たら13は、Ciel Bleu の四季さま主催。お題は、
「美しく妖しく… 夜の文学」
振り返りますと、うちでは「アラビアン・ナイト」「ナイトランド」はじめ、いつも「夜文学」をご紹介してたような気が(;・∀・) 知らず知らずのうち、隠し主題となっておりました☆
★屍鬼二十五話
で、またまた、夜なのです。
「夜は千の眼を持つ」とか。
昼間のふたつの目では見えない世界がある。そして、たぶん、そちらのほうが、はるかに豊かで複雑。ふたつの性の一方が、他方よりそうであるように。
今回、ご紹介するのは、「屍鬼二十五話 インド伝奇集」
11世紀にインドで書かれた物語集です。(東洋文庫だ。書籍は絶版だ(´ヘ`;) ダウンロード有リ□)
屍鬼は、シキと読みます。
ゾンビのこと。死体にとりついて、自由に動かす悪霊。
いちおう、シキさんつながりということで…すさまじくちがいがありますが(滝汗
まず、僧が現われる。
十年間、毎日、王に果実を献じます。
十年後はじめて王は気づくのです。その果実の種が宝石であったことに。
果実を収容していた王の蔵は、いつの間にか宝石でいっぱい。
こうして、僧は王の信頼を勝ち取る。
僧は、「ひとりの勇者を求めていた、それがアナタだ」と王に告げる。
「月のない夜、墓場の木に死体がかかっているから、それを取ってきて欲しい」
王は僧の願いのまま、墓場に立つ木から死体を降ろし、これをおぶって帰ります。
すると、不思議なことに、背中の死体が語りはじめる。
「勇気ある王よ。道すがらの気晴らしに、物語を語ってやろう」
そう。これは、アラビアン・ナイトでおなじみの、枠物語。
物語の中の登場人物が、さらに物語を語る…という入れ子構造。
千夜一夜物語の枠組みの起源のひとつ、と目されている作品です。
「屍鬼二十五話」は、ストーリーが素晴らしい。
アラビアンナイトは、話が多いだけに、けっこうたるんだのも多いのですが(笑)、「屍鬼」は引き締まってます。
筋が奇想天外で、設定も抜群だし、オチも絶妙。味わいはとても現代的。
今すぐ使えるストーリーばかり( ・∀・)
こんな大昔に、こんな巧みなプロットがたくらまれていたなんて。
実際、ゲーテやトーマス・マンは、ここから話をパクっています。変奏したくなるモチーフ。
四人の兄弟。
善良で知恵も深く勇気もあるのだが、運に恵まれず、人生をつまらないと感じている。
ある日、四人はそれぞれが何らかの神通力を身につけるのだと誓いを立て、四つの方角に散らばっていく。
そして。
一人目の兄弟は、動物の骨があれば、その肉を復元する力を会得。
二人目の兄弟は、動物の肉をあれば、その皮と毛を復元する力を会得。
三人目の兄弟は、皮と毛があれば、その肢体を復元する力を会得。
四人目の兄弟は、肢体があれば、それに生命を吹き込む力を会得。
ふたたび集まった四兄弟。力を試すべく、骨を手に入れる。
しかし、その骨はライオンのものだった。
兄弟は自分たちの神通力で復元したライオンに喰われ、死んでしまう…。屍鬼は、いくら善良・知恵・勇気・力が備わろうと、運がなければダメだという。
そして、王に問う。四人のうち、誰がいちばん罪が深いか。
王は、四人目の兄弟が、ライオンの肢体を眼にしながら、命を吹き込んだ点で、いちばん罪が深いと答える…。
すると、屍鬼は王の答えに感服して、元の木に死体を戻す。
王はまた初めからやり直し、死体を木から下ろして、背に担ぐのだった…。
その他の物語はこんな具合。
☆性転換の秘薬を利用して(!)、麗しの姫を物にする王子のドタバタ劇。☆一人の女に同時に恋した兄と弟。
悩みに悩んだ末、神の前で互いの首を切り落とす兄弟。
女は大いに嘆くが、その嘆きを聞き入れた神は、二人を復活させる。
しかし、女が首をつけまちがえて、兄の胴体に弟の首…( ;´Д`)☆鸚鵡が九官鳥に恋して言い寄ると、九官鳥はつれない態度。二匹は喧嘩を始める。
