アニメのキャラクターに小説やブンガクの名作を読んでもらうと、楽しいだろうなあ。
そんなことを思って、空想してみる、アニメ声に出して読みたい日本語。
1.この声この本―ベストまいっちんぐ
このキャラがこの作品を読めばすばらしいにちがいない、ベストマッチな組み合わせを考えてくだちい。
次元大介が読む、ダシール・ハメット「マルタの鷹」
サミュエル・スペードの角張った長い顎の先端は尖ったV字をつくっている。口元のVは形が変わりやすく、反りかえった鼻孔が鼻の頭につくる、もう一つ小さなv。黄ばんだ灰色の目は水平。鉤鼻の上の二筋の縦皺から左右に立ちあがる濃い眉がふたたびV字模様を引き継ぎ、額から平たいこめかみの高い頂きにかけて、薄茶色の髪もVを成している。見てくれのいい金髪の悪魔といったところだ。かっこいい。しびれます。声がしぶい。ダシール・ハメット「マルタの鷹」冒頭(小鷹信光・訳)
・永沢くん+藤木くんコラボで、
「人間椅子」「芋虫」「屋根裏の散歩者」
どの作品をどちらが読むかで、けんかになりそう。
「藤木君は、やっぱり芋虫だろう。だって芋虫だものな」
「何を言うんだ。永沢君こそ、人間椅子だ」
「ぼくは人間椅子だよ。誇りを持っていうね。ぼくは人間椅子、そして藤木君は芋虫と」
(取り乱す藤木君、薄笑いの永沢。鏡地獄。そして教室の影では野口さんがキュッキュッキュ…続く)
2.この声であの本?―ミスまいっちんぐ
原作を取り返しのつかないほど台無しにする、バイオレンスな組み合わせを考えてくだちい。
ドラえもんの「吾輩は猫である」
まちがっていないにもかかわらず、大いにまちがっている、この組み合わせ。春休みの長編ドラえもんのような題名だ。撮影快調!
上の三枚の絵は漫画のようになっていると思う。4コマ目は?
ラオウが詠唱する、芭蕉「奥の細道」
わびさびにラオウ。
しかし、これはミスマッチのように見えて、意外とイケるのでは?!
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。
舟の上に生涯をうかべ馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして、旅を栖とす。
古人も多く旅に死せるあり。
予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ…云々
コロ助が読む「葉隠」
武士道とは死ぬことと見つけたナリヽ(´ー`)ノ
…カワイイ、かわいすぎる、葉隠。漢字がちょっぴり難しいかな。
3.エロい声に出して読みたい日本語(ノ´∀`*)
一説によれば、日本語の語彙の84.7%はなんらかの意味でエロいらしい(日本野鳥の会調べ)。
そんな淫語に満ち満ちたエロ日本語を、あの声が読んでしまう。。
磯野フネ朗読、マルキ・ド・サド「美徳の不幸」
愛読書らしい。
「良心の呵責なんて妄想なのよ」と、デュボアさんは言いました。「ねえ、テレーズ、臆病なせいでそんなものを一掃できない人間の、ばかげた心のざわめきがあるだけだわ。…後悔したりするのはばかげたことで、目的に達するために打ち破る必要のある障害がどんなものであろうと、あたしたちに役立つことや快いことならどんなことでも思い切ってしないのは、意気地のないこと…」犯罪だけが快楽を目覚めさせ、快楽を惹き起こすのだから、犯罪によってかき立てられず、犯罪によってよくならない快楽は確かにこの世に一つもない。(植田祐次・訳)
磯野波平朗読、川端康成「眠れる美女」
愛読書らしい。
たちの悪いいたずらはなさらないで下さいませよ、眠っている女の子の口に指を入れようとなさったりすることもいけませんよ、と宿の女は江口老人に念を押した。
…
「娘は眠り通しで、始めから終りまでわからないんでございますからね。どなたとおやすみいたしましたかもね…。それはおきがねありませんわ。」
江口老人はいろんな疑いがきざすのを、口に出さなかった。
「きれいな娘でございますよ。こちらも安心の出来るお客さまばかりにいらしていただいてますし」
バタイユ「眼球譚」 feat. 目玉のオヤジ
わしだって、負けてはおれん。
使った後はお茶碗の中で、よく洗ってあげて下さい。
