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新しい祭りの予感

written by overQ
June 8, 2006

津原泰水まつり
…ひそかに、ぢみに、地道に、進行中です。
なんだかんだいって、すでに49エントリーを数え、けっこう好評だったりするのかも。
(つまり、次のエントリーは50だ!)

しかし、津原泰水先生、なかなか新作が出んよ(´ヘ`;)
やすみん、やすみん、ですな(この行はなかったことにして下さい)。

というわけで、新たな作家さん祭り、むらむらと催したいな、と思い始めてます。

祭りといっても、ある一人の作家の作品を、ひとつひとつ、ゆるりゆるりと読んでゆきませう、という企画。
ヒット作や有名作だけでなく、隠れた傑作や奇作怪作、
また、いとわしくも、いたわしくも、いとおしい失敗作までも、ムッシューむらむらと読んでみたい作家さん。

誰かいい作家さんいないかなあ。。
いいひと、いたら、ご紹介下さいませ…というのが、この記事の主旨。
むらむらくるよーな作家。


あんまりメジャーどころな作家さんは、トラックバック・ピープルにもガイシュツなので、避けたいところ。
作品数も、多すぎず、少なすぎず。
また本が入手しやすいこともポイントでしょうか。
ばらつき、変化、妙があると、さらによし。
(思えば、やすみんは、やっぱり、よかった。この企画に、ぴったりだったよ!)

今、ちょっと考えてるのは、

・パトリシア・ハイスミス。
・リチャード・ブローティガン。
・カレル・チャペック。
・シオドア・スタージョン。

といったところです。
べつに全員ともやってもかまわないし、誰か一人でもいいし。

和物で、これぞというのが、今この瞬間、思いつかないでいます(´ヘ`;)
誰か、いい人、いないでしょうか。。

11の物語ハヤカワ・ミステリ文庫

ハイスミスは、アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」や、ヒッチコックの「見知らぬ乗客」の原作を書いた人。
として、有名になりすぎて、かえって埋もれてた人。
90年代から大量に翻訳が出て、読書子のあいだで、にわかに再評価機運が。
しかし、面白いけど、感想を述べるのが難しい作家で、その読後感がいわくいいがたいところから、ふたたび下降中(笑)
クチコミで広がりにくいタイプなんでしょうね。
読むなら、本がわりといっぱいある、今です(* ^ー゚)
欠点は、続けて読むと、人間性がゆがむところ。毒ありすぎ。
毒といっても、病原菌みたいな生物的な毒じゃなくて、放射線みたいな無生物的な毒。
人類全体に対抗するいじわる婆さんです(;・∀・)
あさこさん、かっこーさんの記事をご参照下さいませ。

コウカイニッシ。 | たらいまわしTB企画 第24回「五感で感じる文学」
darjeeling and book | 世界の終わりの物語


西瓜糖の日々河出文庫

ブローティガンは、村上春樹の元ネタのひとつ、といってもいいんでしょう、たぶん。
60年代後半のムーブメントと結びつけられすぎて、いっとき埋もれたのですが、日本では根強い人気があった。
読み続けた世代が編集者になって、装いも新たに翻訳再登場。
くるっと回転する比喩のエスプリ。愉快で悲しいユーモア。真実と幻想が象徴を介して、くっついたり、離れたり。
作品数が少ないので、すぐ読めてしまうのが、難点かな(というか、私は読んでないのが、あとひとつしかないです。。)。
四季さんの記事。
Ciel Bleu : 「西瓜糖の日々」R.ブローティガン


ダーシェンカ あるいは子犬の生活リエゾン・リーブル

チャペックは20世紀前半のチェコの作家。
チェコではカフカよりも国民的作家だそうです。なぜって、カフカはドイツ語で書いたけど、チャペックはチェコ語で書いたから。
ロボット、という語の発明者。モダニズム。手塚治虫と何かしら似通う。
チャペックは、ここんとこ、翻訳が出まくっています。著作権切れの関係かしら。
私はまだあまり読んでないです。
短篇や戯曲に持ち味がありそうに見える。
作風は、おしゃれと素朴が同時にあって、今風じゃないでしょうか(いや、よく知らないんですがw)。
ダーシェンカという犬を飼ってて、犬関係の著作もいくつか。園芸もありますよね。このへんが、かなりキラーアイテムか。
ふたたび、四季さんの記事(さすが。めっさ読んでおられます!)。
Ciel Bleu : 「ダーシェンカ」「チャペックの犬と猫のお話」「園芸家12ヶ月」カレル・チャペック