九官鳥は「男こそ悪の根源」と言い、鸚鵡は「女こそ悪の根源」と言う。証拠の物語をそれぞれが語る。
思い存分語り終えた二匹は、それぞれの本来の姿である神に戻る。
しかし、屍鬼は王に「男と女とどちらが悪いか」と難問を突きつけて…。☆王に献上する亀。でも、ぬるぬるして気持ち悪いと思う三兄弟(笑)
王は怒って、三兄弟の「繊細さ」を取り調べる。
長兄に、この世でいちばん美味な米を食べさせると、「死臭がする」と拒絶。たしかに米の産地には、火葬場があるのだった。
次男に、この世でいちばんかぐわしい女性と一夜を共にさせると、「山羊の匂いがする」と拒絶。たしかに女は乳児の頃、山羊の乳で育てられたことがあった。
三男に、この世でいちばんふかふかの布団を与えると、わき腹に赤いカタがつく。たしかに七層の布団の下に一本の毛があり、この形がわき腹についたのだった。
驚異の繊細さに王は感動。三兄弟に褒美をあたえる(笑)
どの話も面白い。男と女の駆け引きの話が多いです。
テンポよく素っ気なく書かれてるけど、裏が意外と深い。あれこれ詮索できます。翻訳も割合よくて、註もくわしく、インドのムダ知識がいっぱい(笑)
噛めば噛むほど、味が出ます。
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[以下は、おまけ。個人的なメモです]
★枠物語の秘密
屍鬼二十五話は、千夜一夜につながる枠物語のひとつ。
翻訳されてる写本は、11世紀のものですが、起源はもっと古く、三世紀以前にさかのぼるとも。
いや、起源は、じつは宇宙の始まりかもしれないのです…。
屍鬼二十五話は、「カター・サリット・サーガラ」という物語集の一部分です。つまり、まだ、外側の枠物語がある。
11世紀の詩人ソーマデーヴァが二十年かけて書いたもの。十八巻、二万詩節からなります。屍鬼はその一巻にすぎない。
カター・サリット・サーガラ。
「物語(カター)の諸川(サリット)が流れ込む大海(サーガラ)」の意。
なに、こんなもの、まだまだ短い。
じつは、「カター」には、さらにその外枠に「ブリハット・サーガ」がある。
屍鬼<カター<ブリハット
「ブリハット・サーガ」十万詩節。
現存していません。でも、学者たちは、さまざまな断片的証拠から、その実在を確信しています。
しかし、まだ、外枠がある。
「ブリハット」十万詩節は、もともとは七十万詩節であった。
グナーディアという学者が、王にささげるため、血で書いたもの。しかし、王は、これを拒絶。落胆したグナーディアは、その大半を焼いてしまい、残った一部が「ブリハット」。
いやいや。まだ、終わらない(笑)
学者グナーディアは、この物語をカーナブーティという外国人から聞きます。
さらに、外国人カーナブーティは、この物語を宰相カーティヤーヤナから聞いたのです。
カーティヤーヤナ(宰相)→カーナブーティ(外人)→グナーディア(学者)
じつは、この三人、もとは人間ではない。神の一族だった。シヴァ神の呪いで人間にされたのです。
もともとは、シヴァ神がその妃に聞かせた話。
これをカーティヤーヤナが立ち聞き。その要約を妻に話し、妻がそれを妃に話して、立ち聞きのことが発覚。
シヴァ神が怒り、止めに入った友人グナーディアもろとも、呪いにかける。
上記の三人が、それぞれに物語を語って聞かせ、最後に学者グナーディアが、世界にこの物語を知らしめたとき、呪いは解け、神に戻れる。
つまり、いちばんはじめは、シヴァ神が語った物語なのです。
それが、次々に伝聞され、そのたびに端折られていって、屍鬼二十五話というコンパクトな形になった。
でも。
シヴァ神が妃に語った物語って…この世界の歴史のことかもしれない。
枠物語のいちばん外枠って、じつはこの宇宙のことじゃないのか…。
どこからほんとで、どこから嘘か、よくわからない話なのです。「宇宙を一冊の書物に」と考えたマラルメも、びっくりのお話。インド、おそるべし。。
