AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: たら本26「本に登場する魅惑の人々」

たら本26「本に登場する魅惑の人々」

written by overQ
August 2, 2006

たら本26、今回はワルツさん主催、
「本に登場する魅惑の人々」(人気ランキングつき)
たいへん楽しいお題ですヽ(´ー`)ノ

今回はちょいと「たら本特製ブックカバー」なるものを作ってみました。

たら本26特製ブックカバー見本

文庫本(300ページくらいの)用です。B4サイズでぎりぎり収まるくらいの大きさ。
かなり素っ気ない表紙になってますが、タイトルを入れると見栄えします(予定)。
何を読んでいるか他人に気取られない、スーパー地味シックなデザインです(笑)
(タイトルを入れた例は、文章の最後に。)
プリント用のデカいサイズのダウンロードはこちら。右クリックで、「名前をつけて画像を保存」。

  +

さて、今回のお題…「探偵」が多くなりそうな予感がします。

探偵。
小説の中にしか生息しない、謎の生き物です。
実在する興信所の探偵とは、まったく別物。シャーロック・ホームズのような浮気調査員はいない(目立ちすぎる)。
じゃあ、リアリズムを追求して、警察機構と犯罪者だけを登場人物にしてみても、小説というより、ドキュメンタリーみたいになってくる。刑事から「探偵らしさ」を奪えば奪うほど、そうなる。
それに…なんと言っても、華がない。

小説の華、探偵( ・∀・)
すると、ひょっとして小説を小説たらしめているのは、探偵(的登場人物)ではないか…そんな奇妙な推論が成り立ちます。

事実、ディケンズ、ポー、コリンズといった近代小説の出発点で、「探偵」は発明された。
ドストエフスキーや夏目漱石のような、小説らしい小説を読んでも、たしかに「探偵」的人物が謎を追うのです。

  +

そう、探偵はを追う。
探偵は職業じゃない。彼らは遊民(金の多少ある無職者)。
街をサイの角のように独り歩く。なぜか独身男性のイメージがつきまとう(それが女性であれ)。
どこにも決まった居場所がない。
近代都市、あるいは閉鎖された社会を、ほつき歩く。パサージュの遊歩者。
事件(謎)に対して、ふらっと立ち寄り、ふらっと立ち去る。

  +

探偵は、どこか本の読者に似ています
本という入り組んだ閉鎖された空間にふらりと立ち寄り、謎を追う読み手。
謎は犯人である以上に、人生の謎であっていいはず。

実際、本の良い読み手は、どこか探偵じみている。
小林秀雄、澁澤龍彦、池内紀…流派はぜんぜんちがうけど、誰もがどこか探偵っぽい(結婚してても、独身に見えるw)。
荒俣宏でさえ(…でさえ、と言ってしまいましたが)、あの生き物は霊界妖界で探偵であるにちがいない。

  +

とりとめもない前置きになりましたが、今回取り上げてみたいのは、そんな探偵じみた読書家の中の読書家、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの作品。
盲目の図書館長、というのは、探偵の完璧な設定になる(笑)
ボルヘスのことは何度か書いたけど、小説はちっとも取り上げてこなかったので、今回はボルヘス作品で、
「アル・ムターシムを求めて」のアル・ムターシム。

伝奇集 (岩波文庫)伝奇集 (岩波文庫)
J.L. ボルヘス
¥ 630 / 岩波書店
( 1993-11 )
通常24時間以内に発送

by AMAZ君(改)

以下、ネタバレ(?)があるけど、ボルヘスだし、まあいいかな。わかってから読んでも、むしろ面白いと思う。

じつはアル・ムターシムという人物は、この小説の中に最初から最後まで出てきません(笑)
10ページほどの、ごく短い作品。
語り手がボルヘス当人であるとすれば、小説というより論文に見える。
しかし、そのボルヘスなる人物が、小説の登場人物としての語り手であるなら、彼は探偵です。

語り手は、ある本の初版と再版のちがいを検討します。
本は、こんな内容の小説。

おそらくある罪の負い目をもつ主人公は、インド亜大陸で場末をさまよう(キプリングの「キム」のように)。
下賎な男たち女たちの言葉の端、微笑、ちょっとした仕草に、彼らに似つかわしくない何か…「光」を見つけることがある。
それは、彼らの知人や、知人の知人の中に、ほんとうに光輝に満ちた人がいて、その言葉の端、微笑、仕草が掠め取られたものではないか。
その人の名がアル・ムターシムであることを突き止めた主人公は、彼を探し歩くことになる…。