一角獣・多角獣異色作家短篇集

スタージョンは、チョウザメという意味。アメリカのSF作家。
50年代がピークなのかしら。
昔、SFがブームだった頃、わりとよく読まれたのですが、ここ数年、日米でにわかに再評価機運。翻訳多数。フィリップ・K・ディックのような、再評価まつりがおこなわれつつあるよう。
奇想を競う。天外なストーリーのねじれ。飛躍。アメリカSFの華。
境界を思わぬ形で突破することにたけてて、ジェンダーの問題を先取りした作品も。
私は昔、SFをよく読んだことがあって、懐かしい感じのある作家さん。
今はじめて読む方はどんなふうに感じるかは興味のあるところです。


うろしま物語F×COMICS

マンガっていう手もありか。
漫画だと、福山庸治かなぁ。。
でも、マンガだと、図書館にないのが多くて参加しにくいのが、ちょっと難点でしょうか。



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夏はすぐそこ!そうだ、SFを読もう! 飛浩隆、ディレイニー
概要  文学の師匠に、「あのさー、なんか面白い本、ない?」ってタメ口で尋ねましたところ、即座に返ってきた答えが「飛浩隆」でした。 SF畑の人ですが、純文学好き...
ウェブログ: Site icon 肩までまったり。
時刻: June 10, 2006 2:59 AM
コメント

新たな作家さん祭り、いいですねー。
むらむらくるよーな作家さんですか。ふむ。
この中だと、私がむらむらくるのは、断然ブローティガンですね。この人の本はもっと読んでみたいんですよー。それに比べて、チャペックには、それほどむらむらは来ないんですけど(笑)、肝心の「ロボット」が未読ですしね。この人のバリエーションの広さを体感してみたいという気はあります。

ハイスミスとスタージョンは全然読んだことがないので、むらむら来るかどうか分からないんですが… カタツムリは気になってます。それに、ハイスミス「太陽がいっぱい」の原作者だったとは! 知らなかった。あの映画も良かったですけど、原作とは結末が違うそうですね?

あと私がむらむらくるのはヴィアンかな。全集が欲しいですー。

Posted by: Site icon 四季 : June 9, 2006 5:57 AM

ヤスミン祭り密かに進行中ですかw
私の中でも密かに進行中w
今綺譚集を読んでいるのですがなかなか読み進まないw

ムラムラくる作家かぁ。
あまり知らないんですよねぇ。
でも贅沢を言えば
日本人作家で開催してもらいたいなぁ。
と思ったり。

でも、いいなら外人でもいいかな♪
と受身的な気分ですw

ちなみに上に上げられている方々
スタージョンしかしらないです(汗)
フィリップ・K・ディックよりもわかりやすいなと若かりし頃に思った記憶が・・・。
ってか懐かしいw
懐かしすぎて忘れていましたw

Posted by: Bryum : June 9, 2006 10:25 AM

津原まつりにほとんど参加していない私がいうのも何ですが
是非、やってほしいです。
お友達のブログで知ったのですが
ケロロ⇒ガンダム⇒ハインライン⇒プラトン
という流れがあるらしくて、ハインラインが気になってます。
(1冊も読んだことないけど)
でもSFって、ダメな人はまったく読まないような気もしますねえ。
新しい作家に出会いたいです。
誰になるのか楽しみにしてます♪

Posted by: LIN : June 9, 2006 10:40 AM

カレル・チャペック、ブローディガン。
この流れにのるならば、飛浩隆ですな。
『グラン・ヴァカンス』と、『象られた力』。
SF界から離れて数千光年なのですが、
これは、いい!と師匠に勧められて、
現在積読熟成中…(笑)

Posted by: Site icon ne_san : June 10, 2006 2:27 AM

★四季さん。

新たなる作家祭り。
祭りといっても、一気呵成に萌えあがるんじゃなく、
のんびりまったり逝くタイプなんで、四作家ともやっても、ぜんぜんかまわないのです。

ただ、ほんとは、生きてる作家さんのほうがいいですよね(笑)
「新作」が出るから!
外国作家は、亡くなっておられても、翻訳の形で「新作」が出るので、その点は面白味があるのですが。

