早くもやってまいりました、たら3。
今回は、「やっぱり本が好き〜LINの読書日記〜」のLINさんが主催者さん。
お題は、
「第3回 全作品を読みたいor読んだ作家は誰ですか?」
十代の頃から、好きな作家は、手に入る限りの本を読みたがるほうでした。
だから、たくさんの作家は知らないけれど、特定の作家についてはよく読んでるかもしれません。
三人くらいの作家を、五年くらいかけて、なるべく全作品を集めて読む、というふうにしています。
しています、というか、自然にそんな読書スタイルになっちゃいました。
ここ数年、よく読んでるのは、ボルヘス、カフカ、チェスタトン。
じつは、ボルヘス、以前はそんなに好きな作家ではありませんでした(w
でも、ここ数年、ボルヘスの評論集の翻訳がたくさん出たので、それでだんだん読むように。
ボルヘスの文学観は、近代文学的じゃなくて、もっと古い大きな文学の流れに基づいています。
つまり、アラビアン・ナイトのような、無名作家による伝承・神話を、文学のメインストリームとみなす読み方。
ボルヘスは、アメリカの大学でかなり長い講義をし、それらが本になっています。
ボルヘスが取り上げ、面白いという作家・作品は、読めばぜったい面白い。まったくはずれがなかった。これは、たぶん、初めての経験でした。
ボルヘス編集の世界文学集「バベルの図書館」シリーズは、まえがきだけでも(まえがきこそ?)読む価値があるかも。
いっきに文学の真髄に到達する可能性を秘めていますw
カフカについて書かれた数ページは、カフカ論の白眉といえそう。
私にとってボルヘスは、小説家というよりも、文学の先生という感じかもしれません。
(もう一人、ボルヘスとよく似た本の読み方をする人がいて、それはイタロ・カルヴィーノ。)
チェスタトンは、ブラウン神父シリーズなどの推理小説で有名な作家。
でも、推理小説家というより、ウェルズやバーナード・ショーと同時代の、英国の代表的知識人というほうが、正確かもしれません。
評論家としても有名で、ディケンズ・スティーブンソン・ブラウニングなどについて、古典的価値のある論文を書いています。
おすすめ、というか必読とさえいいたいのは、「木曜の男」。推理小説ではなく、寓話として読むべきで、ポーともカフカともちがう、ほかに類のない幻想を味わえます。
チェスタトンは原文の英語でなら、大半の作品がネット上で無料で読めます。チェスタトンの英語は語彙的にも程よく、表現もすごく面白いんで、英語を勉強するには最適かも。
作家の中には、作品がちょっとしかなくて、わりとカンタンにコンプリートできる人もいます。
ネットで、多くの作品が読める作家もいます。
たとえば、尾形亀之助。いちばん好きな詩人です。あらゆる時代を超えて、つねに最も新しい詩人。
宮沢賢治と同時代の人。出身も宮城で、賢治の近く。
しかし、作風はかなりちがいます。賢治のモダンさは大地に根付いていますが、亀之助は大地なんてまったく無視して、無重力を飛翔します。
ある来訪者への接待どてどてとてたてててたてた
たてとて
てれてれたとことこと
ららんぴぴぴぴ ぴ
とつてんととのぷ
ん
んんんん んてつれとぽんととぽれ
みみみ
ららら
らからからからごんとろとろろ
ぺろぺんとたるるて
今後、全作品を読んでみたいと思ってるのは、スタニスラフ・レム。
overQさん、コンバンワ〜 (ノ^∇^)ノ
TB企画にご参加、ありがとうございます。
>よく読んでるのは、ボルヘス、カフカ、チェスタトン。
カフカしかわからない・・・_| ̄|○
あ!でもスタニスラフ・レム、知ってました!
まだ、読んだことはないのですが、Amazonに『ソラリス』を
注文中です。
今回、TB企画にも参加してくださったmowさんが
「ソラリス」について考察をされています。
ご興味があったら是非!
http://laudace.jugem.cc/?eid=132
こんばんは!
チェスタトン、尾形亀之助・・・
お名前、ぞんじあげなかったです。
でも、ブラウン神父シリーズは読んでます。
そして、尾形亀之助!
全てオノマトペでうたいあげるなんてっ!?
