AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: たら本41 「私家版・ポケットの名言」

たら本41 「私家版・ポケットの名言」

written by overQ
January 26, 2008

たら本41回「私家版・ポケットの名言」たら本41です。
今回は、「ソラノアオ。」の天藍さん主催。お題は、
「私家版・ポケットの中の名言」

本の海から掬い上げた、「打ちのめされた」一言、「これがあったからこの本を最後まで読み通した」という一行、心震えた名文・名訳、名言・迷言・名台詞、必読の一章…、そういった「名言」をご紹介くださったらと思います。

名言の金太郎飴

というわけで、「名言」をもとめて。
最初は脳内を検索してみたものの、どの本のどの箇所のどの言葉と、ちゃんと記憶してるのが、あまりない…汗。
で、外部記憶…すなわち図書館に立ち寄って、棚からテキトーに本を出して、パラパラめくってみることに。
…すると意外とこれが、簡単に「名言」が見つかるのです。
文脈に埋もれてるだけで、本というのは、どれも思いのほか、名言を含んでいるらしい。

とりわけ、古代の聖典は、名言の宝庫。
どこを開いても、金太郎飴のように、名言が出てくる。科学以前の世界においては、名言=真理。その集成として、まさに人類の叡智だったようです。
同様に、哲学書なんかも名言を連発する傾向が。

情熱的な時代には感激が統一原理であるように、情熱がなくてはなはだ反省的な時代には、妬みというものが消極的な統一原理となる。
キルケゴール「現代の批判」
キルケゴールはとりわけ「名言」を吐きまくるタイプ。どこを開いても、三つや四つの名言が(゚▽゚*) 現在日本的な一文。
人間はいくら骨を折っても、模倣によらなければ美しいものをなにひとつつくりだせない。趣味の正しい手本はすべて自然のうちにある。この巨匠から離れると、それだけわたしたちの絵はゆがんだものとなる。
ルソー「エミール」
エミールなので絵を見る話(寒)、てわけじゃないけど、芸術の自然模倣説。ルソーが言い出しっぺなんだ。初めて知ったw でも、「絵」は人間のエコロジカルな営み全般と読むか今どき。
国際法が戦争への権利を正当化する法を含むとすると、こうした国際法の概念はもともと無意味である。
カント「永遠平和のために」
ああ。国連って。最近、池内紀さんの訳も出た。
しかし確かに人間の性質はひどくひねくれている。じつにそれをよろこぶ気持を心の中に孕んでいるほどに。
パスカル「パンセ」
パンセのような箴言集のスタイルは、まさにどこを切っても名言金太郎飴。文脈をとうとうとつらねない書き方と、名言は深く関係。

古典から名言を引用すると、かしこそうに見えるなあ(-◎_◎-)ゝ
しかし、じつは全然読んでなかったりして(なぜか自慢げ)。
パラパラめくるだけで、「名言」はカンタンに見つかるという事実。
しかも、書き取ってるうち、読めた気にさえなってくる(笑)

岩波さんは文庫の別冊付録のような、名言集を何冊も作っています。
けっこうカンタンに作れるんじゃないか知らん。
学生さんだと、自分で作ってみるのが、いい勉強法になるかも。
(以下、いろいろ「名著」から引用するけど、図書館で二時間ほどで採集したものだったりします…全部は読めぬ。。)

ことばの贈物―岩波文庫の名句365 (岩波文庫別冊)ことばの贈物―岩波文庫の名句365 (岩波文庫別冊)

¥ 630 / 岩波書店
( 1985-05 )
在庫あり。

by AMAZ君(改)

シャアとシェイクスピアと

おれは衆人の欲し求めるものなど選びはしないぞ。凡人どもとつきあえる男ではない。無知蒙昧な大衆の仲間入りはまっぴらだ…さあ今度はお前だ、銀の宝庫! もう一度、お前の銘を聞かせてくれ。「我を選ぶ者は、己れにふさわしいものを手に入れるべし」
シェイクスピア「ヴェニスの商人」(福田恒存・訳)

哲学や聖典の名言とは別に、セリフ系の名言もあります。
シャア・アズナブルとか、シェイクスピアとか。
大仰なセリフを唐突に吐きまくるキャラというのが、いるもの。
あれは何なのか。(「あれ」いうな)

