AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: 印旛沼のタマちゃん

印旛沼のタマちゃん

written by overQ
September 20, 2005

徳川時代のタマちゃん「セクシー?」今ごろ、タマちゃんネタで、たいへん恐縮です(;・∀・)

しかし、このタマちゃんが出現したのは、平成の世ではないのです。

時は天保14(1843)年。出現場所は印旛沼

印旛沼は当時、老中水野忠邦により、干拓工事が進められていました。
その工事現場の底なし沼から突如として濁水が吹き上げ、
これがにわかに大風・大雨を招来、同時にこの黒い獣が出現したといいます。
雷のような大きな音がして、見回りの役人13人が即死したとのこと。

黒田甲斐守家来・山田忠左衛門が御勘定所に提出した報告書…という形はしてるものの、ニセモノだろうといいます。

このニセ報告書、たんに、怪異な幻獣の出現を報告したものではなく、ある種の風刺がこめられているのではないか、とも。

字謎門以越
来前目
守恨騒

この「報告書」の最後には、上のような漢字が書かれています。
「越前守」「以前恨」「門前騒」「目前来」などの言葉を読み取れそうな字謎。かなり、そのまんまな、アナグラムですが(汗
よく見ると、漢字の横に数字が振ってあるので、もっと複雑な読みができるのか…いや、絵の出来映えからして、あまり期待できそうにないのですが。。

越前守とは、老中水野忠邦。改革断行の人。
ムボウな印旛沼干拓事業はやがて失敗し、失脚の原因のひとつとなり、幕府の弱体化を招きます。

絵がヘタウマ…というかヘタヘタで、なんともはや、かわいいです。
顔もオヤジくさいですが、誰かを似せてるんでしょうか。
ひょっとすると、白い線のとこを、黒の塗り残しで表現してるかも知れず、無駄な手間をかけてて、ステキです。

undefined2004年夏、川崎市市民ミュージアムでおこなわれた、「日本の幻獣」展で紹介された話です。開催の頃、新聞記事にもなったようです。

今は、市民ミュージアム美術館担当室長・湯本豪一さんの著書「日本幻獣図説」で、詳しいことが読めます。
この本は、ほかにも、カッパや人魚、竜や件(くだん)など、さまざまな幻獣の話が、珍しい写真や絵とともに、満載。とても楽しめました。
各地に残っている人魚や鬼などのミイラ、あれは製造業者がどうやらいたらしい…なんて話も興味深かったです。


[余談]
…今回、このネタをかいたのは、ちょっとわけあり。
昨日から妙にアクセス数が多いのですが、裏モノMAXという有名ブログさんで、昔の記事をちょこっと取り上げてもらったかららしい。さすがにすごい集客力です。
昔の記事というのは、ニンゲンの話。数年前、2ちゃんねるで盛り上がった人型巨大海中幻獣ニンゲン。これと似たものが今昔物語集にもあるよというネタでした。
うちは、ここんとこ、料理のレシピばかりなので、怪奇ネタとは隔絶してたんで、いきなり来た人はわけわからんかも(;・∀・)
ちょっとサービスしとこうと思って、ちょうど最近知った印旛沼のタマちゃんのこと、書いてみました。さーびす、さーびすぅ☆



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コメント

印旛沼のタマちゃん、妙に艶っぽいと思うのは、きにせいでしょか!?
じーっとみてましたら、大車輪のお爺さんにみえてきました。
この本、みてみたいです。

PS.猫の大将のお見舞い、ありがとうございました!

Posted by: pico : September 21, 2005 3:31 PM

この絵、いいですよねぇ(´ー`)
日本幻獣図説は、この手の、ヘタだけど、味わいのある絵がいっぱい出てきます。

写真がない時代なので、ケモノさんの報告も、言葉が先行するんですよね。
それをムリヤリ絵にするものだから、実に奇妙なものが出来上がります(笑)

タマちゃんも、大車輪のおじいさんみたいに、世界を旅してるんでしょうか。
朝鮮半島あたりでつかまって、食べられてたりしないかなぁ。
どうやら、アザラシ、おいしいらしいのです。栄養価も高いらしい。
それが、「人魚を食べると不老長寿」という伝説のもとになってるそうです。

Posted by: Site icon overQ : September 22, 2005 7:06 PM
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