
「ご近所のサイの神」を募集した、前回の記事。
さっそく、ne_sanさんが、広島・岡山のあたりで調べてくださいました。
ne_sanさんが見つけてくださったのは、「高坂」「小坂」と「八坂」。
GoogleMapだけでは、サイの神かどうか、ちょっと判断できぬですが、
*1
自分でも岡山近辺をグリグリしてみるうち、いくつかかなりあからさまなサイ様が見つかりましたんで、ちょいとご紹介しとこうと思います。
まず、岡山市のこれ。(→大きい地図)
ずばり、「さい」。
何のためらいもなく、ひらがな表記で「さい」と呼ばれています。
本当の名前を夜神月に知られることを恐れているかのようです。
岡山市中心から、数百メートル北東。橋のたもとのサカイの地。
「高島」という地域で、ここは古墳や遺跡のメッカ。
驚くべきことに、町内あげて掘りまくってます。
◆高島公民館:高島・旭竜の史跡…公民館のホームページにこんな詳細な情報がッ! なんだ、この町内は。
◆でた!お宝! ハガ(高島小)遺跡…高島小学校のホームページ。遺跡の名称を、「高島小遺跡」に改ざんしようとまでしています。わき目もふらず「お宝」目当てなのもすがすがしい。将来、この小学校から、インディ・ジョーンズやトゥームレイダーがあらわれることを期待します。
住んでみたいぞ、高島学区。
サイのともにあらんことを。 May the SAI-NO-KAMI be with you!
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( )
by AMAZ君(改)
岡山県総社市。(→地図)
高梁川をはさんだ地域で、多数の神社あり、古墳あり、国分寺あり。
LINさんが見つけてくださった、葛飾から市川市にかけてのサイ地域と、すごくよく似た感じになっています。
→葛飾―市川市の地図
◆おもな遺跡と文化財(市北部) …市川市の遺跡密集地図。ものすごいことになっています。
◆岡山県古代吉備文化財センター 遺跡紹介コーナー…総社市近辺の遺跡。
そして、総社市の南東に1キロあまり行くと…ありました、「宿」(=S+K)。
さらに南にいくと、続いて「西坂」「生坂」。
S+Kが連発します。
*2
岡山・広島あたりは、ものすごく昔からの、石や鉄の文化の痕跡がある地域。
フシギな名前の地名や神社がそこらじゅうにあり、グーグル・マップだけでも、数十くらいのサイの神さまが見つかる可能性があります。
大きいとこだと、美作(みまさか=S+K)もたぶんそうでしょう。美作のとなりは、播磨への入口、佐用(さよう=S+Y)です。
overQ先生…!
佐木島、アヤシイっすか…!
そうして、向島(むかいしま)も、キテますか…!
向島は、うちのバーバンの出身地です。
当然、旧姓は※※です。水軍の子孫なんだろうか…?
山よりも、海がアヤシイとおっしゃいましたね。
それは、そうかもしれない。
なぜならば、瀬戸内海、とくにあのあたりでは、陸路よりも海路が主流だった時代が長いからです。
神社も、船に乗ったままお参りできる形のものがいっぱいありますし。
厳島が有名ですが、他にもあるんですよ。
http://www.fuchu.or.jp/~okamura/tabi/07tyugoku/asahi/003/02.html
朝日に染まる幻想的な海霧で有名。
サギ島も写ってますね。
全国から集まるカメラマンが、海の中の鳥居前にレンズを構えています。
しかしまぁ、なんで、「海のお風呂」の日が分かるんだろう…?
佐木島は、島それ自体が、サイの神。
…なんか川柳のようになりましたが(;・∀・)
海もアリですからね、サイ神さま。
九州や四国あたりで、何者かが、海の道祖神として、サイの神を熱心に読み替えた痕跡があるんです。
あのあたりでは、死者の霊が海から帰ってくることになっていて、生死のサカイが海に置かれてるらしいです。
古事記の猿田彦神は、天狗っぽい山の神として出現しながら、最後は海で貝にかまれて溺れ死ぬ。
もうすでに、この時点で、山のものを海のものに読み替えることがなされていたのかもしれないです。
面白いことに、柳田國男という人は、石神・山人の研究からはじめ、「海上の道」で研究を終えた。
ちょうどサルタヒコの伝説と同じになっていて、それがわざとなのか偶然なのか、とても不思議な気がします☆
overQさん
>佐木島は、島それ自体が、サイの神
>九州や四国あたりで、何者かが、海の道祖神として、サイの神を熱心に読み替えた痕跡…
すげぇ、おもしろー。
生死のサカイが海に置かれてる…それに関連するかどうか分かりませんが、
神社のお祭りの最後は、イナセな兄さんたちが、お神輿を担いだまま海に飛び込み、
そのまま泳いで海から神社に戻ります。
※一度、お神輿がうっかり流されちゃった事件もありましたが…(笑)
柳田國男の「海上の道」は、高校の時の現代文の先生(印度哲学の博士)が、絶対読め、とおっしゃっていました。
いまだ、読んでません。
なんとなくエリアーデ方面に行ってしまったので…。