★背中のもの
夜は千の眼の持つ、と言われます。
千のさまざまな視点。
しかし、「真実」に到達したとき、闇は終わる。物語は大団円を迎えます。世界は再び光を取り戻し、ふたつのまなこで見られる安定を取り戻す。
王の背負った屍鬼は、いくつもの物語で王の眼をくらます。王は物語に閉じ込められ、何度も何度も死体を背負う。夜が反復する。
王は、自分の「ほんとう」を探しているのです。探しあぐねてる。
千夜一夜の枠物語も同様。夜が繰り返すシステムとしての、物語集。
シンドバッドの5度目の航海に、海の老人というのが出てきます。
孤島でシンドバッドは、倒れている老人を見つける。かわいそうに思って背負ってやると、もうそれきり降りない。シンドバッドに命令して、あっちに行け、こっちに行け。逆らおうものなら、めちゃめちゃな蹴りを入れられる。老人は、シンドバッドの背中で、大小便までする始末…。
アラビアンナイトの中でも、とりわけヘンな話。オラウータンが元ネタだという珍説も。
これが、あるいは、屍鬼に由来するものかもしれません。
さらに、思い出す「背中のもの」。
子泣き爺。路傍で泣いている赤子を背中に乗せると、途端に石のように重くなる。
*1
背後から、「真実」とそうでないものを、同じようにして告げる存在。
*2
夜は千の目を持つ。昼のふたつの目も、その一部に過ぎない。
昼は、じつは無数にある夜の、ほんの一部に過ぎないのかもしれない。
なるほど、宇宙の観点からは、昼などなく、夜と星があるだけ。
無数の真実がある。ひとつの真実は見つけられない。夜をさまようもの。
そして、「真実」を言い当てた途端、背中で急に石のように重くなるもの。夜は明けるのか。また、別な夢が続くだけなのか。
物語の群れが。。
たといこの屍鬼二十五話の一詩節だけでも、心を込めて語り聞くものは、即座に罪障を逃れるであろう。そして、この物語の語られる場所では、屍鬼の悪は力を失うだろう。
OverQさん、こんにちは! エントリー、お待ちしてました〜。おお、なんとOverQさんの隠しテーマにヒットしてましたか。それはなんだか嬉しいな♪
あ、でも、シキつながりってぇ。(笑)
いや、小野不由実さんの「屍鬼」を読んだ頃、しばらく自分のハンドルの変換に手こずりました。シキにも色々ありますが、これは一番変換ミスしたくない言葉ですね。(笑)
それにしても「屍鬼」面白そうです。私も、アラビアンナイトにはたるんだ話も結構あるなーと思っていたので、それがないというのがすごく魅力的。OverQさんが紹介して下さってる部分だけでもものすごく面白いし、元々インドというのもとっても惹かれるので、これはぜひ読んでみたいです。ダウンロードがあって良かった!
それにしても、枠物語はどんどん広がっていくんですね。できることなら全部読んでみたくなってしまいます。(それは無理か)
OverQさん、こんにちは。
「屍鬼二十五話 インド伝奇集」は面白そうですね。
インド絡みの本は「ラーマーヤナ」くらいしか読んでいないので、これは是非リストに加えたいと思います。
しかし、屍鬼とは、なんとも妖しきタイトル。
夜に読んだら眠れなくなる…なんて展開だったら困るなあ。
妖しい(笑)
実に妖しい。
千夜一夜物語もまだ手をつけていないのに
今度はこちらを読みたくなっちゃいましたよー。
>屍鬼
『帝都物語』に式神って出てきますが、関係ありですか?
もともとは屍鬼神だったとか?
アラビア→インドときたら次は中国でしょうか?(笑)
overQさん、こんにちは。
うわ〜、ものすんごい四兄弟ですね|ω´・;)ス、スゴイ・・・。
三本の矢ならぬ四本の矢。
>兄弟は自分たちの神通力で復元したライオンに喰われ、死んでしまう…。
ものすんごいのに、ちょっと笑っちゃいます(*´Д`)クスッ
それにその他の物語もアワワと思いながらも、クスッと笑えるオチのある不思議なものばかりなんですね!