さて、小説に探偵が不可欠なのとは逆に、近代小説には絶対登場しないものがある。
それは、神…と呼ばれたもの。小説に出てきてはいけないもの。

アル・ムターシムは…「神」なのか。
神の象徴だ、という凡庸な説を論破する…という語り(=騙り)で始まり、それがある逡巡にたどり着く…という語り口の微妙さが、この作品のミソ。
象徴ではなく、実在しなければならないから。しかし実在しても、「光」でなければ意味がない。その矛盾と困難。

かくして、この作品は、小説とそうじゃないもののあいだで、綱渡りします。

「アル・ムターシムについてある男に訊ねると、神の像を指さした」というような記述がある版は、ありふれた寓意に堕していてる、と語り手は批評します。作品は二重底じゃない、と。

いたるところで出会う、下賎な人々の端々に、「あの人」の光を感じ、
追いかけても追いかけても、なおそれは続く…「あの人」はさらにほかにいる。
…巡礼の旅の永遠の循環が示され、それは美しい、と語り手は考える。

あるいはまた、旅は、自分自身の背中を追いかけているだけなのかもしれないこと。したがって、「あの人」に会えるはずもないのだということ。

こうした指摘が、慎重に罠を回避する語り、言葉へのためらいをもって、なされていきます。

アル・ムターシムとは、誰なのか。
アッバス朝八代目のカリフと同じ名前で、語源的には「救いを求める者」であるらしい。
誰もが求めている(読書する誰もが)、究極のキャラクターなのか、そうでないのか。

思弁的、と思われがちなボルヘスですが、その謎は、ごく人間的な謎…日常のときめきの謎。 *1

探偵が小説の中にしか登場しないのは、それが誰もの心のうちにある思いだからかもしれません。
職業ではなく、あるいわく言い難い思いの象徴。
神という存在を欠いた小説の中で、だから探偵は特別な思いをもって見つめられる輝きなのでしょうか。

  +

ボルヘスは別な作品では、探偵が自分自身である犯人を追い詰め、殺す物語を書き、
また別な場所では、あらゆる書物は、結局たった一つの書物の、不完全なバリエーション(異本・翻訳)ではないか、という考えを披露しています。

そう聞くと、読書子のうちには、「その本」がどんな書物なのか知りたいと思い、
また自分の読んだ本の断片、よぎったけれどつかめなかった思いのうちに、「その本」の面影があったのではないか、と考えるものもあるか知れない。
また、どんな本も本当はどこかに光る一片があって、つまらなかったのはそれを読み落としてしまったからではないか、と。
そしてそう考える時、たぶんアナタは、書物に対して、すでに探偵なのでしょう。

  +

伝奇集カバー見本

ボルヘス先生「伝奇集」Ficcionesのロゴを入れるとこんな感じです。
ダウンロードはこちらから
(タイトルの入れ方は、また明日にでも別記事で書きます。いいフリーフォントを見つけるのがポイントか?)
これで、伝奇集の怖い表紙が隠せる(;・∀・)


[追記]

たらまーさんのブログをめぐっていると、「5タイトル説」が、都市伝説のように沸き起こっているのを発見(笑)
ワルツさんとこにはなかった気がするのですが、どこからやってきたのでしょう(;・∀・)
面白いので便乗して、あと四つ。

宮澤賢治「毒もみの好きな署長さん」の毒もみの好きな署長さん。
…悪人です。川の上流で毒をもんで、毒液を垂れ流して、川の生き物を殺します。宮澤賢治のダークサイドを体現する、純粋無垢な悪。善の存在自体を知りません。読むと、なんかすがすがしい。

・チェスタトン「ポンド氏の逆説」のポンド氏。
…チェスタトンの短編集の中で、いちばん好き。夏場はちょっとあれですが、涼しくなってから、じっくり考えて読むと、たいへんよいです。まあ探偵です。

「蟲師」のギンコ。
…最近いちばん気に入ってるのは、これ。アニメ版がとくにすばらしいです。山岡士郎とゲゲゲの鬼太郎を足して二で割ったような人。小林秀雄と柳田国男でもブレンド可能。探偵みたいなもの。

「小林秀雄全作品」の小林秀雄。
…小林秀雄は、ガッツ石松と同様、伝説に満ち溢れた人であることに気づいた、今日この頃。このネタ(そう、まさにネタなんですw)は近日公開予定。探偵のルックスを持つ。