上のセリフはヴェニスの商人から。
(この本は読んだはずなんだが。なぜか各所に初読感が…orz)
「無知蒙昧な大衆の仲間入りはまっぴら」ってとこが、何ともはや、ニュータイプのような発言となっていますw

日常生活で、こんな大げさなセリフを口走る人はいません。
いや、いるかもしれないが、それは日常の人とはみなされない。
「神がかり」
そう。このようなセリフはもともと、神の声を託宣する、おら狂ってるオラクル(神託、Oracle)ではなかったか。

ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫)ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫)
ウィリアム シェイクスピア
¥ 520 / 光文社
( 2007-06 )
在庫あり。

by AMAZ君(改)

真理の箴言集である古代の聖典。
もともとは、ギーターでも詩篇でも、神託を集めたものから出発してるはず。
その時代その時代で、未来を予測しえる(と信じられた)もの(=真理、名言)。

だんだん「神の言葉」の意識が薄れてくる。
論語だと、孔子という人間がのたまった言葉になってる。ただ孔子は伝説的偉人として、ほぼ神な存在。
ソクラテスは、当人が神がかりで、ときおり神(デーモン)の声を聴く。
(近代では哲学者が(詩人以上に)、その細々とした生き残りだったかもしれません。キルケゴールからウィトゲンシュタインまで、「変な人」と遇された。今は絶滅した種族である「哲学者」。)

シェイクスピアの登場人物まで下ってくると、人間ではあるのだけれど、神々を演じたギリシャ劇とおなじ舞台の上、まだ伝統はかすかに残る。
大仰なセリフを吐くのは、彼ら彼女らが「神の声」を残響させているからにちがいない。
歌舞伎なんかも、登場人物たちは、牛若丸・曾我五郎からお岩さんまで、みな正体は「御霊」。かつては神であったものだから、大見得も切るわけだ。

神の言葉は断片的。
文脈を欠いて、単独で示される真理。未来の破片。そのせいで、わけのわからないことも多いが(;・∀・) *1


神の声

魔境を怖れてこれに入らぬ方便を求むる、即ちこれ魔境なり。
夢窓国師「夢中問答集」
という禅師の言葉にしたがって、神の声を聴いてみる。
名言をあさっていて、いちばんうさんくさいかっこいいのは、神の言葉。
何を言ってるのか、よくわからなくてもw
もし私があなたのことを把握可能なものであると知るとすれば、私はあなたについて満たされることがありません。なぜならば、私は、把握不可能で無限なるものとしてのあなたに向けて、あなたによって導かれているのですから。
クザーヌス「神を観ることについて」

神を観ることについて 他二篇 (岩波文庫)神を観ることについて 他二篇 (岩波文庫)
ニコラウス クザーヌス
¥ 735 / 岩波書店
( 2001-07 )
在庫あり。

by AMAZ君(改)


これを読んで、なぜかチャック・ベリーの歌を思い出す。 *2
Now you can't catch me, baby you can't catch me.
'Cause if you get too close, you know I'm gone like a coool breeeze.
Chuck Berry "You Can't Catch Me"

ベスト・オブ・チャック・ベリーベスト・オブ・チャック・ベリー

¥ 1,680 / ユニバーサル インターナショナル
( )
在庫あり。

by AMAZ君(改)

では、捉えられないものを捉えたとき、どうなるか。対立物が一致する、神秘的な結合。捉えることは、捉えられること。空と大地の結婚。

魂が愛の中で完全に神の内に溶けこむとき、魂は愛についての他、何にも知ることがなくなる。魂はすべての人が自分と同じように神を認識していると考える。だれか神だけではなくそれ以外に何か別なものを認識するという人があれば、そのことは魂を驚かせるにちがいない。
「エックハルト説教集」
「無限の隔たり」と「完全な合一」
この両極を行ったり来たりして、あれやこれやの表現を繰り出してくるのが、神秘の声らしい。
「宗教」の棚にあった本をブラウズしてると、こういうのばっかり出てきたので、ちょっとパターンが見えてきた(・∀・)
現代のラブソングになぜか、ものすごく似ています。 *3


