風邪をひいたあとや、忙しい日々が過ぎ去ったあとなど、体が回復していくとき、温泉の夢を見ることがあります。
小山の全体が、段々畑のような湯船で覆われていて、これを下のほうから順番に入っていく夢。
家のいつものお風呂が、ドアを開けると、巨大な洞窟温泉になっていて、遠くでは海の音がざざんと聴こえる夢。
私だけの秘湯です。
秘湯。
なんて神秘的な響きだろう。
火山列島である日本は、いたるところにお湯が沸く国でもあって、思いもよらぬところに温泉があったりします。
山を分け入り清流のほとりを掘れば温泉がわき、波が打ち寄せる荒磯のたまりで絶景を眺めながらお湯につかる。
日本人に生まれてよかったと思う瞬間。
夢の中だけでなく、リアルにおいても、自分だけの秘湯があればなあ。
…というわけで、今週の「わが秘湯を求めて」は、成相観音湯。
効能は…現実の厳しさを教えてくれます。秘湯ブームとほざいくおのれの未熟さを悟らせてくれます。
成相観音湯。
京都府宮津市。天橋立展望台行く途中、西国三十三所観音霊場・成相寺へ登る道路沿いにあります。
特徴といたしましては、湯船が野ざらしポリ浴槽ふたつであること。
広大な自然の風景はありません。天橋立に向かうクルマが、「ちょっと、あれ何」と指さしながら通る、道路沿いにあり、アクセスに便利です。
バスタブには、「火の用心」の文字が見え、防火用水も兼ねた多機能型温泉。
むろん、温泉湧水のほかにも、天の恵みを利用した、天然水仕立てとなっております。雨ともいいますね。窒素酸化物が含まれ、さまざまな障害を起こす可能性があります。
いろんな人に行きませんかと誘っているのですが、ことごとく断られおり、まだ行ったことありません。
一人で行く勇気はありません。行くことが出来たとしても、入ることはまた別な気もします。
まだまだ、未熟者の私です。
温泉は、心と体を癒す場所ではない。温泉は、心と体をさいなむ場所。温泉は道場であり、きびしい修行の場である。



温泉で心身を鍛錬したいという、克己の志をもつ諸兄諸姉!
喜びたまえ…こうした温泉は、全国にあるのです。
写真は、順に、喜入町の温泉(鹿児島県)、西川温泉(栃木県)、ガラン谷温泉(群馬県)。
以下に、秘湯の核心に迫る達人たちのサイトをご紹介。心洗われます。夏休みの家族旅行のご計画の際、ぜひご一考くださいませ。
◆「超秘湯」ポリ浴槽編…全国津々浦々、ポリ浴槽式温泉を求めて。すばらしいポリ浴槽写真満載。いっぱい拝借しました。
◆変な入浴風景…温泉最終解脱者。もはやポリ浴槽もありません。排水溝、水溜り、トラックの荷台にビニールシートを張るなど、この道の奥深さ・峻厳さ・すがすがしさを堪能させてもらえます。ありがとうございましたぁ!
◆温泉スタンドリスト