やはり東洋文庫恐るべしです!!
>四季さん
主催者ご苦労さまです!
IMEに「屍鬼」を辞書登録してしまったせいで、
あやうく最初のところに「>屍鬼さん」と書きそうになりました(;・∀・)
別な何ものかを呼び寄せてしまうところでした。
「オイディプスの刃」は、ずううっと前に読んだはずですが、ほとんど忘れきってたので、
さっき図書館で借りてきました。
今から読みます☆
「屍鬼二十五話」は、オリエントの説話集として、もっとも質が高いもののひとつのようです。
プロットがすごくいいので、現代風にアレンジして書いてみたい気になります。
読んだあとに、話の筋の構成を考えたりしてると、
ほんとによく出来てて、細かい細部もじつは深読みができることがわかり、驚きました。
誰がもとの話を作ったのか…オリエントの伝統では、それは「実在の作者」ではなく、伝説の作者のもとに帰し、
それ自体が物語の一部となるのです。。
>NARUさん。
ここのところ、アラビアン・ナイトつながりで、オリエントのものを読んでいます。
屍鬼二十五話も、その中で出会いました☆
ラーマーヤナも、また西遊記なんかでも、
アラビアンナイトとずうっとひとつながりのようです。
千夜一夜はあまりにも長大で、読むのがたいへんですが、
「屍鬼」はすごく緊密で、ストーリーにテンポと強度がある感じです。
じつは、インドには、鸚鵡七十話というのもあります(笑)
屍鬼二十五話の姉妹編というようなもの。
ヘンな世界です。
>LINさん。
屍鬼二十五話、いいでしょう(笑)
アラビアンナイトつながりで読んでいて見つけたもの。
千夜一夜のようなぜい肉ダブダブのストーリーとはちがって(笑)、
たいへん引き締まって、筋肉質です。
屍鬼は、たぶんキョンシーとは、わりと直接的につながってる可能性があります。
式神は、アラビアンナイトによく出てくる使い魔ジンと関係があるかもしれません。
ジンは、女性形がジニー。魔女ジニーのジニー。英語のジーニアス(天才)も、同語源だそうです。
魔法のランプから出てくるのも、ジン。契約で、人間に仕えます。
コーランにも記されており、実在が証明されています(笑)
最近の考古学の研究によると、オリエント世界は、
従来知られていたよりも、はるかに相互交流があるらしいです。
似ているものはほとんど、伝播・影響関係があるんだそうです。
>みらくるさん。
四兄弟の話。
展開の仕方が見事で、オチがうまく決まります。
この話、よく読むと、
たぶん四人目の兄弟が、ライオンと知って命を与えたのは、
自殺したかったからだとわかります。
「人生をつまらない」と感じてた四兄弟ですから。
そして、せっかく神通力を手にしても、
四人そろわなければ、力を発揮しない程度のもの。
また、四人そろったところで、「人生のつまらなさ」を変えるほどには至らない…。
それで、ライオンが出現したとき、
四人には自殺の合意ができていたんだと思います。
そして、四人目の兄弟はライオンに命を与えた。
「人生がつまらない」という始まりが、
深読みすると、最後まで効いてるんですよね。
しかも、その物語を話すのは、命を持たない屍鬼だというのも、
なかなか感慨深いです☆
こんばんは。TBありがとうございました。
確かにoverQさんのエントリはいつも夜の匂いがします…。
しかもメビウスの輪のごとく永遠に循環しつづける夜です。クラクラ。
「屍鬼」と聞いて、私も小野不由美をまず思い出しました。。。
ちなみに私はいつも「しかばね・おに」で変換しています。単語登録するほどでもないしなー
こんにちは♪
overQさんのところで、よく見かける「東洋文庫」、
全作品に謎めいた雰囲気が漂ってるイメージがしてきます!(ん〜、間違いないっ!!)