なんてかっこいいんでしょぉ。
是非、読んでみたいです。
感謝感謝です!!!
overQさん、こんばんは。
いつもながら、ここは、私にとって、お勉強サイトです!!
ありがとうございま〜〜す。
読ませてもらって、文章を理解するのに、時間がかかります。(それがステキなんですけど・・)
ですので、今コメント書かせてもらっても、また明日このエントリー読むと、違う感想を持ったりするのです。overQさんちはホントに不思議な世界です!
チェスタトンの「木曜の男」は、ブラウン神父にハマってた時、何の気なにし、手にとって読んで驚愕しました。この感じは、何とも言えません。不思議というか、すごいというか、言葉にならない。
ほんとに素晴らしい世界でした。
紹介されてた本を読んでいたことが、何気に嬉しい!(笑)
>尾形亀之助。いちばん好きな詩人
ですか・・。その下の詩を読ませてもらいました。
?????
overQさん「1番」?!
がんばります!!(>_<)
Posted by:こんにちは!
なんだかコメントするのに臆してしまう素晴らしいラインナップですね…(うっとり)。
わたしは何一つ読んだことありません!(泣)
レムはずっと気になっているんですけどね…
気になりっぱなしで今に至ってます(ダメじゃん)。
『木曜の男』もぜひぜひ読んでみたいですわ〜!
こんばんは、さっそくTBさせていただきました。
チェスタトンも尾形亀之助も、名前は聞いたことあっても読んだことはありませんでした。
お恥ずかしいです。
ボルヘスが文学の先生というのもすごいなあ。
私の少女時代の「先生」は澁澤龍彦さんでした。
彼もボルヘスは好きだったはず…
>LINさん。
主催者さま役、ご苦労様です☆
三回目にしてすでに、たくさんの方が参加され、各ブログを回ると、めくるめく読書の迷宮が味わえました!
今回のお題も楽しかったです。
やっぱり、人の出してくれるお題にのっかるのが、いいなぁ。
「ソラリス」は愛の名作。おすすめです。
レムは、ほかに、架空の書物の書評集という不思議な作品もあります。(「完全な真空」)
>picoさん。
尾形亀之助はほんとに不思議で面白いです。
人生も、ほとんど人生によってないような(笑)、この世に属してないような感じだったらしいです。
詩集「障子のある家」は、日記から始まりますが、一年で三月、5月、秋の、三日間しかつけてない日記です。
しかも、三日とも、昼過ぎに起きて、雨戸を開けたら、太陽が高かった、という同じ話題です(´ー`)
これを、詩と称して、冒頭に置いてます。
ありえない詩人です。
>ワルツさん。
ブラウン神父シリーズは、乱歩以来、誰もが傑作というのですが、熱烈なファンはいないという、奇妙な作品群です。
ホームズやポワロに比べて、いつも何となく冷遇されておりますw
推理小説ファンがのぞむものと、何かが微妙にずれてるのかもしれませんね。
尾形亀之助は、青空文庫にある「色ガラスの街」あたりから読んでいただくと、面白いと思います。
面白いというより、不思議という感じです。
見たこともない変化球を投げられた…とでもいうか。
>ちょろいもさん。
レムはポーランドの作家なので、他の作家とは少しテイストがちがうのが、魅力です。
SF作家としてデビューしたのですが、今ではむしろノーベル賞をとってしまいそうな、現代文学の巨匠になってるかも。
人間の知性をはるかに超えてしまったコンピュータがおこなう講義録、なんてのもあります。
「木曜の男」はぜひお読み下さいませ!
翻訳はもうひとつなめらかさがないのですが(笑)、原文はウィットがひるがえり続ける、めくるめくような文章です。
>Mlle.Cさん。
ボルヘスは、なんかここ数年、翻訳がいっぱい出たんで、新しいもの好きの私は読んでみました(笑)
国書刊行会から出た「ボルヘス・コレクション」というシリーズ。
でも、あと一冊だけ、未完なんです。
なんでも、翻訳者の牛島信明さんが急死されたためらしいです。
「続・審問」というやつなんですが、これがこのシリーズの目玉だったのに(笑)
いやあ、どうなるんでしょうねぇ。
翻訳者は変わったらしいのですが、「近刊」という告知が出たまま、音沙汰ありません(涙