韓国の小学生の間で、あの懐かしい口裂け女がブームだとか。
口裂け女といえば、子供が十歳になるまでについておきたい八百の嘘のひとつですからね。
都市伝説ということで民俗学でもふつうに取り上げられる主題になりました。
前に書いた丸太町今出川も都市伝説化しないかしら。お好きなようにバリエーション作って、どんどんお子様方に吹聴してもらえれば…楽しいです。
今日は子供のことではつらいニュースもありました。まだ事実もはっきりしないし、子供の声も聞こえてこないので、何ともいえませんが。よほど憎いことでもあったのかなぁ。。
暗鬼通学路で鬼が出るらしい。
三年生はもう六人喰われた。
責任を問われて
校長が辞任した。
門武省から
新しい校長が来た。
校門を閉ざし
学校は武装した。
開かれた学校を
目指した時代は過ぎ去った。
これからは学校も武装する。
鉄条網が張られ
見張り台には狙撃兵が立つ。
地雷が埋められ
鬼への先制攻撃も検討されている。
侵略ではなくあくまで防衛が目的。
いくつかの戦いがあり
兵隊さんたちの捨て身の活躍で
残忍な鬼どもは無残な死を遂げ
学校の平和は守られている。しかしまだ安全ではなかった。
学校の中にも鬼がいる。
子供が子供を殺す。
門を閉めるだけでは手ぬるいのだ。
鬼の子は誰だ。
子供どうしで密告が推奨された。
それがみんなのためになる。
鬼をかばうものや
密告に異議を唱えるものは
子供が鬼に喰われているという現実を
直視していない。
鬼の手先に等しい奴らだ。
鬼の子だからって
とって喰おうというのじゃない。
われわれは鬼じゃない。
ただ門の外に出てもらうだけ。やがて鬼の遺伝子が発見された。
これで誰が鬼か
調べれば一目瞭然。
出てくる、出てくる。
あいつも鬼だった。
やっぱりそうだった。
あそこもきっと鬼の家系。
学校武装に反対していた野党の
党首もやっぱり鬼だった。
どんどん門の外に追放した。
鬼が鬼に喰われている。
非道い奴ら。
外道。不運。天罰。だが調べていくうち
鬼の遺伝子は意外な広がりを見せる。
どんどん鬼が見つかる。
兵隊の中にも鬼がいっぱい。
校長も鬼だった。
門武大臣も鬼。
総理も鬼。
子供も全員鬼。
鬼じゃない人間などいなかった。たしかに鬼を締め出そうと
門を締め切る人間たちの
顔は鬼になっていた。
鬼を吹き飛ばそうと
工兵たちは鬼のように
地雷を埋めた。
スナイパーは
鬼のように正確に
弾道を計算した。
みんなのために
と自爆攻撃を仕掛ける兵は
鬼も恐れる風となった。
疑心暗鬼という言葉もある。
門を閉じろ
武装しろ
疑う奴は鬼の手先と
祭りを踊り狂う人影には
いつしか二本の角が生えていた。
鬼は外のつもりが
心の門は開きっぱなし。
自分が鬼になっている。
人間が鬼なのだ。
どの聖書にだってそう書いてある。武装は解除され
門は取り壊された。
今でもときどき
通学路には鬼が出る。
子供が喰われることもある。
でももう鬼を恐れない。
鬼の元へ行き
話を聞く。
人間の言葉だ。
それが鬼の言葉に聞こえるなら
その耳は鬼になっている。
その話も聞いてみよう。
近道がかえって
遠回りになると気づいたので
通学路はわざわざ
鬼たちをたどっていくものとなった。
学校は消滅し
鬼をたどる道が
今ではそれに取って代わる。
鬼がいなくなることはない。
通学路は生涯の巡礼にまで拡大された。
野田さんの「贋作・桜の園の満開の下で」を思い出しました。
鬼の夜長姫が、屋根のうえから、人間が戦争をする光景を眺めて高笑いするシーン。
すごくせつなくて辛くて、号泣してしまった。
涙で、鬼をとかし、笑いで、鬼を蒸発できたらいいのに。
ところで、丸田町、今出川で、ふと。
以前のエントリーでもきになっていたのですが。
overQsnnは、全て承知のうえで書いてらっしゃるのかもですが。
確か、丸田町のなかに、風水でいうところの竜泉があるのですよね?
何で読んだのか不確かなのですが、ある時期風水にこっていて、その霊験あらたかなる場所を探し歩いたことがあるのです。
荒俣宏さんの本か、陰陽師か、京極作品あたりだったと思います。
陰陽師には、丸太町今出川には鬼がでて消える場所とあったような。
う〜ん、うろおぼえです。ご存知ですか?
とても、きになっています。
picoさん、こんにちわ。
風水で、丸太町今出川を考えるというのは、想定してませんでしたが、とっても興味深いですね。
竜泉というのは、たぶん神泉苑のことでしょうか。
京都で風水となると、いちばん要のポイントらしいです。
平安京は、南の羅生門とこの神泉苑を結ぶラインが中央線(朱雀大路)で、地下水脈が流れているという話です。
御所ももともとはこのライン上にあったそうです。
http://www.mapion.co.jp/c/f?el=135/44/52.379&scl=70000&size=954,768&uc=1&grp=MapionBB&nl=35/01/09.655
陰陽師・安倍晴明の晴明神社も、このラインの少し東。死者に会えるという一条戻り橋もすぐ近くです。まあ、今は、堀川通という大きな通り沿いにあって、あんまり面影ないですけど。
時空がねじれていそうです(w