>変奏したくなるモチーフ。
これは、ちょっと驚きです!ゲーテやトーマス・マンみたいな文豪も、ここから題材ひっっぱってきたりするのね。
>男と女の駆け引きの話が多いです
男女関係においては、東洋は西洋より、ひとくせもふたくせも毒があるというか、深淵というか、不思議な世界が広がってますね。
>インドのムダ知識がいっぱい
ムダ知識、マンセー♪\(´∀`)/
そういえば、千一夜物語も積読したままだ・・・。今年こそ読まなくちゃ!
こんにちは、こちらでは初めまして。
「屍鬼二十五話 インド伝奇集」ですが、この記事を読ませていただき即購入してしまいました・・古書ですが。
到着楽しみにしてますが、まだ未読のもけっこうあり、夏にならんと読めないかもです・・。
overQさん、ご無沙汰してます、こんにちは。
たら企画でoverQさんが挙げられる本を拝見する度に思うのですが、
なんてoverQさんってば、引き出しが多い方なんでしょ!!
さっそく『屍鬼二十五話』も『千夜一夜物語』もチェックチェック!!
(東洋文庫、何気に憬れだったりします。読んだらハマりそう、だけど
なかなか手が出せない、高嶺の花って感じかな)
オルエンタル方面、私も目指したくなりました(笑)。
(“背中のもの”のレクチャー、参考になりました。
海の老人&子泣き爺はそんなところに由来してたんですね!!)
こんばんは!TBとコメントどうもありがとうございます。
「屍鬼二十五話 インド伝奇集」、とても面白そうですね!「屍鬼」といわれると小野不由美さんを思い出す・・・未読ですが。
東洋文庫かあ・・・。ちょっと図書館で探して見ます。ていうか、overQ様東洋文庫を読むってすごいですね。あの関連本は、大学生のときレポートで参考図書に大量にあげられていたので、私には学術書というイメージがあります。
>いや、起源は、じつは宇宙の始まりかもしれないのです…。
とかとっても気になるんですけど!
神秘で謎の国インド。インド文学初挑戦です。
>Mlle.Cさん。
こんばんは☆
小野不由美さんは「十二国記」の作者なので、
オリエントのことは思いっきり調べてるから、
きっと「屍鬼」も「屍鬼二十五話」のことも意識したものと思います。
最近、アラビアンナイトからはじめて、オリエントの文芸をたどってますが、面白い発見をしました。
近代文学の起源とされるもの。
・「神曲」「デカメロン」などルネサンス。
・「ドン・キホーテ」。
・ロマン主義の流行。
・「ロビンソン・クルーソー」「ガリバー旅行記」「トリストラム・シャンディ」など小説の起源となる作品。
これらはすべて、オリエント文芸の影響を直接にこうむっていることが、実証できそうなんです。
つまり、近代文学の起源は、ヨーロッパがオリエントからパクったもの!
オリエントに出会った衝撃から生まれているようなのです。
モダンと呼ばれるもの自体、オリエントの永劫回帰する歴史の一時的な変種なのでは…という気が。。
>マーヤーさん。
東洋文庫はすごいです。
一冊一冊は、学者の人が、学問的な必然性から出版していったものだと思うのです。
でも、これだけ続くと、「奇書の宝庫」(笑)
異常な本がいっぱいですヽ(´ー`)ノ
千夜一夜は、ゆっくり読むのがいいみたいです。
全部読み通すと死ぬとも言われています(;・∀・)
しかし、全部読み通す前に死ぬとも言われていて、何がなんだかわかりません。
読みきっても、読み終えた気がしないのも、アラビアンナイト。
じつは、人生そのものが、アラビアン・ナイトのいちばん外枠の枠物語とも言われていて、
読んでも読まなくても、人は千夜一夜の中にいます。
思いっきり、お気楽に読むのがよさそうです☆
>shosenさん。
こんばんは☆
「屍鬼二十五話」は、翻訳してる学者さんも、なかなかポイントです。
「屍鬼」の大元の起源がシヴァ神にあるという説を、かなり力説しておられてて、
ほんとは信じたいと心底思ってるような気が。
「エクソシスト」、これから読む予定です!
図書館で借りた本で、たいへん年季が入っており、
いろいろな得体の知れない汚れがついており、
読み通すと「なにか」が起きるかもしれません(笑)
>七生子さん。
こんばんは☆
たいへんお忙しいとき、コメントありがとうございます!
