やってまいりました、たらいまわしの第4回。
今回は、日々のちょろいもさん主催、お題は、
「秋の夜長は長編小説!」
前回は、「全作品を読みたい作家」でした。
その読書スタイルは、たとえてみれば、大海を何年もかけて渡っていくような感じ。
航海していくうちに、海流や風の流れを自分で発見していく。無風の場所や座礁しそうな場所もある。自分で海図を作っていくおもむき。
今回は、たとえてみると、川下りでしょうか。
ゆったりとした流れを自分で漕いで進むのもよいけれど、できれば上流から河口まで、いっきに押し流してくれるとスリリング。時を忘れて、いっき読み。
すごく長大な川なのだけれど、流れが強くて、すごい速さでさまざまな風景を駆け抜けていく快楽。
そんないい川、ないかなと、考えてみると…ありました☆
ウィルキー・コリンズ「白衣の女」(岩波文庫・三巻)
コリンズ Wilkie Collins はディケンズと同時代、19世紀イギリスの小説家です。
「最初にして最良の推理小説」(エリオット)といわれる、「月長石」でも有名。
映画「バジル」(1997年)の原作も、コリンズ。再評価の気運が高まってるそうです。
「白衣の女」 The Woman In White は、百五十年近く前の作品ですが、いっきに読めます。…というより、先を読まずにはおれなくなる展開。
サスペンス、スリラーの元祖であり、劇的構成の最良の見本です。
お話の語り口も、とてつもなく巧み。
複数の人物の手記、という語りかたで、さまざまなキャラクターが登場。非常に魅力的で、かつ異様にかたよった人々が、独特の言語で物語っていきます。
それぞれの視点で、異なった見方があり、見えてない謎がある。
ナレーションの仕組みが、作品世界に独特の深みを与えます。
ともあれ、とにかく、面白い。
遺産相続をめぐる陰謀の物語。
悪役が、もう、モーレツに悪くて強くてずる賢くて、読んでて、文字通り、手に汗握ります。
発表当時は大ベストセラーで、サッカレーは徹夜して読み、当時のイギリス首相グラッドストーンは、予定していた観劇会をキャンセルして読みふけったそうです。
コリンズは、ディケンズとは親友でライバル。
コリンズの作品を、ディケンズと比べると…ディケンズ後期の停滞感がなく、ディケンズ前期の子供っぽい勧善懲悪もない。
ある意味、理想的な小説といってもいいかもしれません。
「白衣の女」、岩波文庫で出てます。
…というか、出てました。上中下の三巻ありますが、アマゾンでは上巻のみ在庫切れ。またか_| ̄|○
まだ、ぎりぎり本屋さんに残ってる可能性大です。うちの近所にはありました。
国書刊行会からハードカバーも出てますが、岩波文庫版とは訳者がちがう。岩波のは、とても読みやすかったので、おすすめは岩波なんですが…。
どうやら、私がよいと思う本は、この世界ではすべて絶版になる気がしてきましたw
なんか、作家の人を脅すのに使えそう。
「お前の本を好きになってやる!」(声・ケンシロウ)
おまけ。
9月7日発売の村上春樹の新作は「アフターダーク」というらしいですが、この題名、コリンズの短編集にもあるんです。
関係あるのかなぁ。
こんにちは!
『白衣の女』…めちゃめちゃおもしろそうですね!!
ええ、もちろん未読です(笑)。
遺産相続をめぐる陰謀の物語で、ディケンズ繋がりと
言うと現代の作家ですがチャールズ・パリサーの
『五輪の薔薇』を連想します。
イギリス首相が予定の観劇会をキャンセルしてまで
読みふけっただなんて…!
これはもう、読まねばですねー。
図書館派の人間ですから、岩波文庫をまよわずチョイス
することにいたしますわ〜(^-^)。
それにしても、よいと思う本はすべて絶版に…
い、イヤすぎます!!(笑)
昨日銀座の本の教文館に行って岩波文庫の棚を見たんですが、見事に上だけありませんでした。
やっぱり第一巻から売れていくんですねぇ。
overQさんnこんんちは〜!
ウィルキー・コリンズ「白衣の女」(岩波文庫・三巻)ちょろいもさんと同じく読んでませんが、
overQさんの記事が、すごく分かりやすくて、面白くて、「読みたい熱」高まってます。
「陰謀」・・大好きです〜〜〜!!(爆)
>発表当時は大ベストセラーで、サッカレーは徹夜して読み、当時のイギリス首相グラッドストーンは、予定していた観劇会をキャンセルして読みふけったそうです。
そんな〜〜嬉しすぎます!!
overQさんのご紹介本は、私なんか、いつも10年早いか・・・といつも思ってたんですが、
この本、恐れ多くも、読んでみたい〜〜〜!
でも、「お前はもう死んでいる」(ウィルキー・コリンズ「白衣の女」さんへ、笑)
なんですよね〜〜きっと。
overQさんに目を付けられた限りは・・・・・(^_^;)
でも本屋さん巡りして探してみます〜〜。
どうも有り難うございますネ!
バジルの原作は読みましたです。
そういえば、映画の原作も、よいものがたくさんありますね。
恐竜映画も、原作のが好きでした。
「白衣の女」是非、読んでみたいです。
翻訳本は、まだまだ未開の地なので、
こうして、信頼できるかたに教えていただけるのはありがたいです。
これも皆、たらい回し企画のおかげです。感謝
実りの秋になりそうで、わくわくです。
こんにちはー。
4回目にして初めて参加します。
あんまり自信はありませんが、よろしくお願いします。
私には理解できないような難しい作品をしっかり読んで、その感想を自分の語彙で確かに書き残せるoverQさんはホント尊敬します。本当に本を読んではる人の文章やといつも感心してます。
コチラの作品もいずれ挑戦できれば、と思います。
ダブル投稿で失礼します。
このTB企画は、JMBのように参加が無理っぽいときは
見送ってもいいんですよね?
