夢枕獏さんが、「宿神」を朝日新聞で連載中です。
西行を主人公とするこの作品、中沢新一「精霊の王」にもインスパイアされたものらしい。
連載開始は12月22日から。今日はじめて知りましたヽ(´ー`)ノ
で、さっき図書館でちょっくら読んできた。
お話はまだぜんぜん発端のあたり。
新聞小説って、なっ…(五秒停止)かなか進まないものなんですね。
私は新聞小説というものを、いまだ一度たりとも読み通したことがないので、今回は鋭意努力してみようとは思います。…たぶん、無理そうですがw このペースじゃ、忘れちゃうよな、前の話を。
なんでまた12月22日というような中途半端なところから連載開始…と「キリの悪いことね」と思ってたら、前の連載が桐野夏生さん(「メタボラ」)。そうか、なるほど、「桐野悪い」(座布団没収…作品の評判はなかなかいいみたいですヨ。)
まあ、それはそれとしてだ、「宿神」といえば、猿田彦やサイの神と同じバリエーション。
自分が調べてきたことと近接する領域と思われるので、どんなお話になるか、愉しみです。
でも、中途半端にこのジャンルに詳しくなってしまったので、「ここはほんとはこうなのに」とかムダ知識が邪魔して、素直に楽しめないかも(;・∀・) 呪いじゃ。
*1
精霊の王
中沢 新一
¥ 2,415 / 講談社
( 2003-11-21 )
通常24時間以内に発送
by AMAZ君(改)
猿田彦シリーズでは、歌垣と石神からはじめて、結局、神楽・猿楽田楽から歌舞伎にいたる芸能の野生にたどりついた気がします。
フシギなことに、同じようなモノをあつかう作品が、獏さん「宿神」だけじゃなく、いくつか現在進行中。
ひとつは、アニメ「幕末機関説 いろはにほへと」。
これは、アニメ作品として、たいへんレベルの高いもの。絵もきれいで、毎週放送作品としては最高水準。お話がなかなかややこしくって、うかうか見てると、わけわかんなくなるw
ストーリーはこんな感じ。
坂本竜馬のボディガードをしてた(守りきれなかった)青年が主人公。一方で、この人は、「覇者の首」というものを追っている。「覇者の首」は、指輪物語のリングと同じようなもの。手にすれば世界をわが物にできる。青年は、いわばフロド。「覇者の首」を誰にもわたさず、滅ぼしたい。
…ここに、勝海舟や西郷、榎本武揚など、維新の群像が重なるのですが、主要な登場人物は、旅役者たち。ドサまわりの田舎歌舞伎。座長は少女でも少年でもある童子。
歌舞伎の台本を書く作家が曲者で…という設定。劇と実世界、幻想と史実、虚実がないまぜになって、とても面白いです。
■榎本武揚
もうひとつもアニメで、「天保異聞 妖奇士(あやかしあやし)」。
この作品、好きですわぁ。
土夕6時の平成アニメ名作劇場に登場した新作。濃ゆいです。しわの線、多いです。
TBSのホームページによれば、主人公は「39歳というテレビアニメ史上おそらく最高齢のヒーロー」。
「職なし、家族なし、未来なし」がキャッチコピー(藁) 無謀にも「浮民」という架空のアウトカーストを設定して、放送コードを回避。
武器は「漢字」だ! それも、白川静「字通」準拠(生前、先生の承諾済み)☆
主人公は元は旗本の子息。しかし、子供のころ、「あちらの世界」をのぞき見てしまい、それから道をはずれ、「浮民」となって放浪。
風呂屋でお湯を注ぐとか、釣りエサのミミズを売るとか、思いっきりフリーター人生。殺人歴あり。
江戸時代末期。爛熟を通り越して、腐臭をはなつ天保。うちこわし、大塩平八郎、アヘン戦争。
徳川幕府は実質をうしない、威厳を保とうとあせるばかり。武家も下流どころか中流でさえ生活困窮。一部商人が富を独占するスーパー格差社会…というものの、日本全体の富は急激に目減りしている。
どっかで聞いたような社会状況の下、「妖夷」なるものが跋扈する。
これを倒すため、ひそかに組織された蛮社改所(ばんしゃあらためどころ…つまり、妖しい神をまつる神社…というより蘭学者を取り締まるところ)にやとわれることになった、主人公。
そんなお話です。
倒した妖夷の肉がおいしくて、それを嬉々として喰らう、主人公たち。
そんな蛮社改所のひとりが、少女とも少年とも見える童子。田舎芝居の元座長なんです。鈴と扇を手に、三番叟を踊る。
あの神が、めざめようと、している。
…そう、感じます。
字通
白川 静
¥ 23,000 / 平凡社
( 1996-10 )
通常3~5週間以内に発送
by AMAZ君(改)
◆Gyao 幕末機関説 いろはにほへと
◆Gyao 天保異聞 妖奇士
じつのところ、ついこないだまで、Gyaoで全話見れたとです。もうちょっと前にこの記事は書かれるべきであったか。。ブログ・リニューアル以来、一週間ずつネタが遅れていますね(´ヘ`;)
>呪いじゃ
あーものすごくよくわかります!!
僕も自分で物語を書いたジャンルはやたら詳しくなってしまって、ちょっと間違いが見つかろうもんなら「ちがーう!!」とさながら陶芸家の師匠のように叫びつつ窓から投げ捨ててしまいます。
かといってきちんと調べないと書けないし…… 書けば書くほど他人の物語が素直に読めなくなりますよ。ホント呪いですナ。
たぁたぁりぃじゃぁぁ〜!(これは横溝正史)
調べの呪い…。
たんに情報が増えるだけじゃなくて、そのことがらについて自分なりの見通しみたいなものが萌え出してくると、どうしても「口うるさく」なってきます(笑)
微妙な違和感が耐えられなかったり。
どんなことがらを調べても、調べるうち「読み筋」みたいなものが自然にできてきて、それって自分で思ってる以上に、自分自身にとって大切なものなのかもしれません。
悪七兵衛景清殿、はじめまして。
「宿神」、3月あたりからちょっと脱落しておりますが、次の休みには図書館に行って、遅れを取り戻したいと思います。
新聞連載、まとめて読んだほうがやっぱり読みやすいですね。
「精霊の王」は、この作品と深く連動するようなので、読むと読解が深まりそうです☆