でも、うれしいお忙しさなんで、ちょっとうらやましい気もヽ(´ー`)ノ
東洋文庫は、奇書の宝庫。
学術本みたいなふりをしてますが、ふつうに読んでも、
「なんじゃこりゃー」なものがいっぱいです。
前にご紹介した「東方旅行記」も、小野不由美「十二国記」とあわせて読んでも面白いです。
ヨーロッパが世界の中心になるより以前、
オリエント世界は驚くほど豊かであったようです。
この事実には、たいへん衝撃を受けています。。
>moji茶さん。
東洋文庫は、そもそもは、一冊一冊は学者が学術的目的で翻訳・出版したものばかりと思います。
が。
結果的には…魔界を形成しています。
アレクサンドリア図書館とか、古代の伝説の図書館を再現しつつありますヽ(´ー`)ノ
「屍鬼」の外枠の物語集。
翻訳者の人は、解説で、まじめにその話を書いてるんです。
が。
外枠の物語が、じつはいくつもあり、「屍鬼」がその一部…というのはわかる。
その外枠だった大物語集が失われてて、ただ、いろんな証拠から存在は確からしい。ふむふむ。
でも、解説では、同じ筆致で、「シヴァ神」が語った物語がいちばんの外枠…という説を紹介していて、
そのフィクションを信じたがっているように見える(笑)
おそるべし、東洋文庫です。
Posted by:こんばんは
「屍鬼二十五話 インド伝奇集」、おもしろそうです!
これもoverQさんのところで勉強した「枠物語」なんですね。
王様がいてしかも語り手は屍鬼だなんて。
それにしても、背中のゾンビが”道すがらの気晴らしに”ってあまり気が晴れそうもないです(怖
>nyuさん。
こんばんは☆
「屍鬼」。
まだ、謎がいっぱいなんです。
そもそも、なぜ死体が物語るのか?
死体が最初「木に引っ掛けてある」のですが、これもたいへん謎。
死体はふつう、木に架けてない。気にかかります(汗
説明・解説してくれないのが、近現代のものとのちがい。
でも、作ってた人たちは、どうやら十分に考えてて、
説明しようとすればできるレベルにはあったのではないか。。
レヴィ・ストロースの神話分析を聞いても、
アラビアンナイトの語り部たちは、べつに驚かなかったということが、わかってきました。。
いつもながら、すごい!すごすぎます。感動しながら読ませてもらいました。
「屍鬼二十四話」の物語、死体を背負うというのが何とも壮絶で気味が悪くもあり、またすごく「尊い」感じがしました。
語られる物語もすごく面白いですね。overQさんの文章がすごく分かりやすくていつも難しい本を読み解く手助けにさせてもらってます。
語り部が屍鬼だから、この四兄弟の物語は、命がけのイソップでしょうか。(教訓有りの・・笑)
ところで、こんな不思議な物語が、実は遡れば、シヴァ神(ヒンドゥー教の多種多様な神々の中で特に尊崇されてる慈愛と破壊の神様ですよね?)というのも意味深ですね。
overQさんが書かれてるように、インドの思想が宇宙の根源を解き明かしていますね。中国より、アラビアより、インドの方がすごいんだ。(@_@)(って単純な感想で片付けて、すみません。)
TBありがとうございます。僭越ながら私もTBさせていただきました。
私好みの和菓子のようなblogですね。なんかイイです(^^)
「屍鬼二十五話」、興味深いですね。“粋物語の秘密”にもかなり興味を注がれました。明るくて誰かが居るときにじっくり読みたいと思います。(実は私こわがりです)
Posted by:>ワルツさん。
「屍鬼」はほんとに面白くて、よく出来た話ばかり。
ほかの話もすごいのがそろってます。
類話もあって、その微妙な変奏が心憎い。
一見、伝説の類を集めただけかなと思うけど、
じつはとてもよく考えて作ってあります。
まだ研究してませんが、ひょっとすると、
物語の配列にも、なにか意図がある可能性があるのです。。
四兄弟は、四人が四方向に散らばって、東西南北の知恵を身につけて、またひとつに戻ってくる
…という構図がなんかグッと来ますw
しかも、オチがすごい(笑)
初めは笑えるのですが、よく考えると、
彼らは不幸なおいたちで、死は偶然にライオンをよみがえらせたせいではなく、
自殺であった可能性があるにも思い至ります。。
すごいです。
>ねあ。さん。
こんばんは☆
たら本ご参加アリガト!(´▽`)ございます。
うちが第一回を担当したんですよ。
なかなか盛況で、もう13回まで来てしまいました!
