たらいまわしもまわりまわって、もう15回め。
今回の主催者様は、体調を崩された「妖精と黒薔薇の書架」のつばきさんに代わって、「どこまで行ったらお茶の時間」の七生子さんがピンチヒッターです。
つばきさん、お大事にしてくださいね!
七生子さん、急きょ代役、ご苦労さまです☆
さて、今回のお題は、
★黄金色の夏(なぜラナ)
六月ごろ、その季節を麦秋と呼ぶよって記事、書いたです。
麦秋は、秋じゃなくて、初夏。麦の収穫の時期。
他の生命が真っ盛りを迎えようとする頃に、麦だけはひとり、死の時を迎える。
そして、広がる一面の、黄金色の麦畑。
小津安二郎の「麦秋」という映画があるけど、白黒なので、麦畑を見たことのない私のようなものは、ちょっとピンと来なかったです。
むしろ、宮崎アニメに、一面に広がる麦畑がよく出現することに気づきました。
「未来少年コナン」でもしばしば登場するし、そもそもナウシカの「黄金の野に降り立つべし〜」というイメージが、麦秋に由来しているもの。
農業が生活の基本にあれば、夏と麦の深い結びつきは、きっと当たり前のことなんですよね。麦わら帽子、麦茶、冷麦と、夏には欠かせない麦。
夏の始まり、生命の盛りの始まりの時に、ひとり黄金色の死を迎える…というのは、なにか象徴的。
夭折、という言葉があるけど、生の頂点目前で死ぬこと。あるいは真夏の死。文学であれ、人生であれ、悲劇的で、かっちょいいから、心に焼きつきます。
英雄とか革命とか、そういうのは、熱い。夏。死。
★頂の一点
それと。
以前「夜の文学」で、sein の nyuさんが、取り上げておられたシェイクスピア「夏の夜の夢」。
*1
原題の A Midsummer Night's Dream 。ミッドサマーは「真夏」ではなくて、「夏至」を意味するのだと、nyuさんが書いておられました。
夜がいちばん短い、季節の特異点。状態が転換するポイントであり、上昇してきたものが下降する、増大してきたものが減少する…そんな時。
ハムレットも深夜12時から始まります。シェイクスピアは、ミッド、転換の特異点を描くものが多い気がします。
それは舞台となる世界の時間や季節だけじゃなくて、人物の状態も物語の構成も、また個々の表現も、「上昇が下降に転じる一点」に関わってるかしれません。
まだ、よく調べてないんですがね(^^ゞ
そういう極点としての夏。
上昇が下降に転じるとき、一瞬、ふっとゆるむ、というか静止するというか、台風の目のような無風があることも、重要な気がします。
夏にはどこか、時間が止まってるような感じがある。
★八月の光
取り上げてみたい作品は、
ウィリアム・フォークナー William Faulkner
「八月の光 Light in August」
(写真は洋書ですが、新潮文庫版があります)。
フォークナーの作品は、アメリカ南部、ミシシッピ州の架空の土地ヨクナパトーファを舞台に、大地に叩きつけられたように生きる人々を描きます。貧困・差別・歴史、暴力・性が入り乱れる矛盾だらけの世界。たいへん劇的、たいへんヘヴィ。
ヘミングウェイとかフィッツジェラルドとかダシール・ハメットとかと同時代の作家。ノーベル賞作家であり、とても難解な作家としても有名。
「八月の光」はフォークナーの長編の中では、わりと読みやすいものといわれます。
それでも、ふたつの主要な物語、数人の主要な登場人物が重層して、やっぱりややこしいです。でも、チャンネルが合って、うまく流れに乗ると、怒涛のように読める可能性もあります。
以下、ごく手短なあらすじを。
ちょっとだけネタバレだけど、これくらいの情報をあらかじめ持ってると、少しは読みやすいです(´ヘ`;)
[あらすじ]
ジョー・クリスマス。捨てられた子。白人のように見えるが、黒人の血が流れていると噂され、孤児院で迫害されている。
