AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: 九十九夜 第82夜 「城砦」

九十九夜 第82夜 「城砦」

written by overQ
June 21, 2005

今夜の九十九夜は、「城砦」。
昨日のが長かったので、短いやつを。

そいえば、この作品、自分で気づかないうちに、同じのをふたつ書いてました。
書いた後は、読み返すまで、なるべく忘れようとしてますが、この作品にいたっては、ほんとにすっかり忘れてしまい、同一内容で二度書いてしまいました。
自分の脳に強い不信の念が(´ヘ`;)
でも、細かいところまで、非常に似てるので、ある意味では、脳のなぞの記憶力に感心も。

たしか、九十九夜のいちばん初めに置くものを…という意図があったような気もしますが、それもどうだったか。。
ある種の読書のたとえでもあるような…ツハラもこれか。。

城砦
城砦

砂漠を渡り継いだ後
やっと城壁にたどり着いた。
城門はどこか。
壁をたどってめぐり歩く。
しかしいっこうに
門に行き当たらない。
くるりくるりと
三周ばかりしただろうか。
どこにも門は見出せない。
隠し扉の痕跡さえ
見つけられない。
どうしても城の中に入りこめない。
とうとうあきらめて
城砦を離れようとしたそのとき
気づいた。
閉じ込められている。
出口がどこにも見当たらない。
これは城砦の内部だ。
自由は失われ
もう沙漠の無限をたどることも
ままならない。
ふり向くと中心に
霞にけぶる城が見えた。
城主は女王であろう。


城壁

沙漠を渡り継いだあと
ようやく城壁の前にたどり着く。
城門はどこだろう。
壁をたどってめぐり歩く。
しかし、門はない。
くるりくるりと三周ばかりしただろうか。
どこにも門は見出せない。
隠し扉の痕跡さえ見つけられぬ。
どうしても城内へは入り込めない。
とうとうあきらめて
城壁を離れようとしたその時
気づいた。
閉じ込められている。
出口がどこにも見出せない。
これは城壁の中だ。
突然、自由は失われ
もう沙漠の無限をたどることもできない。
ふり向くと世界の中心には
かすみにけぶる城がそびえていた。
城の主は女王であろう。



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