…しかし、目玉のオヤジが読むと、死もエロスも楽しいな、楽しいな。夜は墓場で運動会〜♪
4.叫び声に出して読みたい日本語((;゚Д゚)
朗読するホラーこそが、たぶん最恐なんだと思う。
深夜、ラジオから、突然、流れてくると、とことん、怖い。
声自体がすでに怖いキャラも多いです。メーテルとか、ハガレンのアルとか。
アルは、かわいそうで、いいよなあ(;・∀・) 不幸を呼び寄せる声質。
綾波レイが淡々とグリム童話(初版)を読む
ぜんぜん叫び声じゃないですが(汗)、淡々と、人々の絶叫を読みあげる、綾波。
…そして、最後に、不幸だった娘は、女王さまになりました。
今度は、いじわるなママハハを、こらしめてやる番です。
「あの女を樽につめておしまい!」と女王は命じました。
しかし、太った女なので、なかなか樽に入りません。
女王は、「それでは手足をもいでおしまいなさい」と言いました。
女は手足をもがれて、樽に入れられました。
樽には外から大きな釘が何十本何百本も打ち込まれました。
そして、樽ごと崖から突き落とされました。
樽は叫び声を上げながら、崖を転がり落ちていきました。
めでたし、めでたし。(テキトーに創作したグリム童話風エンディング)
あと、マイナーなキャラがひそかに読む、マニアックな本…というのも、面白そう。
アニメのサブキャラは、なんか小難しい本を読んでそうな予感がします。
タチコマは「ミル・プラトー」を愛読しているらしいけれど、カードキャプターさくらの知世ちゃん(ニッポンというローカルではマイナーじゃないけどw)は、ロラン・バルトの写真論「明るい部屋」(ローカル・マイナー)を読んだことがあるにちがいない。
私が想像するには、(私は写真家ではないから、できるのは想像だけだ)、「撮影者」の本質的な行為は、ある事物または人間を、部屋の小さな鍵穴から、不意にとらえることにあり、したがって、その行為は、被写体が知らぬ間におこなわれるとき、はじめて完璧なものとなる。(p18)
5.バトンを渡す人
このネタは、みんなでワヤワヤやってもらえると、オモロイかなと思って、バトンにしてみますた。
誰か受け取ってくだちい…と書いてみるものの、こんなバトン、受け取ってくれる人いるのか(;・∀・)
いちおう、ne_sanさまにお誘いをかけてみる。
考え出すと、これがけっこう難しいですヨ。
出版の企画としても、イケると思うのですが、どうなんだろ。
永井一郎さんファンなので、川端康成をたくさん読んで欲しい(* ^ー゚)ノ
声優さんは、朗読、ほんとにうまいと思うので、古典を読んでもらえたら、音楽みたいに聞こえるのではないでしょうか。
| BOOK
| ANIME
| 永井一郎
| 知世ちゃん
| 永沢君
| 藤木君
| ちびまる子ちゃん
| 芋虫
| 人間椅子
| 江戸川乱歩
| 屋根裏の散歩者
| 綾波
| 明るい部屋
| グリム童話
| バトン
| タチコマ
| 千のプラトー
| ハメット
| 次元大介
| 磯野波平
| 眠れる美女
| 美徳の不幸
| サド
| 声に出して読みたい
| ドラえもん
| 奥の細道
| 葉隠
| 眼球譚
| ロラン・バルト
| 鬼太郎
| コロ助
| ラオウ
| 吾輩は猫である
うわ、面白い企画ですね〜
コロ助の葉隠なんてサイコーですね。
バトンを受け取りたかったのですが、むずかしくて断念しました。
少し考えて
『古事記』を星野ルリ
『鷲は舞い降りた』をスネーク(ゲームのキャラですが)
くらいしか思いつきませんでした。大塚明夫いいですよね。あとは「じゃりン子チエ」のテツに何か読ませたかったのですが。
>一説によれば、日本語の語彙の84.7%はなんらかの意味でエロいらしい(日本野鳥の会調べ)。
へ〜、野鳥の会の調査なら説得力ある数値だなあと思って読んでしまいました。少しして、「んなワケない」って気がついて笑いましたけど。
こういうネタで指名がくるとは…(笑)
アニメの声優さんだけじゃなくて、
特撮界の女王も混ぜてしまいましたが、
バトン、確かに受け取りました(笑)
ところで、カードキャプチャーさんたちについては、まったくしらないんですが、
バルトの、しかも『明るい部屋』を愛読しているなんて、
なんだか侮れません…!