枠物語は、オリエントの文学的伝統。
でも、じつは近現代の文学にも影響を与えています。
ドン・キホーテや神曲、デカメロンといった近代文学の基礎になった作品に、
じつは直接影響してることを、最近、発見。
ちょっと興奮しています(笑)
overQさん、こんばんは。
昼ですが、ずぅっと、夜を徘徊しています。笑
今回は、overQさんの真骨頂!ですね。
ああ、なぜ、私は、overQさんの三十三夜を紹介しなかったんだろう・・と激しく後悔しています。
マウキーちゃんもよいけれど。。。
次の夜、そろそろはじまりますでしょうか?
トマトに栄養をもってかれてるから。
なんてこと言わないでくださいね。
楽しみにしてますよ〜!
>picoさん。
九十九夜、さっそく来週後半にでも、はじめたいと思います(汗
じつは、話はもう三十話以上できてるんですがw
自分の書いてる話の由来というか、文学のどんな流れに属してるのかを知りたくて、
アラビアン・ナイトを読み始めました。
いろいろなことがわかりました。
でも、結局、自分の作品というのは、他のものを読んだからといって、
書けるようになったり、よくなったりするわけじゃないですね(笑)
「役に立つ」ように読書することはできないのがわかりました☆
読んだから書けるんじゃなくて、書けるから書ける。
創作には、何の根拠もないようです。
どこにつながるかわからないトンネルを掘るように書く。
墓穴を掘っているのかもしれませんが(;・∀・)
はじめまして!四季さんにお誘いいただき、今回はじめてたらいまわし企画に参加させていただきました、もろりんと申します。
大分遅れての参加になりました(^_^;)
みなさんの回答を拝見して楽しませていただいています!
今回、私はちょっと苦手なジャンルでなかなか思い浮かびませんでした。
「千夜一夜物語」は以前からとても興味があったので、overQ さんの回答にはとても惹かれました。しっかりメモさせていただきました(^_^)ヾ
TBさせていただきました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
もろりんさん。
こちらこそはじめまして☆
たらいまわし、ご参加、ありがとうございます。
あとからの方も大歓迎です。
しばらくしてから参加者に来ていただくと、妙にうれしかったりします(´ー`)
「千夜一夜」は長いけど、不思議で面白いです。
ヨーロッパに紹介した翻訳者も癖のある人ばかりで、とても謎めいています。
これからもよろしくお願いします☆
Posted by:overQさん、こんにちは。
「屍鬼二十五話」、読みました〜。
いや、ほんとインドのムダ知識がいっぱいですね。
噛めば噛むほど味が出るっていうのも、ほんと分かります。(笑)
毎日ちょっとずつ読んでたんですが、
しばらくエンドレスで読んでいたい気になっちゃいましたよ。
図書館で借りたんですけど、手元にも欲しいです〜。
巻末に載ってる東洋文庫のリストを見ても、
読みたくなってしまうような本がいっぱい。
東洋文庫、恐るべしですね。
おお、ついに読まれたのですね!
註がけっこう面白くて、インドの不思議の奥深さ、味わえますね☆
「屍鬼二十五話」は、考えてみると、構成がすごく数学的。
AとBとCの登場人物がいて、それぞれがXとYとZを選択し、その結果として、pとqとrの運命にいたる…というような。
これを踏まえたうえで、アラビアンナイトを読むと、構成を意識して読めるので、読みが深まる気がします。
結婚と財産分与の話が多くて、アジアがいかに豊かだったか…。
富の分配の仕方が非常に不公平で(笑)、運命みたいなものを信じさせる何かがそこにあるようです。
東洋文庫といえば、今、「捜神記」を読んでいます。
六朝時代の中国の怪異譚を集めたもの。