*1 : ドストエフスキーの小説では(ボルヘスはいつもこの作家に対して、興味のない風を装うのだけれど)、卑小な登場人物が、何かの折に唐突に、心に触れるようなことを語りだす。
そして、ひょっとすると「アル・ムターシム」かもしれないあの人、アリョーシャ・カラマーゾフ
…しかし、その「輝く人」としての活躍は、予告されただけで、小説としては完成できなかった(それはもう小説ではないのかもしれない)のだけれど。


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ウェブログ: Site icon KIMIKOMA Weblog
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コメント

わーい、ブックカバー、嬉しいな。
でもウチにはB4用紙がない…
買わなきゃ(・∀・;)
>小説を小説たらしめているのは、探偵(的登場人物)ではないか
これ、わかります。
そもそも私たち自身が、探偵ですものね。
でも、何を探しているのかよくわからない探偵。
ちょうど、『伝奇集』が手元にあったので読んでみました。
『アル・ムターシムを求めて』をYahooで検索すると
「アイデアをフリーズドライするテキスト集積ソフト」
がトップにきます。
アル・ムターシムは知性の人なのかもしれない…
それにしても『伝奇集』の表紙はホントに怖いです。

Posted by: LIN : August 3, 2006 10:54 AM

overQさん、おはようございます!
毒もみの好きな署長さん、キター♪
ジョニー・デップが演じたら似合いそう。(笑)

怖い表紙が隠れるブックカバー、ステキです。
早速、つかわせていただきます!ありがとうございます。
でも、隠れてると思うと、益々怖いかも。^^
以前、家にあっただけでも恐くて人にあげた本があります。(笑)

探偵・・・
そういえば、最近の探偵に、チョイマヌ(ちょっと間抜けさん)が多いのは、本読み人口全体がお間抜けになってるってことなんでしょうか?
以前は、もっと神々しかったはずな気がしますが、どうなんでしょ?

Posted by: pico : August 3, 2006 12:55 PM

わー、ブックカバー素敵。
タイトルを入れると、ぐっと引き締まりますね。
という私はボルヘスをまだ読んだことがなくて…
overQさんのところで拝見するたびに気になってるのですが
最初の1冊としては何がいいのでしょう?

5タイトル説、確かにありそうです。
という私自身、いつも5タイトルを目安にしてます…
あんまり厳密じゃないですが。
沢山挙げすぎても、1つずつの印象が薄れちゃうし
5つというのが、一番収まりがいいような気がして。
他の方はどんな理由なのかしら〜?(笑)

Posted by: Site icon 四季 : August 3, 2006 5:00 PM

★LINさん。

小説というジャンルの正体について、この頃、世界史的な観点から考えているんです。

歌われていた頃は、語り部・吟遊詩人のものであった物語。
それが黙読するようになって、読者の心の所有物になった。

探偵は、読者(影の三人称)が物語りに取り込まれてしまったものかもしれません。
映画のカメラが、映画の登場人物のひとりになったようなもの。

この二重性はすごく面白くて、すでにホームズにおいて、ホームズ=ワトソンによって、二重性が表現されています。
カメラであって、登場人物。

そして、彼が探しているものは感動。
それは愚直には、「神」と言い替えてもいい。

でも、神はカメラに写らない(実在しない…近代のルール)。
また、カメラもカメラに写らない。

こうして、神と自己の奇妙な平行性が生まれます。

実在は神ではなく、しかし神を表現しようとすると実在でなければならない。
つまり、イエス=キリスト以来の「問題」が、このように変奏されています。
…でも、ボルヘスのテキストでは、まだこれは「凡庸な見方」なんですw


Posted by: Site icon overQ : August 3, 2006 8:32 PM

★picoさん。

毒モミスト、ジョニー・デップ。
…すばらしいですヽ(´ー`)ノ
やってほしいです。
ちゃんとした脚本を書けば、意外と実現可能な気さえします。ぴったりの役。

ブックカバー、テーマは「写本風」(笑)
悪い紙でも、かえっていい感じになるようにしたんですが、どうでしょう。

印刷は、パソコン周辺機器の中で、じつはいちばん難しいジャンルと思います。
紙を変えたり、印刷設定を変えたりすると、
かなり劇的に変化してしまうので、ほんと難しいです。
プリンタのせいで口論になってる人々を、私はいろんな職場や家庭で見ました(´ヘ`;)