その噂を流したのは、門番の老人。じつはジョーの祖父。狂信的な白人優位主義者。
老人の娘が妊娠。黒人と交わってできた子だと老人は思い込み、孤児院にやり、この子供を監視する。
ジョーは無垢な少年に育つ。14歳のとき、仲間から黒人少女の輪姦に誘われるが、女の匂いと黒人の匂いに恐怖して、パニック状態になるような。女性の生理のことを聞くと、穢れたと感じて、山羊を殺してその血に両手を浸し「浄化」するような。
18歳。初めて恋した女性に、「白人じゃないくせに」とののしられ、男から殴られて昏睡し、「男」になる。
以降、黒人の中では白人となり、白人の中では黒人となって、アメリカの街を放浪する。どこにも居場所はなく、自分が誰かもわからぬ男。
33歳。ヨクナパトーファのジェファソンという町にたどりついている。
古い屋敷に老嬢が一人住んでいる。よそ者の奴隷廃止論者で、町では孤立して生きてきた女。朽ちかけている女。その女と関係を持つジョー。
女はジョーとの性に溺れる。「ニグロ!」と叫びながら絶頂するような、罪と混乱と汚辱に満ちた堕落の中へ。「落ちてゆく月の下の水面で、月光に光る二つの生物が相手を沈め溺れさせ苦しめあう」ような行為を繰り返す。
一方で、古い夢だった黒人への博愛が回帰し、ジョーを黒人として同胞の救済者に仕立てようともする。
ジョーは、女を呪縛と感じるようになる。
そして、殺人と放火。
リーナの歩く旅がジェファソンにいたり、古い屋敷が燃えるのを目撃するあたりから、お話は始まります。
そして、彼女が子供を産み、また徒歩の旅を(新たな道連れを得て)再開することで、物語は終わる。
このリーナの物語の間に、孕まれた子のように、ジョーの悲劇が配置されるという構成。
ジョーの過去は、過去というより、現在を生きて、彼の背中にとり憑いている。突然怒涛のように物語られることで、それがドカッと大地に叩きつけれ、きよめられるよう。
★オリンポスの光
読むのはたいへんですが、物語も人物も、細かいエピソードも、劇的で面白い。かっこいい表現もいっぱい。現代を舞台にして、これほど劇的なストーリーや人物は、なかなかありえないもの。
でも、構成が複雑すぎ(フォークナーは原稿をハサミで切り貼りして、物語を複雑に再編集したそうです)。文章も、複文の構造がややこし過ぎることが多いです。
アメリカでは一般の人は読まず、大学生や研究者など、高い塔の中で解く知的パズルのようになっちゃってるそうです( ;∀;)
でも、あんまし本を読まない人に、あらすじや人物の生い立ちを話すと、みんな感動するんで、やっぱりまず、お話そのもの、人間そのものが面白いはず。
誰がこの本を読むべきなのか。読むことができるのか。パズルを解ける人か、感動できる人か。頭で読むのか、血で読むのか。これはなかなか難しい問題を孕んでいます。
「八月の光」という題名について、作者はこう言っています。
ミシシッピ州の八月には、突然秋の前触れのような日がやって来る。この異教の光、大地の女神への信仰があった世界の光が、ジョー・クリスマスの闇に満ちた悲劇を、そっと包み、照らす。
暑さがしずまり、大気に満ちる光は、今日の太陽から来るのではなく、古代のギリシャ、オリンポス山のあたりから差し込んでいるよう。この光は、ほんの一日二日しか続かないが、キリスト教文明よりも古い時代の輝かしさを思い出させる。強いて言えば、この古代そのものの光は、すべてを受け入れる女リーナ、子を産むためには世間体や宗教的倫理などまるで気にしない女リーナと結びつくかもしれない。
「大学におけるフォークナー」(全集27巻)
もう一冊、ぜんぜん別なのをご紹介したかったけど、長いので、明日。意外な、あのお方の、著作を。0時アップ予定。
0時ですね。
わかりました。どきどき・・・
overQさん、映画「白いカラス」ごらんになられましたでしょうか?