ハイスミスは、「変身の恐怖」がすごい傑作でした。
ミステリってことになってるけど、純文学系。当人もそのつもりで書いたと思います。
あと、「世界の終わりの物語」。
これは、読まないほうがいい、と言いたくなるくらい、毒に満ちてました(;・∀・)
ハイスミスの遺作で、死ぬ間際にこんな気持ちでいる婆さんって、どんなもんなんだろうと、驚愕しました。

Posted by: Site icon overQ : June 10, 2006 9:37 PM

★Bryumさん。

スタージョン、今頃になって、新しい翻訳が急にいっぱい出ています。
短篇を中心に、再評価がはじまってるみたい。
SFブームがふたたび来るのか!
「日本沈没」も映画が新しく作られてるし。

いっそ「SFまつり」という手もあります…というような気もします。
SFワールドカップ!
ビミョーです(;・∀・)

Posted by: Site icon overQ : June 11, 2006 10:20 AM

★LINさん。

ハインラインは面白いです。
みなさん、よく「夏への扉」をあげておられますが、
他にもすごい作品がいっぱい。
「夏への扉」は、どちらかというと、10代に読むと楽しいような作品です。
ただ、思いっきりSFのメインストリームなので、
多くの作品は、SFそのものが苦手な人だと、面白くないってことはあるかも。
一冊だけというなら、「異星の客」がおすすめ。
でも、作家活動が長く、バリエーションもすごいので、何冊か読まないとわからない作家でもあります。

まつり…誰にしようかなぁ。。
ハインラインは作品がおおすぎ(笑)
あまりにもSFというジャンルなので、その点も微妙です。

Posted by: Site icon overQ : June 11, 2006 10:25 AM

★ne_sanさん。

飛浩隆。
日本SF大賞の人ですね。
どこかで受賞の記事をみたとき、面白そうだなと思って、
その瞬間は読むつもりでいたのですが、
すっかり忘れ去っていました(;・∀・)
飛浩隆まつり。
しかし、この人には致命的な弱点が!
本が二冊くらいしかないヽ(´ー`)ノ
すぐ、終わる、まつり。まさに一夜の夢。
この人、ホームページもあって、面白いです。
島根なのも、なにげにポイント高いです。
これから読んでみます。

Posted by: Site icon overQ : June 11, 2006 10:29 AM

>OverQさん
飛浩隆まつり開催中の、ne_sanでございます。
かなりイイ感じです。
ハインラインは、結構読んだと思うのですが、
やっぱり中学生のころ読んだ『夏への扉』は、なんつうか、甘酸っぱい青春の一冊です。

Posted by: Site icon ne_san : June 11, 2006 11:12 PM

グランヴァカンス、読み始めました。
今のところは、わりとふつうにSFです。
あとがきが、ケレン味があって、すごく面白いです。
後半の展開を期待しつつ、読んでいきます。

Posted by: Site icon overQ : June 13, 2006 10:26 PM

遅ればせながら、むらむらまつり(違)に反応です(TBありがとうございまっす!)
ハイスミス、私は1冊しか読んだことないのですが、祭りとあればガツガツ読みたいです。やる気もむくむく!ブローティガンも気になってますー。「アメリカの鱒釣り」を積んだままです、が…。スタージョンも気になってるんですよー。1冊しか読んでませんが…(そんなのばっかり)
どの作家さんになるのか楽しみにしてますね!祭りを機にいっぱい読みたいです。

Posted by: Site icon あさこ : June 14, 2006 12:28 AM

ムラムラ祭り(正式名称に決定w)、まずはハイスミスでいってみたいと思います。
面白いし、難しすぎず、やさしすぎず、いろいろトゲもあって、作品も手に入れやすい!
ハイスミスは、でも、「まつり」じゃないですよね。
パトリシア・ハイスミス…名前の響きがエレガントすぎ。
ハイスミス…フェア? でしょうかヽ(´ー`)ノ

あと、日本の作家もひとり選びたいです。
できたら現役がいいんですよね。新作が出るのが、やっぱり楽しいから☆

六月下旬くらいからボチボチと始めようと思います。

Posted by: Site icon overQ : June 15, 2006 8:04 PM
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