探偵…は、究極的には、「神」を探す人。
プリンタで悩んで、「紙」を探す人になってるのかも(;・∀・)

Posted by: Site icon overQ : August 3, 2006 8:43 PM

★四季さん。

ボルヘスは、作家、詩人、(英)文学の先生、という三つの顔を持っています。
ふつう知られているのは小説家で、95パーセントくらいはその認識と思います。

ボルヘスの代表作は、まず「伝奇集」。
欧米が彼を発見し、驚愕した書。
見かけよりもずっと難しい本で、まだ本当には読まれてないと思います。

作家としての本は、あと「不死の人(エル・アレフ)」「砂の本」「ブロディーの報告書」など。
どれも薄い短篇集で、すぐ読めちゃいます。
エル・アレフの新訳がよいです。
これと岩波文庫「伝奇集」を最初に読むのが、オーソドックスな読み方じゃないでしょうか。

詩人ボルヘスは翻訳ではちょっとどんなものかわからないです。
ボルヘス当人は詩人と呼ばれたかったかもしれない。

文学の先生としてのボルヘスは、「七つの夜」がおすすめ。
数学的なイメージで捉えられがちなボルヘスですが、
この本は盲目になってからの講演集で、非常に人間的。
あれほどたくさん本を読んだ人が
(たぶん実在した中でいちばんたくさん本を読んだ人間の一人)、
心の中の図書館に連れて行った本について、語っています。
たいへん感動的で、深い諦観に満ちています。

あと、「バベルの図書館」という世界文学のアンソロジーの序文たち。
これはすごいものです。
どれも数ページで短いけど、誰もこんなに心のそばで本を読むことは出来ない。
かつ事実情報の整理が的確。

ボルヘスは、ナボコフと比較されることがあるのですが、
ナボコフという作家は小説というジャンルの最後の人で、
ボルヘスはもっと広く、あるいは古い文学の伝統の復活を先駆けた人のように思えます。

Posted by: Site icon overQ : August 3, 2006 9:07 PM

overQさん、こんばんは。
ブックカバー、渋くてかっこいいです。
まん中の「Q」が梅干に見えました。(*^。^*)
(見事に出来つつある梅干に感嘆!)

探偵の存在。
私も子供の頃から不思議だったんです。
探偵という職業に。
ホントに、生業として成り立つのでしょうか。(笑)
JRの山科駅のホームに「目方探偵事務所」(しかも探偵のでっかい顔写真いり)の大きな看板が昔からあるんですけど。(ご覧になられて事あります?)
こんなにおおっぴらに顔を売って探偵としてあるまじき事じゃないのかと常々思ってました。
あっ、話がそれてますね。overQさんがおっしゃるように、推理小説の他にも、小説には探偵的な視点を持つ登場人物が配されているのだと改めて気づきました。

ボルヘスは、私も未読です。私も「伝奇集」を読んでみようと思います。
すごく難しいということはないでしょうか。(不安。。でも楽しみです。)
ブックカバーは、是非いただいてゆきたいです。ありがとうございます。
このカバーで本を読んでいる人が地下鉄とかにいたら、それは、間違いなく!わたくしです。

Posted by: Site icon ワルツ : August 4, 2006 2:54 AM

overQさん、お久しぶりです。こんにちは。

やはり夏は暑いですね(;´Д`)
釣りに行くなら夜中からでないと日中は灼熱地獄で思わずそのまま海に飛び込みたくなってしまいます。

浮気調査をするホームズやポワロがいたら調査される側はドキドキですね。

『蟲師』気になっているのですが、overQさんはお読みになっているのですねー。
>山岡士郎とゲゲゲの鬼太郎を足して二で割ったような人。
それはますます気になります。
ちなみに私が「蟲」ですぐ浮かべてしまうのはナウシカに出てくる蟲使いです☆

Posted by: みらくる : August 4, 2006 12:36 PM

★ワルツさん。

ブックカバーおほめいただき、アリガト!(´▽`)ございます。
青の部分の色が、山川の歴史教科書のようです(笑)

実際の探偵は、小説というより、実録物というか、裏社会のドキュメンタリーの世界でしょうねぇ。
知性より足やコネ、正論より駆け引き…たいいへんそうです。
秘密厳守の代わりに、そうとうぼったくるイメージが(´ヘ`;)

ボルヘスは、面白いけど、やっぱり難しいです。
ただ、いくつかの作品は、初めて読んでも、非常にインパクトがあると思います。
またとても短い作品ばかりで、どれから読んでもいいので、その点では読みやすいです。