こちらの「八月の光」のあらすじを読んで、にてるなぁと思いました。
でも、白いカラスは冬なのので違います。
影響をうけているのかもしれませんね。
overQさん、こんばんは〜。
先日は明け方から激しい雷雨で釣りには行けませんでした(つД`)
コナン!ナウシカ!
コナンのあの到底人間技とは思えない数々のピンチの切り抜け方が好きです。
そして『八月の光』、overQさんの紹介文読んでいるだけで既にもう物語に一歩足を踏み入れた気になってしまいました。
>読むのはたいへんですが、物語も人物も、細かいエピソードも、劇的で面白い。かっこいい表現もいっぱい。
むー。もうこれは読まねば!ですね。
初めまして。
今回から「たらいまわし」企画に参加させていただきます、むつぞーと申します。
トラックバックしていきます。
今後もよろしくお願いいたします。
池澤夏樹さんが『世界文学を読みほどく』で
『アブサロム、アブサロム!』を取りあげていて
近いうちに読みたいと思ってました。
そして『アブサロム』の次が『ハックルベリ・フィンの冒険』!(笑)
そうか〜、ここで取り上げられていたのかー。
池澤さんの解説や松岡正剛さんの千夜千冊にも出てくる
ヨクナパトーファ・サーガ。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0940.html
今、大塚英志の『定本物語消費論』というのを読んでいるのですが
“小さな物語を積分していくと神話的叙事詩を連想させる
大きな物語が出現させる”と書いてあります。
大塚氏は例としてビックリマンチョコやスターウォーズを
挙げてます。
いや、何がいいたいかというと、フォークナーもそうなのかなあと
思ったので。
うまくまとまってなくてごめんなさい(^^;
こんにちは!
夏って暑くてじめじめして過ごしにくくて最悪だけど、一番好きな季節です。私にとっては一年の折り返し地点みたいなところがあるのかもしれません。
「八月の光」、あらすじを読んだだけですごいなぁと思いました。とってもディープ!結末がとても気になります。
>心の闇に分け入って、それが光に転じるところまで追究した
ここ!とっても気になります!うわあ〜結末までしっかり読まないと感動を逃しそう。途中で読むのがやめられなくなりそうです。
overQさん、こんにちは。
麦は「命」を感じさせる植物ですね。
寒い季節に踏んづけられて育つ、強靭な生命力。
でも、いちはやく実りの季節を迎えるところは、
どこか生き急いでるような印象さえあります。
「八月の光」はあらすじだけで、内容の濃さが伝わってきます。
>頭で読むのか、血で読むのか。
肌の色で差別されることもなく、
のほほーんと育ってしまった私は、
頭で読んでしまうような気がします。
あ、でも、誰に感情移入するかでも、読み方が変わるかも。
>麦秋は、秋じゃなくて、初夏
ほほう!やっぱりビールは夏だもんね☆
って思ったら全然でした。失礼しました(笑)
ナウシカときましたか。いいですねぇ。
家で硬いものを切っているとき
「(カキーン)なんて硬い!!セラミック刀が欠けちゃったわ♪」などと
独り言を呟く私にはとてもツボでした。
ってか水面下でかなりツハラツハラと
盛り上がっていたのが、
ここで垣間見れて何かちょっと得した気分です(笑)
何をしていてもツハラになっている私になってしまいそうです。
どうしてくれよう!!!!(*`△´*)(笑)
★picoさん。
「白いカラス」は見てないですが、原作がフィリップ・ロスなので、フォークナーの影響はたぶんありそうです。
アメリカの抱える問題を追及すると、どうしてもフォークナーに行き当たるようです。
フォークナーはアメリカ文学では、いちばん上のランキングなので、どれだけパクっても、オマージュ、リスペクト(笑)
むしろどんなふうにうまくフォークナーを持ってくるかが、腕の見せ所になるかもしれません。
「あのお方(笑)」は石原慎太郎都知事でした。「わが人生の時の時」は、石原版、ほんとうにあった怖い話。
慎太郎嫌いでも、面白く読めますw
★みらくるさん。
釣り、残念でしたね。ちょうど雨の日でした。
私は土日、行こうと計画中です。
盛夏のアマゴ釣りは、けっこう難しいんで、ボウズ覚悟で!