お題によっては書けないこともあると思うので...
しょうもない質問でスイマセン。
>ちょろいもさん。
主催者ご苦労様です☆
「白衣の女」は、ほんとお勧めなんですよ。
ストーリーテリングのお手本みたいな作品で、いま新刊として出版してもベストセラーになりそうな感じです。
小説って、本来こういうものだったんだぁ、なんて思いました。
>Izumiさん。
やっぱり、第一巻だけないんですかねぇ。
買った人、一巻目だけでどうしてるんでしょうw
三分の一くらいまで読むと、あとはもう続きを読まずにおれないはずなんですが…。
あるいは、一巻目だけ買い占めてる悪魔がいるのかも。
>ワルツさん。
「白衣の女」面白いですよ〜。
白衣は、ハクイじゃなくて、ビャクエと読むらしいです。
さっき気づきましたw
奥付にフリガナがありました。
でも、五十音順においてあるところなら、きっとハの欄に置いてあるにちがいない。
十九世紀の作品ですが、とても読みやすく、しかもけっこう深みもあります。
女性と悪人がたいへん現代的。
作者のコリンズは、女性関係については極端に進歩的で、そのせいで晩年は社会的に孤立したみたいです。変な人ですw
>picoさん。
バジル読まれたんですね!
映画からノベライズしたのが、映画封切りの頃、でてたような気がします。
「白衣の女」も、その頃は、大きな書店では平積みされたりしてたんですが…(泣
コリンズは、「月長石」もすごく面白いです。
あと「ノーネーム」という作品が、きわめて現代的で、すごいものらしい。
まだ読んでないんで、近日中に読んでみようと思ってます。
>藍さん。
ご参加ありがとうございます!
たらいまわし式TB企画、いつでもご自由に参加していただいて、都合の悪いときは見送っていただいて、まったくかまいませんです☆
また、以前のお題でも、おもろそうなやつがあれば、ご参加くださいませ
本のガイドというか、おすすめ本のデータベースとして、けっこう機能するんじゃないかなと、思ってます。
もう少し技術があれば、過去にご紹介いただいた本を整理して、DBサイトを構築するところなんですが(汗
overQさん、こんばんは。
今日は、本屋さんに寄って来ました!が〜!
悪い予感は的中しました。(笑)
ウィルキー・コリンズ「白衣の女」さんは、
どこかに陰を潜めていらっしゃるのか、
はたまた、極度の恥ずかしがりやさんなのか、
どこにもいらっしゃいませんでした・・・。(>_<)
やっぱり…ありませんでしたかorz
三月書房って本屋さんが、寺町御池から300メートルくらい上がったところにあります。
梶井基次郎がレモンを買った果物屋より、もう少し北。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/5180/sumus1.htm
ここなら、あるいは、あるかもしれません。
お店のご主人は吉本隆明の盟友。
かつては知識人が集まった有名な本屋さんで、今でも良書がそろいまくってます☆
三月書房さん〜〜?
その「アリスの三月うさぎのお茶会」みたいな、本屋さん・・・あったけ??
えっどこどこ!?
って、
overQさんの書いてくださってるurlクリックして、びっくり。
ちっさい本屋さんに、ひっそりといらっしゃるんですね。
「白衣の女」さん、なんて、奥ゆかしい。
ますます好きになってしまいました。
大手のメジャーな所には、安っぽくおられないんですね〜〜。
overQさん、どうもありがとうございますね。
近々買いにいってきます!
「白衣の女」、三月書房にぜったいあるとはいえないんですが、可能性は高いと思います(汗
ここになければ、もう京都にはないのかも…涙
三月さん、老舗の、とてもいい本屋さんです。
ご贔屓にお願いします(となぜか私が宣伝w
前から気になってた「たらまわし」に初参加です。ドキドキ。それにしてもoverQさんの読書量には頭がさがります。「白衣の女」もまた読んでみたいと思います。
Posted by:tokiさん、ご参加ありがとうございます!
私の読書量などは、ぜんぜんたいした事ないんです。
でも、あまり読まれてない作品を取り上げると、いかにもよく本を読んでいるように見えます。。トリックですw
あまり読まれてない本でも、いい作品、もっとポピュラーであるべき作品は多いです。
読むべき人に読むべき本が届いてないのかもしれません。
本離れを言うより前に、本についての情報が適切でないのかも。
たらいまわしで、いろんな人に御紹介いただいた本をながめてると、読むべきなのに読んでない本、知らない本、多いなぁと痛感します。。
はじめまして! 今回初参加です。
今頃ですが、TBさせて頂きますね。
よろしくお願いします。
ウィルキー・コリンズは未読です…
かなり前に「月長石」を読もうとしたことがあったのですが
最後まで読むことができなかったんですよね。
なんでだったのかは、覚えてないのですが。(汗)
でも「白衣の女」、すごく面白そう!
記事を拝見しててすごく興味が湧いてきました。
>「お前の本を好きになってやる!」(声・ケンシロウ)
これにウケました〜。(^O^)
でもほんと、本が絶版になるのって速すぎですよね。
四季さん、こんばんは。
ご参加アリガト!(´▽`)ございます。
「白衣の女」
おすすめなんですが、上巻がなかなか入手できないようで、申し訳ないです。
ほんと、すぐに絶版になっちゃう、今日この頃。
気になった本はなるべく買う…といっても、値段の高い本はなかなかそうもいかず。
最近は、近所の図書館にリクエストして、買ってもらうようにしてます。
たいてい、買ってくれます。
こうやって十年くらいリクエストし続けると、マイ図書館が完成するかもしれませんw