最近、岡本喜八の映画がマイブーム。
岡本喜八は、今年2月に81歳で亡くなった映画監督。岡本作品は、一言で言えば、オヤジが元気な映画です。パワーみなぎります。オヤジスキー嬢は必見!
(今、池袋の新文芸坐で追悼特集をやってるそうです。最終日は、「最終回後にお帰りのお客様に、もれなく清酒『月桂冠』をプレゼント」らしいです。しぶいなw)
岡本作品、あまりDVD化されてなくて、レンタルビデオ屋をめぐり歩いて、古いのを借りあさっています。
岡本喜八コーナーなどというものはなく(涙)、旧作の棚の各所に散らばっている岡本作品を発掘する日々。
ところが、せっかく見つけたと思っても、これが、どれもこれも「貸し出し中」。
どうやら、私以外にも、喜八ブームの輩が数人おられるようなのです!
おお、こころの同志よ…早く、「どぶ鼠作戦」と「江分利満氏の優雅な生活」返してくださいネ☆
なお、岡本作品には、まるで「エイリアンvsプレデター」「ジェイソンvsフレディ」のような、「座頭市と用心棒」(カツシン+ミフネの共演)というのがあるらしい。しかし、これが、ぜんぜん見つからなくて(;・∀・)
というわけで、今夜のは、「駱駝」。ラクダと読むのです。。
駱駝
探検隊は砂漠で道を失った。
二千年前の古地図に記された
幻の王国を探す旅の途上。
王国は湖のほとりにあって
女王の統治の下
長く繁栄したという。隊員が途方に暮れるさまを見て
荷運びに雇われた駱駝たちは
古いたとえ話を示した。
砂の中から小石を取り出し
それを砕いてみせたのである。
砕かれた石の
つややかな断面の文様。
これは地図である。
心の迷いがそこにうつるうちは
正しい道を見出せないだろう。
砂漠から出ることは
まかりならぬ。しかし隊員たちは
駱駝の話に聞く耳を持たず
あいかわらず
新奇な機材をいじくり
持参した古地図に見入るばかり。
一方、駱駝たちは
それから七日と七晩のあいだ
たがいに口をきくことも
いななくことさえやめた。
みずからの心のうちに
道を見出すためである。七つの夜と七つの昼が過ぎ
隊員たちがもうここまでかと
あきらめはじめたその時。
天はにわかにかき曇り
大粒の雨が降りそそぐ。
翌朝、砂漠のくぼみには
向こう岸が見出せぬほどの湖が出現し
駱駝たちの体毛のような
丈の短い草が一面に茂った。
二千年前の地図に記された
王国の湖である。駱駝たちはすでに
水浴びをはじめていた。
私も岡本喜八は大好きです。
ほろりとユーモアがあって笑いのある作品が大好きで。
一番好きなのは「大誘拐」です。
TVから録画したビデオがもうすり切れそうでヤバイ!
監督が亡くなったとき、どこかのTV局で特番してくれないかなーと思ったのですが、打ち砕かれました。
全集を出せとまでは言わないけど、賞を取った作品くらいDVDにして欲しいと切に願います。
>NARUさん。
おおお、岡本喜八ファンなんですね!
なんか、うれしいっす。
20代30代の方の場合、岡本喜八の名前は知ってても、「大誘拐」以外は見てないって人が、私の周りでは多いです。
私自身も、まさにそうだったのですが。
ネットで検索しても、思ったほど熱心なファンサイトがないし(涙
テレビは、ほんと、深夜に数本でもいいから、やってもらえるとうれしいんですが。
岡本喜八は、難しい映画じゃなくて、誰が見ても面白いものが多いし、あと映像がスタイリッシュでかっこいい。
その点でも、始めてみる人にもアピールするにちがいないのに。。
でも、レンタル屋さんを回って、発掘作業するのは、なんだかワクワクする感じがあります。
「レンタル中」だったりすると、すごくうれしかったりして☆