コナンでは、麦秋のイメージが、ニンゲンと自然の調和を象徴してて、何度も登場してきます。
ラナとも結びつくイメージらしいです。
ハヤオ師にとっては、かなり大切なイメージに思えます。
エンディングの「心がこんな〜に」の歌の時の絵も、麦秋の中を進んでいくもの。
そして、「八月の光」。
フォークナーはけっして読みやすい作家ではないけど、
波長が合って、しっかり読み取れると、
激しくて切なくて、魂にうったえるものがある大作家です。
ある程度、予備知識を持ってから読むのが、読み通すコツかもしれませんヽ(´ー`)ノ
★むつぞーさん。
こちらこそ、はじめまして!
「たらいまわし」ご参加、アリガト!(´▽`)ございます。
もう十五回目を迎えました、たらまー。
お気楽に、楽しんでくださいませ☆
毎回、何人か新しい方も参加いただき、ちょっとずつ、規模も大きくなってきました。
過去の回も、いつでもご参加OKですので、お気軽にトラックバックしてくださいませ☆
★LINさん。
「アブサロム!アブサロム!」
読み通すのは、非常にたいへんですが(笑)、
フォークナーのピークとなる作品です。
フォークナーは文章がたまらなくかっこいいのですが、
そういう細部をちゃんと読むためには、
全体で何をやろうとしているのか、どんな構成になっているのかを、あらかじめ知っておく必要があり、
一冊読むのに、半年は研究しないとならない羽目に(笑)
邪道にも、まず解説から読んでいくのがよいかもしれません。
フォークナーの意図や、抱えもってるうごめき、
それをどのような人物や物語の構成に配置しているかを念頭において読まないと、
てんで歯が立たないです(´ヘ`;)
池澤さんの本は、京大での講義集。
池澤さんは、文学観が非常に独特かつ明確。
とても独自な読み方なので、いつも不思議な気持ちになりますw
★moji茶さん。
夏。
梅雨が明けて、カーッと照り始めた夏は、やっぱり気持ちいいですね。
苛烈だけど、なんか命の盛りって感じがします☆
こっちが元気な時は特に、夏がきもちいい。
「八月の光」。
結末もすごいです。
書きたいけど、書かずにおきました(笑)
フォークナーの作品は、たいていがヨクナパトーファという架空の地域を舞台にしています。
同じ人物がほかの作品にも登場したり、子孫が登場したりして、
巨大なサーガになっています。
端役みたいな人物も、他の作品を読むと、じつは深い背景を持っていて、
なるほど、そこでこういうことをしたのは、そんなわけがあったのかと、あとからわかったり。
一族の運命が子孫にも影響していて、それもわかり出すと、とてつもなく面白いです。
でも、読むのは、めちゃめちゃ大変ですが(;・∀・)
フォークナーって、ちゃんと解説してくれる人がいると、
すごく面白く読めるんじゃないかなぁと、ときどき思います。
難解といわれるフォークナーですが、
描こうとしてる魂は明確なので、
これさえつかめると、意外とどんどん読めると思います。
★sa-kiさん。
麦。生き急いでいる麦。
ほんと、そうですね。激しくて、せつない生き方。。
フォークナーは、二十代の頃、とてもよく読んだんです。
その頃、バイトの仲間にフォークナー作品の人物とか物語の話をすると、
ふだん本なんか全然読まない人たちなのに、非常によく理解するのです(笑)
苦労して読み解いた私よりも、ずっと深く理解してて、思わぬ見方なども出てくる。
それは、研究者の水準よりも高いのでは、と思わせるものがあり、不思議な気持ちになりました。
泣いたりする人までいるんです。
