京都では、このところ夕方に「アルプスの少女ハイジ」をやってるようです。
家に帰ってテレビをつけたら、やってました。
明示的には宣言できませんが、私、じつは、ハイジが…ハイジがきらいだ。
「アルプスの少女ハイジ」という作品がきらいなのではなく、ハイジがきらい。とにかく、きらい。むかしっから、苦手なんです。
まず、あの声(杉山佳寿子)が、いらつく。
それに、子ども子どもした態度が、むかつく。
さらには、演じられた天真爛漫が、許せない。
何かとてつもなく邪悪なものが秘められている予感にさいなまれる…
ハイジの中には、ぜったい、高畑勲が入っているのだ(アルプスの少女ハイド氏)…
*1
( ゚д゚)ハッ! これって、ひょっとすると、幼児虐待者の心境なのか。。
…ロッテンマイヤーさんが、ハイジをいぢめ抜くのに、快楽をおぼえる私…
アーデルハイドのくせに…
がんばれ、ロッテンマイヤー女史(萌…
俺がクララなら、女史と結託して、思うぞんぶん、いぢめ抜いてやるのに…
そんなことを思いながら、帰宅直後の私は、歯を磨き始めたのです。
横目で、画面いっぱいに広がるアーデルハイドのエセ無邪気さと、それにコロッとだまされる哀れなオンジをながめつつ。
そして、私は、気づきました。
イラつきながら、歯磨きすると、すばやくみがけることに。
これか! これが、アーデルハイド式高速歯磨きか!(『発明偉人伝』より)
今宵のロクロクは、「神様」。前に書いた「王様」の別視点…。
神様ある日の午後のこと。
仕事が早く終わったので
会社近くの川原に寝転がり
本を読んでいた。
人類の歴史を縷々とつづった
名著のほまれ高き書物。
少し値が張るが
ボーナスで奮発して買った。
少し重いが
腕を鍛えるにはちょうどいい。
少しむずかしいが
眠るにはもってこい。
少しぶ厚いが
枕には最適。
皮の装丁は固すぎず
やわらかすぎず。
そんな本である。ところが読み始めて
驚いた。
自分のことが
書いてある。
いたる所に出てくる。
どうやら歴史に
名を残してしまったらしい。
しかし、どうも
身に覚えがないのだ。
例えば本には
私が七日間で
この世界を作ったと書いてある。
そんな覚えはない。
世界に始まりはない。また泥から人間を作ったり
その人間の肋骨から
別な人間を作ったり。
ほとんど言いがかりである。
人間は人間が作る。
よく知ってることじゃないか。悪い町を雷電で滅ぼしたり
悪い人間を洪水で押し流したり。
こんなおとなしい私をつかまえて。
全智になればなるほど
誰が悪いかなど
答えようもないというに。私が告げたといって
人々を率いて戦争をしたり
私の名にかけて、体に
巻きつけたダイナマイトで爆死したり。
まったくあずかり知らぬことばかり。
迷惑もいいところ。
何月何日何時何分何秒
どこで私に会ったのか教えて欲しいもの。まったく、ほんとに。
どうしたものやら。あきれ果てた私は
本を閉じ
頭の下に敷いて
しばらく青い空を眺めた。
やがて眠りに落ち
ぼんやりと夢を見た。
夢の中で
すべては調和し
光は影を生まず
夜はやさしさが世界を照らしたが
目を開けると
そんな世界がどうやれば作れるのか
とんと見当もつかないのだった。実際、私は何もしてない。
人それぞれ勝手に呼ぶので
ほんとの自分の名前すら知らない。
本の中には頻出するが
ほんとに私を見たものはいない。
いつも君たちのそばにいて
デクノボーのようにオロオロするが
ほめられもせず苦にもされない。
始まりの責任を負わされても
どうしようもない。
私はみんなのおこないの
最後の結果として現われるだけ。
歴史の勘定に入ってはいない。しずかに笑ってみると
見上げる空がひどく晴れていた。
雲ひとつなく、光のほか
まだ何も無かった。
確かにハイジはピュアで健気過ぎますよね。実際にはあんな子どもらしい子どもはいないのかもしれませんね。ハイジには妙に大人なものを感じておりました、私も。
