AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: 門に王と書いて

門に王と書いて

written by overQ
October 2, 2004
門前に、恐ろしい門番がいて、門の中に入れない…

オーソン・ウェルズ監督「審判」ただ、それだけの話。
カフカの「掟の門」。
最初は独立した短篇として書かれました。それから、長編「審判」の一エピソードとして取り込まれ…いや、逆だったか。
この作品、カー様、ひじょうな自信を持っていたようです。
「審判」を映画化したオーソン・ウェルズは、このエピソードを冒頭にもってきました。

門の中には…さらに門がある。そして、さらに怖い門番が。
では、門のいちばん奥には、何が。
そんなことを思わせる。私がふと思うのは…
門のいちばん奥には、王がいる。自分と同じ顔を持った王。
ホンモノの王なのか、ニセモノか…それは、わからない。

昨日、気まぐれにうるう年のことを書いたら、ワルツさんからとっても丁寧な応答をいただき、すごく感動してます。

それで、うちでは、漢字のことを少し調べてみたい、と。
門に王と書いて、閏(うるう)。
なぜに、このような、大げさな漢字が。
家にある「新字源」をひいてみますと、

王が門の中にいたという古代の儀礼を写した字だという

中国では太陰暦だったはずなので、「うるう」は一日だけではなく、数日つづいたようです。
そのあいだ、王様は、喪に服すように、門の中にこもる。そんな風習があったのではないか…という推測。

うるう…王が、その統治する領域を、門の中だけに限定した時期。
つまり、事実上、王がその統治を放棄した時間…うるう。

閏の、もうひとつの意味は…

正統でない天子の位。天命を受けない天使の位。王莽

「うるう」の時間、世界は、ニセの王に支配される。
本当の王は、門の中にいて、困りきっている…。
王莽、つまり「王を葬る」という送り名を与えられた、新の皇帝は、新しい貨幣を鋳造しまくり、新しい価値を創造しようとしたヒト…。

何の気なしに、うるう年の話を、バベルの塔=万里の長城なエピソード集「異曲集」の前書きとして書いたのですが。
でも、これらのことはどうやら密接につながってるような。。。



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コメント

きゃ〜〜!ありがと〜〜!!
閏年って、漢字で書くとこわい!
調べてくださったのですね。

>太陰暦では一日だけではなく、数日・・
ほんまかどうか分からないんですが、
義父(85歳)は、子供の頃は、太陰暦も併用していたと言ってます。それによれば、閏年になると、2月が2回あったのだと!(つまり、1ヶ月閏月が続いた!!)
「それは、すごいですね・・」と答えたのですが、微妙です。(^_^;)

Posted by: Site icon ワルツ : October 2, 2004 9:19 PM

閏。
どうやら、王が統治を放棄して、門の中にこもっちゃう時期のことのようですw
その間、ニセの王が統治する期間が続く。
王莽、つまり「王を葬る」という名を送られた皇帝は、閏とも呼ばれてようです。
新しい貨幣を鋳造しまくり、新しい価値を創造しようとした王様。

>2月が2回あったのだと!
ニセの王が統治する期間が、二期に及ぶ!!
うーん。怖すぎる…。
それで、あのような戦争になったんでしょうか((;゚Д゚)
マジで怖いです。
小泉政権がそのようなものでないことを祈るばかりです。

Posted by: Site icon overQ : October 2, 2004 9:33 PM
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