AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: やすらえ、花

やすらえ、花

written by overQ
April 13, 2008

やすらい祭

よーほい。やすらえ、
花。よーほい。

昨年同様、今年もやすらい祭に行ってきました。
花よ散るなと、赤い、ざんばら髪の鬼たちが、鼓を打って、舞い踊る。
(写真は、去年より大幅に増殖して、なんかエピデミックって感じになってます…汗。)

鬼は疫神。
花の散るころ、疫病がはやることが多かったため、
この祭りによって、鬼を鎮めるもの。

花(=この世を櫻花するもの)と鬼が同格で、散る(=死ぬ)と疫神になるというのは、御霊信仰と同じ思考。
祇園祭も同じ囲いにあり、夢幻能でのあの世この世の取扱いも、
たいていこのパターンに属しています。
春の陽光の中で薄紅色の花であるものが、
常闇のうちにおいては血の色の鬼となる…というビジュアルな変移。
黄泉のイザナミの憂い。(同じ赤なのに。)
日本人の元思想…というより、むしろ人類にとっては
馴染み深い「祭りのキホン」というべきものでしょうか。

今宮神社が有名ですが、すこし南に下がった玄武神社や、
ずうっと北に上がった西賀茂の川上大神宮でもおこなわれる、やすらい祭。
中世には各所でおこなわれていたこともあったようです。

「川上ー今宮ー玄武」のみっつの社は、だいたい南北に一直線上。

三社をハシゴするつもりだったんですが、
川上大神宮のやすらいは、日にちがちがうんだそうで、
行ってみたら、11日に終わっていました( ;∀;)

でも、川上大神宮は、たいへんいいお社でした。
むしろ、ひとけのない時にお参りできて、よかったかもw
村の中にほっこり存在し、大きくはないけれど、気品あり。
起源とかあまりよくわからないみたいで、
天照大神がまつられていますが(だから「大神宮」)、
もとはとくに名前もなく、ただの「神様」が祭られていた…と思わせる。

川上大神宮社

祭りのあとの川上社。
立て砂がこんもり三つ立ててあり、それぞれのてっぺんに、
長石がのっけてありました。
モノリス…を思わずにはいられない。
先日、大往生をとげたアーサー・C・クラークですが、
モノリスの発想はたぶんストーンヘンジなどの、
イギリスの巨石文明が原風景としてある。
ロマン主義がSFに残響してる…「神の声」が。

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「北」をめぐる妄想


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で、川上大神宮から、まっすぐ一本道を南に下がると、今宮につく。
完璧に南北のライン上にあって、何か意味はあるのかもしれない。

玄武神社は今宮からすこし南で、商店街を抜けて、歩いて20分ほど。
「玄武」は、玄武・白虎・青龍・朱雀の四神の玄武で、「」を意味し、
やっぱり北に何かあるのかなあ。
疫神は北からくる…という考えがあるんだろうか。

北というと、北面の武士と、北政所を思います。
北政所は、太閤さんの正室ねねが有名ですが、
もとは親王や公卿の正室のこと。

財産が女に受け継がれる母系社会、
男は女の住む邸宅に通った。
その名残りで、貴族の邸のの方には、
女の取り仕切る別棟がある…というようなことらしいです。

もとは巫女のような存在だったんじゃないでしょうか。
母系社会で相続される財産は、物質でもマネーでもなく、霊。
(「お宝」のほんとうの意味。)
に陣取る、シンボルとしての女。
菅原道真公の正室も北政所。
道真が歌に読む「梅」さんは、彼女のことでしょう。

天神になった道真は北野天満宮にまつられますが、
それは大内裏の真にある。
御霊を鎮める位置としての、「」。
シンボルとしての女の胎から、荒神が登場する。
それはヒーローであり、死をくぐるものであり、再生するもの。
やすらえ花からキリストまで。
北とは、死と再生の産屋のように思えます。
カマドを置く場所が、たぶん北の離れのはず。
(この話はずいぶん考えているので、
ちょっとこの短いスペースでは書ききれないw)

…と、わけのわからんことを書き付けてきましたが、
どんどん神秘主義にはまってるようだ(;・∀・)
神秘主義ってのは、そこらで手に入るものを、
手当たり次第に利用して、
プリミティブ・アートっていうんでしょうか、
リタイアした元郵便配達人が私材を投げ打って、
得体の知れない彫刻を一面にほどこした巨大な城を、
何十年もかけて、アリが蟻塚を作るように、
生み出したりすることがありますが、
あれと同じ。
ブリコラージュってやつですね。
手近なものをシンボルとして、
手前勝手に意味づけて、マイ宇宙論をカタる、イリュージョン。
ポーのユリイカとか。
そういう方向へ行きつつある気がする(  ゜ ▽ ゜ ;)
アトランティスとかUFOとか空中浮遊とか言い出す日も近いのか。。

うき世にはとどめおかじと 春風の
散らすは花を 惜しむなりけり     西行

花命

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