フォークナーを本当に読めるのは、誰なのか。
パズルを解ける人なのか、フォークナー的な世界を身近に生きている人なのか。
フォークナー自身に聞いてみたかったです。
これは、誰のための本なのか、と。
★Bryumさん。
そうか、何か忘れたと思ってたら、麦酒。ビールでしたヽ(´ー`)ノ
そして、セラミック<王蟲。
辺境一の剣士ユパさまも、
「王蟲の皮より削り出したこの剣が、セラミック装甲をも貫くぞ」
と豪語しておられました。どうやって、削り出したんだろう。。
私のツハラ追っかけは、ついに単行本も超えて、
雑誌やアンソロジーにポツポツと載ってるツハラ作品にまで及んでいます。
津原ストーカーと化しつつあるかもしれません。
遠い未来、人々が津原の価値に気づく来世がやって来ます。
いま、津原を読んでおくと、ちょっと自慢できます←「ちょっと」か、「ちょっと」なのか。。
OverQさんこんばんわ。TBありがとうございます(^^)
夏→麦秋→麦→コナン・ナウシカ…う〜ん、あざやかな展開です。見とれてしまいました。
Posted by:こんばんは、はじめまして。TBありがとうございました。
麦秋、黄金の麦…すてきな連想ですね〜。
そこでナウシカというのも頷けます。
私事ながら出身が米どころなので、黄金の麦って実感を持って思い浮かべられます。
いえ日本だから稲穂なんですけどね。きれいな黄色で、ちょっと感動しますよ。
『八月の光』も読み応えがありそうですね。
機会があったら読んでみたいです。
overQさん、こんばんは。
今日も、暑かったですね〜。夜になっても暑さがおさまりませんね。ふう・・
御身体どうぞ、ご自愛下さいね。
そんな倒れそうな暑さのような「八月の光」!ですね。
overQさんのあらすじを読ませてもらってそんな感じがしました。
じりじり照り付ける容赦無い太陽が・・ジョーを取り巻くものでしょうか?
overQさんの分かりやすい解説が嬉しいです。
overQさん、こんばんは。
結婚し移り住んでから、麦畑を見る機会が多くなったので、
麦秋が「生命の盛りの始まりの時に、ひとり黄金色の死を迎える」と聞いて、
ドキンとしました。
そう、まさしくぎょっとする光景なんですもん。
これから麦畑を見る度に「ああ。真夏の死なのねえ」。ちょっとセンチになりそうです。
(三島に『真夏の死』という作品がありませんでした?)
『八月の光』、あらすじを読んで続きが知りたくなりました。
overQさん、ご紹介上手なんですもん!
照りつける陽射しが強ければ強いほど、刻まれる影も
より濃くなるということなんでしょうか、、、。
もっと若い頃にフォークナーに出会っていれば、取り憑かれていたかもしれません。
★ねあさん。
こんばんは。
宮崎アニメにいったいどれくらい麦秋が出てくるのか、一度徹底調査しようと思ってますヽ(´ー`)ノ
リストができたら、また記事にしますね。
★高さん。
こんばんは。
こちらこそ、はじめまして☆
たらいまわしご参加、アリガト!(´▽`)ございます。
見渡すかぎり、一面に実った金色の世界。
青空にも夕陽にも映えて、感動的ですよね。
風がわたると、風の形に穂が動いて、風がなんだか生き物みたいに見えます。
フォークナーは読みやすい作家とはいえないのですが、
とてもふところの大きな作家で、
いちど虜になれば、生涯読み続けられるかもしれません。。
★ワルツさん。
連日暑くて死にそうです(;´ρ`)
でも、なぜか体力はじょじょに快復してきてて、
午前中は特に絶好調です(笑)
ウナギが今、効きはじめたのでしょうか!