このアニメ見てたとき、このアニメの中でいうと自分はクララだと思ってて(怒らないでくださいね)、あんな風にハイジやペーターと友達になれたら楽しいかも思ってはいましたが…。
私は昔ロッテンマイヤのこと怖いと思ってましたが、再放送かなんかで見たとき、真面目でマトモな人なんだなと思いました。
おごりなく清らかでよいお話ですね。
そう思って、ハイジを思い浮かべると、
確かに、鼻につくかも。
関係ないけど、私は明らかにハイジ系です。
overQさんに、嫌われちゃった・・・ちぇっ。
前置きに反して、爽やかな印象を受けました。
私は幼い頃、色白で丸々肥えていてほっぺたが
リンゴだったので、近所のおばさんたちから
ハイジと呼ばれていました(笑)。
上でpicoさんがご自分のことをハイジ系と
おっしゃってるの、ちょっと気になりました。
しかし、ハイジが嫌いな方がいるのは真っ当な事
だろうなと思います。
◆rutgerさん。
「アルプスの少女ハイジ」。
大人になってから見ると、非常に意図的に、計算されて作ってあるように思いました。
ほとんど、「悪意」すら感じますw
ロッテンマイヤーさんによるいぢめは、かなりうれしがって作られてる気が…( ;´Д`)
ペーターのキャラクターも、今見るとたいへん気がかりです(笑)
黒人の絵を、縮れ毛で唇でかく描くと、差別的表現として問題になりますが、羊飼いをペーターのように描くのも、なにかそれに通じる「悪意」が…。
以前、エヴェンゲリオンの庵野秀明監督が、「高畑勲というのは、とんでもない悪を秘めた人だ」と、尊敬と恐怖をまじえて語ってました。
ハイジを見て、私もまざまざとそう感じましたw
◆picoさん。
picoさんがハイジなら、きっと私はハイジを大好きになったでしょう(* ^ー゚)
大人の目で見ると、ハイジには高畑勲のそこはかとない悪意が感じられちゃいます。
ハイジとクララは対照的に作られてますが、少女のキャラクターのこの二分法が、微妙ですw
ハイジは小さくて、丸くて、手入れされてない短髪で、髪も目も黒くて、服はあっぱっぱで…東洋人っぽい。
一方、クララは金持ちで、ブロンド・青い目で、長い梳かした髪で、ドレスで…西洋のお姫様。
階級闘争的な怨恨が、そこはかとなくただよいます(笑)
高畑さんって人は、何を描いても、こうなってしまうのか…。ハイジの服は赤だし。
◆ねるさん。
私は子供の頃、トッポジージョと呼ばれてました。
トッポジージョが何であるかは、ずっと後になってから知りましたが。全然、似てないですけどね(笑)
ハイジは、監督・高畑勲氏の、左翼趣味が反映していると思ってみると、またちがったものに見えてきます。
ハイジ…労働者。
クララ…ブルジョア。
この階級闘争の物語です(笑)
ハイジでは補佐的な役割だった宮崎駿。このあと、「カリオストロの城」を作ります。
そのヒロイン、クラリスはクララ系。宮崎さんは、クララ(お金持ち)のほうが好きなんですよね、きっと。
高畑・宮崎、いいコンビですw
えへ。
ありがとうございます♪
ところで、我が家では、姉がクララ系。
私が、ハイジ系です。
でも、ふたりの顔をそっくり。
これいかに!?
おじいさんは、ゴダール☆ふふ
◆rutgerさん。
こうやって書いてきてみるとわかったんですが、高畑―宮崎のあいだに、階級闘争が存在しますね(笑)
前から、この二人の関係はビミョーだとは思ってたんですが、このコメント欄の中で、何かがわかった気がしますw
>おじいさんは宮崎駿
なんだか、おじいさんというものも、高畑系と宮崎系のふたつに別れている気がしてきました。あらゆる場所に階級闘争が見えてきた感じです(爆
◆picoさん。
ハイジ―クララ問題、奥が深いです(笑)
社会の根本的な構造に触れているのかもしれません。ほぼ、ゴダールですw
高畑勲については、何か、このコメント欄を通じて、把握した気がしております。
近いうちに、高畑問題について、記事を書いてみようかと。
しかし、また、ジブリを敵にまわすことになるかも…