AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: 流れと次の手、あとリベリ

流れと次の手、あとリベリ

written by overQ
July 3, 2006

将棋の羽生さんが、以前こんなようなこと言ってた。

将棋は、次に指す手を考えるものだと思われています。
未来の可能性の中から最適な手を選択するものだ、と。
しかし本当は、将棋は過去の手を味わうことの中にある、と思う。
つまり、これまで自分と相手、両者で打ってきた手が大切。
そこには「流れ」がある。それを感じろ feeeel、と。
そうすれば、次の手もおのずから「見える」。

決断力角川oneテーマ21

未来の選択は、理屈で分析するんじゃない。
それは、過去からの「流れ」を体得した者に、不意に見える。
音楽のアドリブ演奏が次の音を瞬時に判断するように、曲の「流れ」の中に答えはある。
人間はそれを感じる力がある。それを信じられないうちは、いくら理論で分析しても、がむしゃらに努力しても、ダメだ、と。

これは、サッカーの話でもある。

感覚はあざむかない。判断があざむくのだ。
人間が自分の感覚を信頼し、しかもこの感覚を信頼にあたいするものに作り上げていくなら、この世界で生きていくのに、必要なすべてのものに、対応することができる。
    ――ゲーテ「箴言と省察」
(…ほんまかw)
  +

連日サッカーの試合を見すぎて、慢性的睡眠不足。
モーローとした意識の中で、ついに私はサッカーの「音楽」が聞こえるように(;・∀・)
試合の流れが、「見える、私にも見える」(シャア・アズナブル)。
シュートにいたるつながりかどうか、ボールと足もとが奏でる音楽で、判断できる…という妄想に陥っています。
ニュータイプが発現しつつあるらしい…というか、さっさと寝たほうがいいらしい。。

  +

フランスのサッカー文庫クセジュ

フランス、勝ったヽ(´ー`)ノ
ジダンも回った、ルーレット。

ドメニク監督の「現代文学」的な、謎めきすぎの采配が、当たっている。信じられん。

注目は、むろん新星リベリ
顔に大傷のあるちっこい若者。走りまくり。
彼はサッカーなどしていない。ピッチで、ひとり、鬼ごっこをしている。
緻密な戦術にとらわれた脳を切り裂く、稲妻の走り。決定力ではなく、未決定力の魅力。
誰に追われているんだ、キミは。それとも追っているのか、何を。

トリックスター=リベリを放置プレイすることで敵は困惑し、ジダンやアンリ、ビエラマケレレら、年長さんが、わしら大人プレイする余裕を取り戻す。

リベリは失業率60パーセントというフランスの貧困地域の出身。
顔の傷は、2歳の時、交通事故で。
傷のことでいじめられながら、さまざまな逆境とともに、ここに至る。あえてほめ言葉として関西的に差別用語を使えば…ガラが悪い。暴力沙汰、たぶん好き(;・∀・)

チーム・フランスは、デタラメな混成部隊。フランス低流寄せ集め。
変人ばかり。何の迷いもなく、あの予測し難いバルテスを聖キーパーに据える謎。 *1
このトリッキーさで勝ちあがれるとは。。
フランス本国政府が、移民や若者、学歴・職歴・職業訓練の低い人らを、必死で排除して、目減りする富を守ろうとするのとは、あまりに対称的な出来事です。
見習えとまではさすがに言えない…けど、そこはかとないユートピアの感触。
ドメネクはセリーヌが愛読書かもしれません。

なしくずしの死〈下〉河出文庫

それにしても、ジダン、美しい。
アリジェリア移民二世。ポスコロ。キャプテン翼にあこがれて、サッカーの道へ。
アニメに通じる異形のサッカーが、低流の変人たちを、不可思議な場所で統一し、引っ張る。悲しみが追いつけない。マハトマ・ガンジーをふと思っちゃった。ハゲの聖か。「天網恢恢疎而不漏」(老子)。
これまで生きて見た中で、テニスのビヨン・ボルグ、バスケのマイケル・ジョーダン、そしてサッカーのジネディーヌ・ジダンが、美しい三人。
勝ちそうにも見える次は、いくらなんでも負ける…はずなんですが。どうなんでしょう。


*1 : ロナウジーニョのフリーキックに、飛ぶそぶりも見せなかった。完無視。たぶん入ってても、そうだったろう。失敬な…w


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コメント

お疲れ様です。
中休みなのに、すっかりWC体制が板についてしまいまして、猫寝&ヨーロッパ時間を保っています。
私もすっかり、サッカー芸術@音楽の虜になっています。
村上龍氏も同じようなことを書いてらっしゃいましたね。
あの麻薬にも似た一瞬の感覚をえたいが為にみているといっても過言ではないです。
次は、リベリーのような、十分に休憩をとったデコもでてきますのでひやひやですが。
何とかがんばってほしいものです。

謎めきすぎの采配といえば、私的には、ドメニク、エリクソン、ベケルマン三兄弟!
選手の調子のよしあしもあるのでしょうが。。。。です。
フランスは今のところ、功をそうしているからよいのですが、次は、スコラーリなだけにてごわいです。
謎がうわまわること&荒れないことを願うのみです。
さいごまで、がんばりましょうね♪

ところで、勝利のインタビュー、ごらんになられました?
ジダンとアンリ・・・早口で、いままでのお勉強は何だったの?ってくらいわからなくって情けなくなりました。
あれは、なまってたのかしら???

Posted by: pico : July 4, 2006 2:17 AM

そうそう、ドメニク監督、占星術好きで、
同じチームにさそり座が二人いると衝突するからといって、ピレスをはずしたとか・・・
これって、フランス流のジョークなんでしょうか?さすがです。(笑)

Posted by: pico : July 4, 2006 11:27 AM

眠い…です(笑)
このところ、午前中は暇な日があったので、眠ろうとしたものの…眠れんです。
もう、体内時計が、ドイツ。都々逸。

アンリは、異常に早口でした。
アンリについては、アンリ語として、無視しなければならないです。
誰もあれにはついていけないです(;・∀・)
ジダンは、なまっています。
出自があからさま。
でも、ベッカムの英語ほどではないですが。

ドメニクは、ワールドカップではメガネをかけているのですが、あれはスタイリストをつけたのでは、と疑っています。
知的な印象(笑)
サッカーの監督は、微妙な職種で、みなさん、変なんですが、
ドメニクはことさらに変な気がしてならないです(´ヘ`;)

Posted by: Site icon overQ : July 4, 2006 10:06 PM
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