夢中問答

万物の夜において、自己を制する聖者は目覚める。万物が目覚める時、それは見つつある聖者の夜である。
「バガヴァッド・ギーター」

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

¥ 630 / 岩波書店
( 1992-03 )
在庫あり。

by AMAZ君(改)


これが今回見つけたうち、いちばんかっこいかった(* ^ー゚)ノ *4
現実が虚妄で、夢の中に真実がある、というのは、神秘主義の定番。でも、思わぬとこに、似たようなものが見つかる。
正気に返って自己を取り戻せ。目を醒まして、君を悩ませていたのは夢であったことに気づき、夢の中のものを見ていたように、現実のものをながめよ
マルクス・アウレーリウス「自省録」

自省録 (岩波文庫)自省録 (岩波文庫)
マルクスアウレーリウス
¥ 735 / 岩波書店
( 2007-02 )
在庫あり。

by AMAZ君(改)


超難解なプラトンの次の説も、この系統の天文バージョンとして読むべきなのかもしれない。「神曲」っぽい。
不死と呼ばれるものの魂は、穹窿のきわまるところにまでのぼりつめるや、天球の外側に進み出て、その背面上に立つ。回転する天球の運動は、そうして立った魂たちを乗せてめぐりはこび、魂たちはその間に、天の外の世界を観照する。
プラトン「パイドロス」

パイドロス (岩波文庫)パイドロス (岩波文庫)
プラトン
¥ 630 / 岩波書店
( 1967-01 )
在庫あり。

by AMAZ君(改)


「名言」を漁ろうと、「荘子」とか「孟子」とか「老子」とか「味っ子」とか、「〜ッ子」シリーズをパラパラめくってたんですが、「列子」というのが、ものすごく面白くて、ちょっと読みふけってしまいました。
老荘の系譜。幻怪な話が次々に繰り出します。
形而上の理論から、ホラ小話みたいなのまで、たぶん複数のソースからゴチャ混ぜに採った不思議な編集。
昔の人は、この世界この現実を、我々が今、ファンタジーと呼んでいるもののようにとらえ、そこに棲息してたことがよくわかる、奇ッ怪な書です。
西極の南隅に国あり。境界の接する所を知らず、古莽の国と名づく。
陰陽の交わらざる所なるが故に、寒暑の弁(わかち)なく、
日月の光の照らざる所なるが故に、昼夜の弁なく、
その民、食わず衣(まとわ)ず。
また多く眠りて五旬(=50日)に一たび覚む。
夢の中に為す所のものを実(まこと)なり、覚めたるときに見る所のものを妄なり、と以(おも)えり。
「列子」

この「西の極み」の国 *5 、なぜかしら、三蔵法師(玄奘)の「天竺」を思わせる。これだけは、このお題で最初に思いついたもの。They say it was in India.

「印度」とは、唐で「月」ということである。月には多くのよび方があるが、「印度」というのはその一称である。その意味は、もろもろの生あるものは輪廻してとどまることがなく、その無明の長夜には晨(あした)を告げることもない。それはあたかも、白日が隠れてしまうと宵のともし火が光をひきつぐようなもので、たとえ星の光が照らすことはあっても、どうしてはっきりした月の明るさにおよぼうか。まことにこのような道理により、これにちなんで月にたとえたのである。実にその地の聖賢が遺法を受け継ぎ、凡人を導き、物を治めるあり方は、ちょうど月が天下を照らすものであり、この意味からこの地を印度というのである。
玄奘「大唐西域記」
無明の永夜を照らす月。太陽その物ではなく、その御影であれ。仏陀。西の西。西方浄土。浄められた夜。

大唐西域記〈1〉 (東洋文庫)大唐西域記〈1〉 (東洋文庫)
玄奘
¥ 2,940 / 平凡社
( 1999-05 )
通常2~5週間以内に発送

by AMAZ君(改)


