのドラムが聴けるといわれています。
レコーディングに参加した曲数は、35000とも。もはや、誰もチェックできていないようです。
ほんとなのか、この数。35000って。そりゃ、同じ曲を何テイクも録音するんだろうけど、この数は途方もないです。ミュージシャン中ぶっちぎりでトップでしょう。スタジオ自体のレコードみたいな数値です。
ハル・ブレインはスタジオ機能の一部なのか。未来の音楽研究家は、ハル・ブレインは個人ではなく、集団だと解釈するかもしれません。
ハル・ブレイン、という名前を覚えておくと、いろんなところで、目にするようになります。
自分はハル・ブレインのCDなど持っていないと思っていても、じつはどこかにクレジットされていたりします。クレジットがなくても、ハル・ブレインが叩いていることも少なくないようです。
しかし、あまりにあちこちに分布しているんで、網羅して完全リスト化するのは、難しそうです。
ちょっと探してみてるんですが、今のところネット上で網羅的リストは見当たりません。
このリストの作成は、じつは重要なことかもしれません。
なぜなら、それによって、私たちの耳が、自分でも意識しないうちに聞き取っていた、もうひとつの音楽ジャンルの存在を、浮かび上がらせることになるかもしれないから。
60年代後半、若者が見出そうとしていた希望と、ハル・ブレインの何かを突破する、明るく元気なドラムが、よくマッチしていました。もしかすると、ハル・ブレインのドラムがなければ、「時代が変わる」という無謀なまでの確信も、生まれなかったかもしれません。
70年代後半に入ると、ハル・ブレインも時代の趣味と合わなくなっていきます。
今はどうなのかな。Pet Sounds がとても高く評価されているので、ハル・ブレイン的な何かも、再びじわじわと若い人の心を侵食しているかもしれません。
ところで、ハル・ブレイン、どれくらい儲かったのかな。。それも、ちょっと知りたいところです。
これだけ働いても、作曲家に比べて、今ひとつの儲けとなると、スタジオミュージシャンってつらいよなぁ。。
HalBlaine.com: The Official Hal Blaine Fan Website
TB&ご参加ありがとうございます。ハル・ブレイン知りませんでしたが、確実に聴いていますねー。なんだか凄い人ですね。
スタジオミュージシャンなんですが、ピンきりだとは思いますが、あるインタビュー(OrganistのKankawa氏@cyberfusion)によるとMadonnaのツアー半年で5億、Stevieあたりでも1億くらい貰えて、残りで好きなJazzとかをやるっていうのを読みました。Topクラスのスタジオミュージシャンはすごく稼いでいるみたいです。昔の人はあまり貰ってなさそうですね。
ハル・ブレインについて、リンク先を見て驚きました。
確実に聞いたことある曲、持ってる曲ばかりですねー。
ためになりました!
JMさん、ne_sanさん、こんばんは。
うー、ハル・ブレイン。ハルさん、と呼ぶことにします。
不遇です。
こんなにみんな聞いているのに、こんなに知られてない人も、めずらしい。というより、ハルさんひとりでしょう。
ギネスに申請したら、認めてもらえるような記録を、たぶんいっぱい持ってると思います。そんなわかりやすい切り口を持っているのに、知名度はもうひとつ。
活躍した時期が七十年代初頭までなんで、きっと儲かってそうにないですね。当時は引っ張りだこで、必死で働いたんでしょうが、気がつくと、自分には印税はない、というような。
ハルさん、六十年代七十年代のほとんどのアメリカのミュージシャンと交流があり、面白い裏話もいっぱい知っているにちがいないです。聴いてみたいなぁ。
ハルさん普及運動を、これから広げていきたいと思います(w
はじめまして。
ハル・ブレインについては、山下達郎のFM番組でよく出てくる名前ですし、以前に彼の特集もやっていたのでそこで知りました。というか、それ以外で全然聞いた事がありませんでした。紹介されていたサイトの曲を眺めてみると、壮観の一言ですね。
getsmart0086さん、こんばんは。
山下達郎氏は、ご自分でドラムを叩くときも、ハル・ブレインのスタイルをまねようとしているとか。
リンクを張ったサイトの方とか、ごく一部には熱烈なファンもいるようです。それにしても、業績に比べて、知名度の低いこと! 珍しい例ですよね。
なんか、すごく応援したくなってきました。