昨日は久しぶりに精華大学に行ってマンガを読みました。
先日来の「脱マスオ化」計画に基づき、偉そうな人格を身につけようと、「蒼天航路」を読む。
「蒼天航路」は三国志もので、豪傑(侠という)が描かれた、傑作マンガ。もう32巻くらい続いてる有名なマンガです。
10巻まで読んで、気分はすっかり、曹操。
でも、続いて「恐怖新聞」を読んでしまいまして…元の木阿弥。いや、前よりも激しくおびえ体質になったか( ;´Д`)
寿命も百日縮んだかもしれません。
マンガといえば、最近少し気がかりなことが。
夏目房之介さんのブログ「で?」に、このような記事が。
たまたましりあがり寿さんがフランスにマンガを売りこんで、うまくいかなかったという話を聞いたそうか、しりあがりさんのあの絵の魅力が、フランス人にはわからないのかなぁ…などと思ったりしてました。
もう数年前のことになりますが、BSマンガ夜話でしりあがり寿「弥次喜多 in Deep」が取り上げられたときのこと。
私は初めて番組にメールしたのです。
ちょうどその日、本屋さんで、フランス人の男女二人組(30代半ばくらい)が、しりあがりさんのマンガをごっそり買い占めているのを目撃。
棚が空っぽになるほど、買い込んでいました。
面白かったので、その話をメールで送りました。しりあがり作品、フランス人にも大人気、と。たぶん、日本漫画の研究者か何かだったんでしょうが。
しりあがり作品には「コイソモレ先生」というのがあるんですが、それを指さして、「コイソモレ〜♪」とフランス人が鼻声で言いあっているのを見て、コイソモレがフランス語であると確信しました。
驚くべきことに、そのメール、番組中に読み上げられたんです。
たいへん恥かしかったです(;・∀・)
まったく予期していなかったので、心臓止まるかと思いました。恐怖新聞を読んだ時の、鬼形礼のような衝撃でした。今まで生きてきた中で、二番目に恥かしかった。
でも、よく考えてみると。
この話が何らかのヒントなりきっかけになって、しりあがり作品のフランス進出は行われた可能性があるのでは。
よもや、そんなことはあるまいとは思うものの、絶対にないとも言い切れない。
「フランス人に大人気」を真に受けはしなくても、もしやすると、なんとなくイケそうな気持ちにさせてしまったかもしれない。。
万が一、そうだったとすると、しりあがりさんに申し訳ないような、そうでもないような( ・∀・)w
そんなわけで、少ししりあがり作品のご紹介を。
しりあがり寿は、朝日新聞にトホホ系時事漫画も連載中。かなり有名になってて、ご紹介といっても蛇足みたいなもんですが。
しりあがりさん、もとは大手ビール会社に勤めるサラリーマンで、「一番絞り」のCMなんかを作ってたそうです。デビューは80年代、当時高橋源一郎が絶賛してた記憶があります。
□弥次喜多in DEEP
弥次喜多はお伊勢参りをしている、ホモの恋人どうし。弥次さんは毛深くて優しい、理想のアニキタイプ。喜多さんは夢見がちな激ヤセ薬物中毒患者。その二人の愛の珍道中の話…なんですが、もうジャンキーの幻覚の中を旅するような世界。
読んでると脳が溶けていきます。読む薬物。主題は死。
絵がすごいです。ぞんざいです。いい加減に書きなぐったみたいに見えるが、緻密に計算されている、かのように見える、いい加減な絵です。戦後日本マンガの技法が凝縮され、そのまま変形してつぶれてしまったかのような、漫画の極北。多摩美大出身のしりあがり氏。祖父江慎の装丁もかっこいい!
なお「真夜中の弥次喜多」というのもあるのですが、こちらが前身。連載中に雑誌が廃刊になり、別雑誌で再開したのが「in DEEP」。いちおう別作品として読めます。
□"徘徊老人"ドン・キホーテ
弥次喜多は8巻まであって長いので、はじめてしりあがり作品を読むなら、これがおすすめ。ギャグと幻想がねじれてくっつき、社会批判の様相を帯びてくる傑作。読後感も爽快です。
□流星課長
どんな満員電車でもかならず座る、という伝説の流星課長。サラリーマンたるもの、通勤でしっかり仕事の疲れをとるのがたしなみ。そのため、徹夜で特訓したり。すごい敵がどんどん登場。ほぼニンジャ物。