*1 : それと、占いに使えるように、いろんな意味に取れる、あいまいさがあるのが、神の声。
ここから同音異義語の掛詞が発生するんだと思います。多義的。神の言葉の特質。
書き言葉がかっちり成立してしまうと、掛詞も技法となり、やがて「ダジャレ」と貶められるまでに。でも、歌舞伎や落語に特に残ったことは、偶然ではない。
*2 : 愛車のMaybellene号を歌ったもの
*3 : 宗派とは関係なく、中国でもヨーロッパでもインドでもアメリカでも、みんな同じようなことを、あの手この手の表現で繰り返しています。
でも、同じようなことを言っていても、だからといって仲良くできるわけではない。「俺がやるか、お前がやるか」、それが問題だから。自民党みたいw
*4 : バガヴァッド=バガボンド…と思います。当てずっぽうだけど、たぶん正しい。
*5 : カフカ「城」の城主は「ヴェストヴェスト=西の西」と呼ばれる


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コメント

名言・名台詞って、聞いて・読んで「ほほう!」と納得するものと、「おいっ!」とツッコミを入れたくなるものと2種類に分けられますよね。
何で同じ機種で着色が赤なだけで通常の3倍の速度なんだよ!とか。
シェイクスピアの持って回った美辞麗句も後者。「おお、ロミオ、あなたは何故ロミオなの?」とかフツー云わないし。
まぁ芝居の台詞の場合は、それが神事と繋がっていたものも多いので(芝居・踊りはもともと神事系だし)、神憑り系台詞になるんだろうけれども。

Posted by: Site icon 菊花 : January 27, 2008 4:31 PM

overQさん、こんにちは。
そういえば「コーラン」も「子曰く」系ですね。
預言者マホメットの口を通して語られた神の言葉。
確かずーっと「マホメット曰く〜」みたいな文章が続いてたような気がします。
言ってることの中身は、聖書とほぼ同じなのだけど。(笑)

「バガヴァッド・ギーター」が読んでみたいです。
上村勝彦さんといえば、インド古典に造詣の深い方ですね。
以前から「マハーバーラタ」も読みたいと思ってるんですが、なんせ長くて…
というか、読むならちくま学芸文庫版かなと思ってるんですけど
図書館にないし、自分で買うのは高いので。(苦笑)
まずはこちらを入門編代わりに読んでみようかなー。

Posted by: Site icon 四季 : January 28, 2008 8:49 AM

★菊花さん。

名言と迷言を分けるのは、信仰でしょうね。
シャア様への信仰さえあれば、どんなに血迷った世迷いごとを口走ろうが、
いやむしろそうであればあるほど、その気高さ(=浮き世離れ)は増すのです。

演劇は仮面をつけるのが本来の形。
歌舞伎のド派手なお化粧、能の面、
さらに遡って田楽あたりでは、超巨大な仮面や、かかしのような一本足を付けて、完全に脱人間状態w
彼らの鳴らす音と言葉の中間のような呪言から、「意味」を無理やり聞き取るのが、予言だったようです。
浮き世離れどころではない、完全にいってしまった世界。
名言は、そんな神の言葉の、最後のなれの果てなのかもしれません(とまことしやかにカタってみる☆)

Posted by: Site icon overQ : January 28, 2008 7:02 PM

★四季さん。

コーランの引用もノートには書き留めたのですが、冒涜的な感じがあまりに濃厚だったので、テロを警戒して、とりやめました(笑)

ギーターは、ものすごく神秘主義的な内容。
特徴的なのは、真理がかならず対句の形をしている点です。
対句じゃなければ真理じゃないと、固く信じているかのようです。
「老子」なんかもそうですが。
古代の宗教は、どれもなんとなく似ていて、
もともとは同じ淵源から発生し、広がっていくうち、対立するようになったものなんでしょうね。

「列子」がものすごく面白かったです。
たいへん読みやすいです、岩波文庫版。すぐ読めてしまいます。
壮絶な現実逃避感があり、この現実は偽者で、
夢の中にこそ人が生きるべき本当の世界があることを、
手を変え品を変え、洗脳してくれますw