フォークナーの作品の舞台、ミシシッピ州は、
住んだことのある人に聞いたのですが、
日本の夏よりもさらにやばいらしいです。
気温が高いだけでなくて、日本の夏以上に湿度も高く、
まったく何をする気も起こらないとか。
犯罪やセックス、暴力や差別など、いちばん強烈な原色のような出来事だけが、
くっきり浮かび上がるのもそのせいでしょうか。
ニンゲンの、ほとんど動物としての本質だけが、焼けつく太陽の中で残っているような。。
★七生子さん。
再主催者さま、たいへんご苦労さまです!
麦秋、やっぱりびっくりしますよね。
夏なのに、秋の風景。
特に麦畑が大きく広がってると、一面に展開するので、
映像的にもすごいインパクト。
宮崎駿が重要なシンボリックなイメージとして多用するのも、よくわかる気がします。
「八月の光」。
ラストはちょっとミステリー仕立てになっています。
燃える館で、いったい何がおきたのか?
誰が火をつけたのか。誰が誰を殺したのか?
その動機や歴史的な因縁は…?
虚無と情熱が交錯して、人間のもつ豊かさと虚弱さがあらわになっていく名作です。
フォークナーは、ノーベル賞作家です。
授賞式での演説は、
「人間は虚無の中でも生き抜く、不滅の声をもつ」
という、非常に感動的なもの。
文学賞受賞者の演説の中でも屈指の名演説です。
こんにちは、overQさん。
「未来少年コナン」、好きですよぉ。
原作本の「残された人々」を読んだときにはあまりの落差に愕然となったクチですが、TV番のコナンは本当に元気になれる作品でした。
この夏、DVDを見返すのもいいなあ。
「八月の光」は読みはじめるまでに気合いを入れなきゃいけない作品みたいですね。こういう硬派な本を読むのが年々面倒に感じるようになっては世も末かしらと思い始めた今日この頃です。
★NARUさん。
こんにちは!
「コナン」はほんといいですよね。
計り知れないエネルギーに満ちてて。
その後の宮崎アニメの展開を踏まえて、今また見直すと、新たな発見もいっぱいありそうです。
フォークナーは、今でこそメルヴィルやポーと並んで、アメリカを代表する作家と考えられていますが、
長いこと売れなくて、炭鉱で働いたときもあったとか。
金を稼ぐため、ハリウッドで脚本を書く仕事もしてて、
このときの様子が映画「バートン・フィンク」に出てきます。
まあ、メルヴィルもポーも、金にも名声にも恵まれなかったので、
晩年にノーベル賞を獲得したフォークナーは、まだマシなのかもしれませんが(;・∀・)
overQさん、こんにちは♪
「黄金色の麦畑」いいですねー。
コナンもナウシカも大好きです。
しかし「八月の光」、難解な本は私には読めません。^^;
が、重い内容にも関わらず、overQさんの紹介文は素敵でそそられます。難しい本を読むときいつも思うのですけど、簡単版という翻訳を誰かしてくれないかしらって。
★ブラッドさん。
こんばんは!
黄金色の小麦畑。
もしかすると、ほとんどの宮崎アニメに登場するのではないかとも思っています。
いままで、意識して見てなかったけど、宮崎監督にとっては、とても大切なイメージのようです☆
近いうち、どれくらいミヤザキアニメに黄金麦が出てくるかって記事、書きたいと思っています。
フォークナーはとてもいい作家なんですが、弱点は難解なところ(笑)
作品も面白いのだけれど、作家自身もすごい人生なので、映画にすると面白いのになぁとときどき思います。