AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: 三時間で読むファウスト

三時間で読むファウスト

written by overQ
July 29, 2004

今夜はいよいよキスミー→霧積だ。
斧・琴・菊→善き事聞く、とともに七十年代の定番(姉いわく)。

cover…今日は若干ハイです。なぜなら、ファウストを三時間で読みきったから。
ゲーテ「ファウスト」です。ダンテ「神曲」と並んで、文学と教養の頂点にいすわりつづけ、もはや忘れ去られかけてもいる、ファウスト。

三時間で読めたのは、速読の成果もあるけど、何より翻訳者のおかげ。
池内紀訳「ファウスト」。集英社文庫。五月に文庫化されてほやほやです。

スゴイ翻訳です。注もちょろっとしかありません(w
岩波文庫版なんかで、第二部を読みきれなかった方、ファウストは文学の頂点だと洗脳された方、ぜひこの機会に脱会読破ください。
やすやすと達成できます。

ゲーテが60年くらいかけて書いた大作を、いっき読み。

なにかすがすがしい…夏休みのラジオ体操を全日出席したかのようだ…いいのか、これで…

池内紀は、まずカフカの新訳の翻訳者。
世紀末ドイツ文学がご専門ですが、ほかにも多数多様な著作があります。
数年前、東大教授を定年退職されてからは、もうなんか狂ったように本を書いておられます。驚愕の老人力。
たぶん、今、いちばん熱い著述家は池内さんではないか。

無謀ともいえるほど、サバサバした池内訳「ファウスト」ですが、利点は、ファウストの全体像がやすやすとつかめること。
ゲーテの脳の中では全体像がまずあり、その細部がいじくられまくってたはずですが、そこに一挙に近づけます。強烈な速度による、このランドスケープは、ひょっとすると専門家の方にさえ有効かもしれません。山登りではなく、山くだり。
欠点は…ありゃあー、もう終りかよヽ( ´∀`)ノな点。特にお金を払って買った場合(単行本ならなおさら)、なにか取り返しのつかない気分になりまして、池内訳へ逆恨みがわき、あら捜しをすることになるかもしれません…というか、それは私だ(w

ともあれ、学生の頃、読もうとして読みきれなかった方には、超おすすめの一品です。
なお、正式な読了タイムは、3時間40分…ちょっと詐称しておりました( ;´Д`)
挑戦者、求む!



technorati
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.overcube.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/190

このリストは、次のエントリーを参照しています: '三時間で読むファウスト' , AZ::Blog はんなりと、あずき色☆.
7月30日のラッキーさん
概要 AZ::Blog はんなり、あずき色のウェブログ☆ BlogPeopleランダムピックアップ、今日のラッキーさんは「AZ::Blog はんなり、あずき色のウェブログ☆」さんです。 これまで見たことがありませんでした。ごめんなさい、すごいサイトさんです。オリジナルの塊です。 ページの...
ウェブログ: Modern Syntax
時刻: July 30, 2004 12:22 PM
コメント

overQさん、すごい人ですね〜〜〜!
ファウストを読まれただけでも、おぉ!なのに、それを3時間あまりでとは・・・!
速読・・・、私も少しは速い方かとと思ってたのですが、overQさんとじゃあ、レベルが、次元が違いすぎますね。(笑)
ほんとに、すごい。

池内紀さんは、読売新聞の日曜版で、長いこと、「ドイツ便り」を(すみません、正しい題名は忘れてしまいました)連載されてました。とっても面白くて、親しみやすくて、毎週すごく楽しみにしてました。終わってしまったのが残念です。

今日は、「霧積」ですか!もうすぐですね。じゃあ、観てみようかな・・

Posted by: Site icon ワルツ : July 29, 2004 8:56 PM

3時間40分ですかぁ!?

ひぁぁ…早ぇぇ…

僕も挑戦したいけど、アレはねぇ…。
恐らく僕の場合は時間単位じゃないですよ。○日単位で考えないと読めないですよ。

overQさん、早すぎッス。

Posted by: Site icon ろぷ : July 30, 2004 12:49 PM

ワルツさん、ろぶさん、こんばんは。

いやあ、ファウストはですね、本来こんな読み方をしてはいけないものかもしれません(w
私の速読はたいしたことないんで、たぶんもっとちゃんとした人だと、ほんと瞬殺できる可能性が…。

むかし、岩波文庫と角川文庫のファウスト、読もうとしたことがあるんですが、第二部のはじめのあたりで、力尽きました。。
訳注と照らし合わせて読むのが、もうダメぽでした。
ネットで書評とか感想とか見てても、池内訳で「はじめて読みきれた」とかいうのが多いです。

ファウストは、原文は詩のはずなんですが、池内訳は思いっきり散文。カフカを訳したときと同じ文章で、ゲーテまでやっちゃってますね。許されるのか。。

この訳だと、速読しなくても、平均的な読書スピードの人で、たぶん10時間以内で読了できるんじゃないかなあ。

あと、池内さん、ゲーテのことを、長嶋茂雄みたいなお笑い系の逸話満載の人だと思ってるふしがあります。天国でゲーテに会ったとき、ぜったい怒られると思います(w

Posted by: Site icon overQ : July 30, 2004 7:20 PM

小学4年生のときに、少年少女仕様の
ひらがなだらけのでっかい文字のものを読みましたよ。
読み終わって、ぼーっとしたことおぼえてます。
でも、あの本は、一体なんだったんだろう???
「赤と黒」とか「罪と罰」「車輪の下」とか、あったんですよ。
もちろん!絵入りの「変身」もありました!

Posted by: pico : July 30, 2004 8:50 PM

小学生向きファウスト!
「赤と黒」「罪と罰」「変身」までも…。
日本の翻訳者はすごい。翻訳に不可能という文字はない感じですね。怖いもの知らずだ。。

ファウストは、それぞれの文庫にちがう翻訳があり、新しい訳も、池内紀さんのと、柴田翔さん(講談社文芸文庫)のがあって、ゲーテもびっくりでしょうね。
しかも、それぞれの訳でほとんど違う作品といえるくらい感じがちがってます。すさまじい状況になっております。

子供用があるなら、もっといろいろできそうですね。
村上春樹風の訳とか、ヤオイ風の訳とか…(w
ファウスト、何でもありなのでしょうか。。

Posted by: Site icon overQ : July 31, 2004 6:20 PM

この「ファウスト」山本容子ので絵本版もあるやつかしら・・・。(表紙が似てるんで)
それも気になります。

生涯かけて書いたといえば、わしは「ヴィルヘルム・マイステル」がお気に入りです。案の定2部は、飛ばし読みでしたが、妙に良かったです。

わしも、小学生向けの、内容がだいぶ改変された文学全集を読んだクチ。
また、読もうと思えなくなるので困りもんです。

Posted by: Site icon ayaran : August 5, 2004 4:09 PM

ayaranさん、こんばんは。

山本容子の絵本は、池内訳の姉妹版みたいなものらしいです。池内訳のほうにもいっぱい、山本容子の挿絵ありました。
「ヴィルヘルム」はまだ読んだことないんですが、これも岩波文庫に新しい訳がありますよね。挑戦してみたいです…速読で。

ayaranさんも小学生向けのやつ、読まれたことあるんですね。私もなんだか読んでみたくなってきました。どんな代物なんでしょう。
ほんと、なんでも翻訳しちゃいますよね。サドだって、子ども版があったりして。

Posted by: Site icon overQ : August 5, 2004 8:07 PM
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?


スパム防止のため、表示された数字(セキュリティコード)を入力して下さいませ。






関連エントリー