Posted by: Site icon overQ : January 28, 2008 7:14 PM

overQさん、こんにちは。
名句を入口にして、名著と呼ばれる作品に手を出すのも
ありかなと思いました。
ご紹介の中で心惹かれるのは、「バガヴァット・ギーター」でしょうか。
乱歩も同様なことを言ってましたね。
いつか『自省録』を読みたいなと思っているんですが、
お堅いイメージがあるあの人も同様な言葉を残していたとは驚きです。
ご紹介の本の中で唯一読んでいたのが『パイドロス』だったんですが、
すっかり忘れてました(汗)。
哲学書ではあるものの、物語として読んでも面白いですよね。
ネオプラトニズムには一時期憧れました(笑)。

Posted by: 七生子 : January 29, 2008 10:15 AM

こんにちはです^^
overQさーん!流石です、すばらしいカタリの世界の降臨、連れて行かれましたよー!
日常ならぬ非日常のコトバを託宣する存在、境界線上を歩く巫としての、神への奉納品。台詞。
西方にあるという彼岸を、かすかに照らし出してくれるもののようです(何)

「バガヴァット・ギーター」面白そうです。
「荘子」の、「昔、荘周夢に胡蝶となる」もそうですし、「一生夢を見続けていたら、どちらの世界が現実なのかはわからない」というモチーフは、人類の根源的な問いのひとつなのですね(←なんか自分でよくわからなくなっている)
列子、再読しに行きます!

Posted by: 天藍 : January 29, 2008 10:42 AM

★七生子さん。

ギーターは、意味はよくわからないけど、かっこいいセリフがいっぱい(笑)

冷静に考えると、たたみかけや反復、同音異義語、言い換え、反語
…といった、音の繰り返しと、意味の刻み替えでできてるように思えます。
一種の催眠効果がありそう。

わからないけど、わかったような気がしてくるw
おそらく、語ってる当人自身が、
すでに催眠術中にはまっているにちがいないです。

パイドロスに出てくる、まさに神秘主義としかいいようのない、
馬と御者のたとえによる、魂の不死の話。
これって、玄奘のインド=月の話と、そこはかとなく似ていて、
ユーラシア大陸の西と東で呼応するものを感じました☆

Posted by: Site icon overQ : January 29, 2008 6:25 PM

★天藍さん。

主催者さま、ご苦労様です!

図書館の本をパラパラめくって、「名言」漁りをしてるうち、
神の言葉の破片を拾い集めてるような気がしてきました☆

どんな本にも意外と名言は見つかるもので、ビジネス書とかハウツー物でも、そのつもりで探すと、見出せる「名言」。
書いた当人も、そんなつもりはないのかもしれませんが、エンジェルがよぎっている。

聖典の類いは、意図的に「神の言葉」を集めたもの。
断章や箴言みたいな形式になるのは、それらがこの世界では「破片」の形で、バラバラに存在するしかないからかもしれません。
私たちが日常発する言葉の中にも、まれまれには天使がよぎって、
神の片言が混じることもあるにちがいないです、気づかないだけで。

そんなことを、今回のお題で思いました。
新しい読書法を発見したかも☆
本当の「書物」は、じつは無数の本の中にばらまかれ、存在しているのかもしれないです。

Posted by: Site icon overQ : January 29, 2008 6:42 PM

今回のお題を拝見して最初に思いついたのが、ガンダムやジョジョや北斗の拳の台詞だった事は内緒です。
しかし恐ろしい事に、私はガンダムもジョジョも北斗の拳も実際に見た(読んだ)ことがないのです。
元ネタを知らぬ者にまで浸透している…名言おそるべし。
2ちゃんねるとかの決まり文句にもそのようなものがありますね。
古典系でも、「名言」を原典を読むより先に聞き囓っていて、あとになって「ああこの本に載っていたのか」と知ったりします。
本末転倒な気もするけど、ある意味ムダがなくて(ツボを外さないw)良いのかもしれません。。

Posted by: MlleC : January 30, 2008 12:28 AM

overQさん、おはようございます。
書き直しをしてるうちに、何度もTBおくってしまったような気がします・・・すみません。

私も、名言、名台詞、映画やコミックからはたくさんでてきたのですが、なかなかでてこなくって、焦りました。
印象に残った言葉をメモしているノートがあったので助かりました。
これって、本を開けば、1冊からぞろぞろでてくるので、延々と記事書けそうですよね。

そして、胡蝶の夢!キターー♪(大興奮)
これ、最近の私のテーマなんです。
ギーター、早速読んでみなくては!
ありがとうございます!!!