伝奇集なら、「バベルの図書館」や「記憶の人フネス」
「バビロニアのくじ」あるいは「ドンキホーテの作者…」といったあたりは、そのイメージやお話の仕掛けが面白いんではないでしょうか。

梅干は、完成しました。
かなり上出来です。満足してますヽ(´ー`)ノ

Posted by: Site icon overQ : August 4, 2006 6:50 PM

★みらくるさん。

夏の日中の釣りは、太陽による虐待で、
太陽はこのため、刑法49条により禁固三年の刑(執行猶予付き)を宣告され、天に逃亡中らしいです(;・∀・)

特に防波堤は、気温60度くらいになるんじゃないでしょうか。
台風の荒磯なんかよりはるかに危険な、死の釣り(;・∀・)

むかし淡路島の洲本で日中防波堤釣りをして、あまりの暑さに、近所にある巨大スーパーに涼みに行って、ゲームセンターで時間つぶして、夕方頃帰ってくると、メバルやカレイが釣れていました(笑)
なんか釣りとはいえないような…。

「蟲師」は激しくオススメ☆
特にアニメ版がすばらしいです。
大友克洋が実写版を撮ってて、それは主人公ギンコがオダギリジョーだそうです。秋くらいには公開かな。
ストーリーや設定がとてもよくできていますが、それ以上に「むかしの日本」の風景が心に沁みます。
鎖国したまま、ゆっくりとしか近代化しなかった、過去の日本…という設定らしいです。

Posted by: Site icon overQ : August 4, 2006 7:05 PM

overQさん、こんにちは。
僕は昨年、伝記集を読んだのですが、二作品を除いてさっぱり理解できなかったです。しかし、理解できないのに、いまだに読んだ時の手ごたえが忘れられずに二度、三度繰り返し読んでみたいと思わさせられました。
伝記集の中では『トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス』がよく理解出来ないにもかかわらず好きです。

>「蟲師」
くぅ〜、残念です。気になってはいましたが、アニメ見ませんでした。もったいないことしました。

ところで、梅干とてもおいしそうで羨ましいです。今年、うちでも梅が豊作だったので、母親に梅干作れば?と勧めたら、カビるからだめと言われました。
梅酒もホワイト・リカーより普通の焼酎使った方がいいですよね。僕はアルコールに弱いので、ホワイトリカーで造った梅酒を飲むと頭が痛くなります。

Posted by: kyokyom : August 7, 2006 8:34 PM

★kyokyomさん。

今「鬼麿斬人剣」読んでます!
明日か明後日くらいには、読み終えて、コメントさせていただきますね。

ボルヘス、「トレーン…」は非常に重要な作品で、どうしてもこれを冒頭に置きたかったボルヘス。
この作品は、見た目は幻想文学だけど、ほんとはマルクスより過激かもしれません。

ボルヘスは、アルゼンチンの政変に巻き込まれ、時の為政者から「ニワトリ小屋の番」という職業を言いつけられるんです。
ニワトリ=チキン=臆病者。
ボルヘスは即日、その職を辞退し、無職に。
いろいろ画策して得た仕事は、図書館の司書。
同僚が文学雑誌で、ボルヘスの名前を見つけて、「彼とはちがう人物だよな」とつぶやいたり。
この時期、ボルヘスはダンテ「神曲」を読んでいて、たぶん同じ頃、誰か女性に手ひどい失恋もしてるみたい(いま出てる伝記では確かめられないんですが)。

「トレーン…」は、こうした激しい、「赤い」(笑)ボルヘスが、じつはすごく出てるんだと思われてならないです。
革命の書…としての伝奇集。。。

「蟲師」は、何の気なしに見てたんですが、DVDの3、4巻目に当たるスくらいのトーリーから、ほんとにすごいなと思いましたヽ(´ー`)ノ
日本のノスタルジアホラーは、ゆっくりとブームなんですが、これはその中でも突出した作品のように感じました。
この手の作品を「批判的に」(戦争を呼び寄せる現象として)検証しようとしてるんですが、
そういいつつこの作品にはすっかり魅了されました(笑)

Posted by: Site icon overQ : August 7, 2006 9:12 PM

overQさん、こんばんは。
今晩、結果発表してみました。
ご参加本当に有難うございました。(多謝)

Posted by: Site icon ワルツ : August 25, 2006 1:15 AM
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