今度、読もうっと。
>海に飛び込んで帰ってくる。
…これは、いったん死のサカイに逝って、戻ってくるという、死と再生のイニシエーションなんでしょうね。
左義長とかトンドと呼ばれる、正月のあとの祭りでは、神を降ろした御幣などを燃やします。
その火で、割った鏡もちを食べる(=神を喰らう)のが、季節の境目の正しい過ごし方。
神の火あぶり。
神に死を宣告するのは、ニーチェを待つまでもなく、むしろ人類の普遍的な習慣のようです。
キリストもそのパターンに沿った形になって、流行した伝説だと思われます。
サルタヒコが最後に、海に捨てられるようにして殺されるのも、同じ構造の神話論理にちがいないです。
灯篭流しでは、神を降ろした品々を水に流して捨てます。
夏におこなうことが多いけど、
季節のサカイという点では、
冬至におこなうクリスマスや、
節分(=季節分け)におこなう節分、
正月・小正月、ひなまつり、たんごの節句などと同じなんです。すべてサカイ。引越しのサカイ。
これが構造主義的な理解ヽ(´ー`)ノ
神を降ろし、神を捨てる、サカイの祭り。
成人式も同じで、神を降ろした童子である自己を捨てて、大人になる。
この形式を持つものは、あらゆる現象に浸透していると思えます。人類のおかされている病ですね☆←星でいいのか(;・∀・)
Posted by:とんど祭り、やってましたねー。
町内会主催のと、小学校主催の、二回やってました。
お餅を竹の先に挟んで、焼いて食べましたね。町内会のほうは、味噌田楽が振舞われるんですが、これはなかなかおいしかったです。
小学校のほうは、A日新聞が取材に来てたり。
※1 とんどを写真に撮ると必ず「龍」が写っていると、おばーちゃんが言ってました。
※2 とんどの火ではいろいろなものを浄化するらしいです。
※3 書初めも燃やします。
燃えカスが天高く上ると、字がうまくなるらしいです。
うーむ…。わりあい、濃い地域に住んでいたのかしら。
とんどは、正月の間に降ろした神を焼く祭り。
これによって、年が改まると考えたんでしょうね。
サンタクロースも、昔は火あぶりにしてた痕跡があるようです(黒笑
おもちを竹の先に挟んだ形は、白川静のいうところの「史」でしょうか。
竿の先に、神体となるものをつけた形で、白い紙切れ(御幣)をつけた棒は、お祭りではつきもの。
キリストを十字架に磔にするのも、棒に神体をくっつけたものの応用のように思えてなりませぬ。
私の住んでる修学院・一乗寺も、濃厚に「サイの神」ゾーンです。
でも、これまで、まったく気づいていませんでした。
わかりだすと、そこらじゅう、その痕跡だらけなのに。
サイの神は、江戸時代前半くらいまでは、衆知のことがらだったようです。
サイをあらわす地名がバラバラなことからもわかるように、文字を扱う人たちの神ではなかった。
でも、人口としては、貴族・僧侶よりも、サイの衆のほうがずっと多かったと思います。われわれはその子孫です。
江戸後期くらいから、だんだんサイの神の信仰、サカイの信仰、神を降ろし神を殺す死と再生の信仰が不必要になり、
明治以降、鉄道や自動車が出現して、いっきょに崩壊したもののようです。
それでも戦前くらいまではちょっとは残ってて、サンカとか、あるいは夢野久作「犬神博士」にその痕跡を感じます。
寅さんは完全なフィクションですが、あれが最後のサイの神なんだと思い始めています。
文字資料には残されてない、もうひとつの日本があった、ということになる。
日本どころか、世界でもそうなのかもしれないのです。。
サンカ…小耳に挟んだこと、あるんですが…漂泊の民ですよね?
三原の東の海辺の町境がイトザキ(糸崎)、西の海辺の町境はサイザキ(幸崎)と言います。
ここは、江戸時代は安芸の国だったので、駅名は安芸幸崎です。
サイ?
幸崎は、サイザキと読むんですね。
これは、かなりサイっぽいです。
糸崎も、「糸」という字が当てられてるけど、何か意味があるのかもしれません。
「幸崎」で検索してると、大分市にその地名が。
ここが、ものすごいサイゾーンです。
幸崎―細―坂ノ市―小佐井―大在
とサイの連発。
当て字をすべて変えてるのが、いかにサイというのが音だけの存在かを物語っています。
(よく調べると、幸崎はコウサキと読むらしい)
ここと安芸とは、きっと何らかの交通があったでしょう。
坂ノ市・大在・小佐井は、川を渡った西に国府が置かれていて、そこに対するサカイの地のようです。
こんなにどんどんサイの場所が見つかるというのは、たいへん驚きです。
すごい発見してしまったような気が、だんだんしてきました。
まるで日本の中にもうひとつ、別な国があるかのようです。
安芸の幸崎の神社はもうすぐお祭りらしいです。
http://www.tako.ne.jp/~m-kankou/matsuri/nouji/index.html
能地というんですね。能は芸能・職能など異能の「能」で、サイと深い関係のある語です。
そこで、芸能色の濃い祭りがあるらしい…やはり、サイの地のようです。