Posted by: pico : January 30, 2008 10:14 AM

★Mlle Cさん。

アニメやマンガは、太古より、大仰な台詞まわしをする掟。
それをさらにファンが合言葉として反復するので、テレビCMとともに、脳にROM焼きされるようです。

ガンダムって今では名台詞で有名ですが、放映当時はそんなにいわれてなかった気がします。
逆に北斗の拳は、最初から「ひでぶ」でした。
私の年齢のせいなのかもしれませんが、うちのまわりでは、そんな感じでした。

最近リナックスを使うようになったのですが、
リナックスのコミュニティも、モンティパイソンやSFのジャーゴンを合言葉にしてて、
よくわからなくて、検索したりします(笑)
メールやチャットやフォーラムなど、文字だけのコミュニケーションで、じつはとても大切な役割を果たしてるようです☆

Posted by: Site icon overQ : January 30, 2008 6:59 PM

★picoさん。

今回のお題は、本を実際に手に取ってみないと、なかなか思いつかないかもしれませんね。
でも、中には、わりとよく名言を記憶してる人もいて、
たぶん読書の方法が、微妙にちがってるんです。
名言を探すつもりで本を開くと、たいていの本でかなりのお言葉が見つかる
…ふだん読書してるときは、文脈を追うのにいっぱいいっぱいで、あまり気に留めてなかったようです。

夢の中の真理。
列子は、徹頭徹尾、現実を価値ないものとし、夢の世界に遊びます(笑)
ものすごい現実逃避本。

でも、最近、認知療法といって、
いろんなことを真剣に受け取りすぎて、ストレスを溜め込むタイプの人を、
もっと軽い気持ちで物事を捉えるように仕向ける、心理療法がはやってるそうです。
列子とかギーターは、かなり治療効果がありそうです。
初めから不真面目な人は、
「また次に生まれてきたとき、がんばればいいや」と、
クレヨンしんちゃんみたいな気持ちになる、強い副作用があるかもしれません(;・∀・)

Posted by: Site icon overQ : January 30, 2008 7:10 PM

overQさん、こんにちは〜。
「バガヴァッド・ギーター」、読みました!
難しかったけど、何度も繰り返して読むうちに
なんとなく掴めたような気が…
…というのが錯覚でないことを祈りますが…(笑)
ヒンドゥー教の教えについての本を読むのは
そういえば初めてだったので、面白かったです。
この勢いで仏教方面に手を伸ばしてみたら
身につきそうな予感も〜。
と言いつつ、何も用意してないのですが。(^^ゞ

次は列子を読んでみたいです!

Posted by: Site icon 四季 : March 11, 2008 6:03 PM

ギーターは、たぶん英訳がすぐれていて、オルダス・ハクスリーなんかは、「人類の英知」と呼んで、聖典のようにたてまつってるそうです。
ヒッピーの人たちにとっても、ギーターは重要なテクストでした。
ジョン・レノンも英訳で読んでいたに違いないです。
イエイツは自分で翻訳を試みてますが、これは当たり前としても、歴史家のトインビーや、物理学者の面々も発想のヒントを探したりしたとか。

ガンジーは、辛い現実に直面したとき、ギーターを読み返した、と言っています。
ギーターの言葉から、この世界のはるかな外側からの眼差しを得て、もう一度、現実の細々した、しかし早急の対策が必要な諸問題に立ち戻った。
ガンジーというのは、やっぱり、特別な人間だと思います。

仏教とは、ものすごく親近性があるのが、バガヴァッドギーター。
とりわけ龍樹の思想と似ていて、ブッダの正統性を考えるのに、ギーター的なものがすごく重要だったんでしょうね。
真理の拠り所なんです。
ギリシャの思想も、まちがいなく、ギーター的なものの影響を受けてるはず。

あと、玄奘、三蔵法師が、このタイプの考え方を、仏教の本質として、よく捉えていたと思えてならないです。
じつに不思議な人に思えます☆

Posted by: Site icon overQ : March 12, 2008 8:44 PM
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