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神さまのお引越し

written by overQ
May 13, 2007

御蔭祭のミアレさま

御蔭祭

きのうは、御蔭祭を見てきました。

御蔭祭・葵祭御蔭祭は、葵祭の先駆けとなるお祭り。
冬の間、八瀬・御蔭神社の山に帰っていた神さま
その新生(ミアレ・アラタマ)を下鴨神社に連れ戻す、という行事です。
非常に古い起源をもつものと言われています。

八瀬の御蔭神社。
八瀬はホビット庄みたいな、感じのいい田舎。今の季節、山や田の新緑が目に心地よいです。
このアオが、「神が山からくだってくる」ことの、目に見えるあらわれでしょうか。

八瀬は、平安京よりはるか以前、穴居する狩猟採集民の時代からつづく痕跡がある地。
京都市北部をテリトリーにした先住民が、新緑と一緒に狩場(ニワ)に下りてくる。
その道々を聖化しながら巡行してきて、高野川・加茂川の交わるあたりで宿営し、春夏を過ごしした…そんなことの名残りなのかもしれません。

Google My Map 「葵祭への道」


ふだんの御蔭神社

御蔭神社は山の中にあって、ふだんはしずかで、シンプルな神社。
参道も舗装されてない、普通の細い山道です。
この参道を舞いながら、降りてくるのは、ミアレの神さまのお引越しを手伝う、平安コスプレをした面々(100人くらいいらっしゃるかも)。
報道陣もすさまじい。芸能人の結婚みたいだ。ミ・アモーレ。

asahi.com: 御陰祭のひみつ 白馬と歩く古代の神

ドナドナド〜ナドナ

クルマでお引越し

以前は、下鴨神社まで、白馬に神さまをのせて、パカランパカラン巡行したそうです。しかし最近は、クルマで快適な旅に☆

今年から山のふもとが分譲され、このような場所から神さまが降りてこられます!
赤いのぼりはお祭りのじゃなく、「好評分譲中」(;・∀・)
来年は家が建ってるはずなので、クルマをどこに停めるのか…と私が気にすることもないか。(ただ、「馬復活! 馬復活!」コールが脳内でにわかに木霊するw)

神さまをお迎えするため、下鴨神社から、バス何台もに分乗してやってきた、平安風コスプレ軍団。
山の細道を、御幣とか弓とか、かかげる寿物も手いっぱいで、トレッキング。靴も平安靴で、歩きにくそう。笙、篳篥の雅楽ブラバン隊も演奏しながら巡行。
めちゃめちゃ大変です。これを下鴨まで歩いて続けてたら、すごいことになりそうです。


ホウキを持つ人

ホウキを持った人も。道の清め。
ケバケバささくれ立ったものは、ヌサやヒゲコやササラ、アイヌのイナウから、花カツオまでも、神をひっかける神様キャッチャー。魔女のホウキもここからつながるのだろうか…。

ともあれ、そもそもの巡行は道を聖化すること。
たぶんクルマでサクッと行ってしまうのは、よくないといえばよくないのですが、15日には葵祭もひかえてることを思うと、クルマにして良かった鴨(;・∀・)


中間地点バラン星

還城楽

中間地点「賀茂波爾神社」でお昼の休憩。休憩といっても、ここでも神さまを一部おろすので、半分くらいのコスプレイヤーはまだまだ休むことが許されません。

神とは分割でき、しかも分割しても減らないものらしい…折口信夫が指摘してますが(どこだったっけ)、その意味がわかりました。最新物理学で出てくる真空エネルギーみたいです。
こうやって道々、聖別していくんですね。


還城楽の背後マーク

神さまがお宮に定着すると、還城楽という舞を奉納します。
この舞が、長いです。舞手のかた、たいへんお疲れさまです。
とぐろを巻いた蛇(ニセモノ)を手に持ちながら舞います。
起源をインドに持つらしい、蛇を調伏する舞で、凱旋のとき、奉納するらしい。
「還城楽」という鬼のような、天狗のような赤い人が踊ります。
前の記事つながりでいうと、うしろ姿にマジカル・マークを発見。(前掛けにもあるが…汗)
これは、サボテンの名前にもなってるようです。命名した人の不思議な教養を思わずにいられヌ手。

あしひきの山の神

そして、下鴨神社へ。
下鴨の境内では、ちゃんと昔どおり馬に乗って、巡行します。
電池切れで写真ないですが、ネットで動画を見つけたので、見てみてください。

葵祭2007: 京都新聞

山から下りてくる神さまは、世界中そうなのですが、足を引きずりながら(あるいは杖や片足で)降りてくる
このことはずいぶん不思議で、なぜなのか、人類学者を悩ませる…とレヴィ=ストロースも書いています
「あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し」と、山にかかる枕詞の「あしひき」も、山の神の登場と関係してる…という説あり。

その理由がわかりました。
それは…しんどいから( ;´Д`) 
八瀬から下鴨まで歩いてたら、やっぱりしんどいよ。神さま、冬眠明けだし。
そのことがわかった、お祭り見学でした。みなさん、ご苦労さまでした。クルマになってよかった☆

…ほんとは、神さまが足をひきずり、地団駄(タタラ、ダイダラ)踏んで、歌舞音曲=シャリヴァリとともに、道を聖別しながらやって来た様子が、「あしひきの」と思います。ケンケンパ。欠如は媒介となって、世界をより満ち足りた(道・長・タラシた)ものに転換する契機、とレヴィさん。

そして、15日の葵祭(路頭の儀)が待っているのであったヽ(´ー`)ノ

葵祭への道



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