AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: 日本以外全部沈没までもが(笑)

日本以外全部沈没までもが(笑)

written by overQ
July 31, 2006

「日本沈没」で検索してて気づいたのですが、筒井康隆のアノ名作
日本以外全部沈没
までもが、映画化されているではありませんか!

映画「日本以外全部沈没」オフィシャルサイト

そうか…そうなのか。
ヽ(´ー`)ノとorzが同時に来たような気分。
村野武範、藤岡弘という、昭和「日本沈没」(テレビ版と映画版)の役者が揃い踏み(笑)
豪華というか、落ち武者というか、何というか…(;・∀・)
予算は「日本沈没」(20億円)の100分の1くらいだそうです。
まあ、本家もほとんどは広告費でしょうが。
…その広告に便乗しての、日本以外全部沈没です(笑)


★日本映画が増えている

日本映画、この頃、作品数がすごく増えてるような気がします。
ものすごい勢いで、超大作から小品・怪作まで、作られてるように見える。

ちょっくら調べてみますと…ありました、統計。

社団法人日本映画製作者連盟・日本映画産業統計

やっぱり増えてますね。
2005年の邦画公開本数は、356本。
ほぼ1日1本見ないと、全部見れない。
これは、1977年以来、最大の数字です。
90年代は、200本台の時期が続いていました(91年は230本しか作られてない)。
バブルの頃がいちばん低迷してるという、面白い産業です。

テレビ用に作られたものや、DVDだけのもの(アニメ・アダルト、ホラーやヤクザ物でよくある)は、数字に入ってないので、
レンタル屋さんに行くと、さらに大量に日本の映像作品が出回ってる印象がします。


★なぜ増えているのか

パッと思いつく理由は、ふたつかな。

・シネコンやミニシアターなど、新しい映画館が増えたこと。
・DVDの登場。

映画館数は、2005年で、2926(スクリーン数)。うち、シネコンが1954もある。
この数は、1971年以来最高の数字。(ちなみに1960年には7457もあった。)
シネコンは、昔の映画館みたいに同じ映画を何回も見たりできないので、回転効率がいい。

DVDの売り上げの統計は見つけられなかったんですが、おそらくすさまじい右肩上がりでしょう。
(→追記。見つけました。DVD関連の統計は、「映像ソフト協会」)
ちょうどビデオからの入れ替え時期だし、ビデオよりもやや廉価な感じがするし。プレーヤーもすごく安い。映像もキレイし、何かとベンリだし。

レンタルのほうは、TSUTAYAは今、全国に1270くらいの店舗がある。(レンタル屋さんは、たぶん8000前後あり、またネットでのレンタルも増えている。)

TSUTAYAの店舗数、会員数などを知りたい

「映画はレンタルDVD・ビデオで見る」という人が、いちばん主流なんじゃないでしょうか。
(これは何を調べるとわかるんだろう…じつはこれがいちばん知りたいです。)
レンタル屋さんは、そうとうマイナーな作品でも置いてあるんで、これが小品や奇作も作られている大きな理由ではないかと思います。
作る前から、ある程度、数が読めるので、どのくらいの予算なら大丈夫か、計算が成り立つのではないか。 *1

あと、デジタル化のおかげで、編集などの作業が、低予算、少人数、短時間で出来るようになったことも、大きな理由でしょう。
アニメ作品をほとんどひとりで作ってしまうような例もでてきているので、インディーズとメジャーのちがいは、ある部分では小さくなっている。
そのうち、少人数の無名の人が作った作品で、それなりにヒットするものも出てくるかもしれません。

配給・制作・受容のそれぞれの面で、デジタル化に基づく新しい流れがあるようです。


★期待する作品

…というわけで、日本映画はちょっと新しい動きがあるよ、という話でした。
さらに大胆な企画が出てくることは期待できそうです。
今はわりあいちまちまと、茶なものや変化球が多いけど、もすこしすると韓国映画みたいな国際競争力のある直球も出てくることが予想できます。力のある監督さんも多い。
映画に投資しようという気になっているマネーの存在も、ひそかに留意。

最近見た中で面白かったのは、「乱歩地獄」。

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by AMAZ君(改)

実相寺昭雄ら四人の監督で、四話のオムニバス。浅野忠信が、明智小五郎などの役で全篇に登場。
60年代によくあった前衛映画みたいな感じで、かなりグロいシーンもあるのですが、こういう映画に対する需要があるのを、自分の中に感じたw
本腰が入っていて、好き嫌いや出来不出来以前に、そのガッツにグッと来る。
なかでも「鏡地獄」はかなりの傑作です。

神の左手悪魔の右手 (3)

公開予定では、「犬神家の一族」を、ふたたび市川崑×石坂浩二でやるんですね。
ということは、金田一は老年を迎えているということか。豊川悦司や稲垣吾郎じゃなくて。
マンガ原作では、楳図かずおの「神の左手 悪魔の右手」が公開中。「花田少年史」ももうすぐ。昭和ノスタルジーはまだまだ強くなりそうなトレンド。
あと、大友克洋監督「蟲師」(ギンコはオダギリジョー)。アニメを越えられるだろうか。
アニメでは今敏監督「パプリカ」。またしても筒井康隆原作。なぜ筒井さんばかり、こんなにもてるんだろ?!

…ちょっと片寄った(笑)
ほかにももっと注目するものがあるのだけど、情報が見つけられなかったです。題名すらわからんw
ともあれ、映画は調子よく行きそうな手ごたえです。


*1 : 出版も似たようなことになってるみたい。それぞれは小部数だけど、たくさんの種類の本が出版されている。安定した少数精鋭の購買層があるから。つまり、図書館がいっぱいあること、ネットでコアなファンが取りこぼしなく拾えること。さらに編集から印刷までデジタル化で簡単になったこと。


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コメント

『乱歩地獄』。
そのいかにもなタイトルとパッケージに、
興味津々です。
「鏡地獄」は、かなり好きな作品なんで、
ぜひともツタヤで探してみようと思います。

※筒井作品では『夢の木坂分岐点』などがすきなんですが、ヘンでしょうか?

Posted by: Site icon ne_san : August 1, 2006 1:04 AM

乱歩地獄、なかなかいいです。
でも、芋虫がかなりグロいので、お気をつけ下さい。
スタッフや役者さんの気合が伝わってきて、
日本映画がデジタル化で新しい流れにようやく入れそうな予感がします。

作品数が激増してることは、非常に重要なポイントだと思います。
「日本以外全部沈没」までやるんだもの(笑)

「夢の木坂」は大好きです。
筒井さんの作風はかなり多様ですが、
個人的には幻想性の強い作品が好きです。
あと、「旅のラゴス」も好き。

Posted by: Site icon overQ : August 1, 2006 7:34 PM

「芋虫」の「ユ、ル、ス」。
ってくだりに、毎回ことばに言えない気持ちが沸き起こるのですが、
これを映像化すると、どうなんでしょうね。
思い入れが強いので…

Posted by: Site icon ne_san : August 2, 2006 3:04 AM

「乱歩地獄」の四つの映像作品。
原作から、そうとう変えてあります(笑)
乱歩風そのままとは、とうてい言えないんですが、悪くないです。

でも、「ユ、ル、ス」は、ちゃんと出てきます。
かなりちがってるかもしれませんが(;・∀・)
やっぱり映像にすると、グロいです。

Posted by: Site icon overQ : August 2, 2006 11:09 PM
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