★kyokyomさん。
お久しぶりです!
カンタンそうにみえて、考え出すと、意外と難しく、かなりあれこれ迷いましたw
古典こそ、アニメ声でヽ(´ー`)ノ
新たな魅力を発揮しそうな予感がします。
星野ルリ朗読「古事記」、いいですねぇ。
読むのたいへんそうです。
じゃりン子チエのテツ!
カフカなんかを読むと、これまでの解釈を吹っ飛ばす、すごいものになりそう☆
★ne_sanさん。
アリガト!(´▽`)ございます。
本を黙読する時、そこはかとなく、頭の中で音読していなくもない。
でも、その声がいったい誰なのかは、はっきりしない。
はっきりさせると、本の解釈そのものも変わってしまうという、おそるべき事実に気づきましたw
カードキャプターさくらと、明るい部屋の併置してしまい、自分でもちょっとくらっときました(;・∀・)
CCさくらはCLAMPっていう、へんな(?)女性四人組が書いてます。
同人誌とシンクロしながら市場を広げていく、新しいビジネスモデルを作ったのが、彼女たち。
アニメもNHK進出ですから。
しかも、小学生と教師が恋に堕ちたりする、すごい内容(笑)
知世ちゃんは、主人公の魔女っ子(?)さくらに、服を用意してコスプレさせ、活躍ぶりをビデオ撮影するという女の子。
ストーカーです。
ヨーロッパで放送される時は、カットされることも多いらしいです(;・∀・)
CLAMPは、アニメが世界商品になっていく中で、非常に重要な存在で、
そうでありながら、いつまでたっても「うさんくさい」感じが抜けないのがすごいですw
>磯野波平朗読、川端康成「眠れる美女」
声優さんのイメージがあまりにも強いッス。僕にはガンダムのナレーションにしか聞こえません。
あぁ、あの描写の美しい川端ワールドが、巨大な人型兵器がズビンズビン歩く宇宙世紀になってしまったぁ(笑)。君は、生き残ることができるか。
ガンダムといえば、主人公アムロ君(初代バージョン)が読むカミュ『異邦人』なんでどうでしょうか。あの子供っぽい声には「ママン」って言葉が似合いそうだもん(笑)
Posted by:ろぶさん、こんにちは。
ガンダムの永井一郎!
五六人分くらいの声を出して、半ば一人芝居のようになってましたね(;・∀・)
声優さんは、朗読、ものすごくうまいにちがいなくて、
ポッドキャスティングでもいいから、やってほしいです(笑)
テレビのCMでちょっとためして、朗読CDプレゼントといった企画をやれば、
どれくらい需要があるかも手探りできるし。
基本的に読んでもらって録音するだけなんだから、元手もかからんしw
やってほしいなぁ。。
誰が何を読むかが、やっぱりいちばん大問題ですが。。