AZ::Blog はんなりと、あずき色☆: 謎 アーカイブ

レンジであたためた卵と、地球

written by overQ
January 26, 2007

寒くない冬

京都は今、雨。なんか、あったかいです。
雨は夜更け過ぎに雪へと…変わらないだろうと思う。
あったかすぎる、この冬。

昨日はカマスゴを食べました。かるくあぶって、ポン酢醤油でいただいた。
春告魚と書いたりもする。本来は春の到来をきざすサカナ。

暖かい冬のおかげで、野菜が安いです。
菜の花も出回っている。ブロッコリー(高知産)が、きのこ雲みたいなデカさだったり。

日本海ではダイオウイカが何匹も見つかっているとか。
暖冬は過ごしやすくていいけれど、なんかちょっと不気味です。

レンジであっためた卵としての地球

予報士はみな、お題目のようにエルニーニョを言う。資格試験的に解くとそういうことなんでしょうか。
さらに温暖化と複合して…なんてこと言ってる学者もテレビで見ました。

よく思うのだけれど、恐竜の時代は、地球はもっとあったかかったのだろうか。
あのころに生きてた生物の化石が石油になって、それを燃やして今、温暖化…なんか、妙な循環。

その恐竜は、隕石の衝突で、地球が冷却化して滅んだとか聞きますが、
それ以前にも地球の生物は「ほぼ全滅」になったことが何度もあると、NHKで見たことがある。

NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅〈4〉大量絶滅NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅〈4〉大量絶滅


日本放送出版協会
2004-07


by AMAZ君(改)

怖いのは外から来る隕石だけじゃない。
地球の内側から、地球が張り裂けてしまうほどの、巨大噴火があって、その噴煙でも冷却化が起きるものらしい。

電子レンジで卵をあっためると、内部から沸騰し…ちょっとしたショックを与えただけで、爆発する。
あれと地球はよく似たものらしい。大地は薄い殻で、内部はふつふつと煮えている。それが対流となって地殻を動かし、地震の原因になる。(こんな理解でいいのかな…汗)

北極南極ラジエータ仮説

ここで、ひとつ、しろうと考えな仮説を思いつく。
南極北極の氷は、じつは地球を冷やすラジエータの役割をしているのではないか、と。
その氷が減少すると、地球内部の熱が、ふつふつと沸いてくる。
実際、ここ数年、インド洋やハワイなど、これまでとはちがった、赤道付近の場所で、大地震が多発しているではないか…。

あくまでしろうとの思いつき。
とはいえ、こんなことを考えて、調べてる学者はいるかは知れない。

あったかいせいなのか、ノロとか鳥インフルとか、ウィルスの動きも変容してきている昨今。
温暖化だけじゃなく、日本人の場合、過剰に無菌になってて、免疫力がいちぢるしく落ちていることも大きいらしい。
いろいろ不気味なことはあるようです。

…調べてみると、似たようなことを考えてる研究者発見!
次のチャンスはない:地球は温暖化の結果として爆発しうるか?
でも、私の仮説よりもっと恐いです。
地球の内核は、熱核反応によって燃えている。
温暖化により冷却が不足すると、冷却水のない核反応炉のようなもの。
つまり、メルトダウンを起こす(!)…という説。こわっ。

トラックバック・ピープル サイエンス




砂嵐

written by overQ
January 22, 2007

嵐。
年末にYouTubeで見た竜巻のことを書いたけど、今回は砂嵐。
場所はイラクらしいです。

大。まさにハムナプトラ。出て来いサザーン。
とにかく、でかい。人間の営みと比べた時の、途方もない大きさ。そいつ、ゆっくり、やって来る。

気。
嵐の巨大を前にして、ニンゲン、意外と平然としてる。夢詰め込めそうな、へっちゃらさ。
普段どおりで、何気ない。インシャラーってことだろか。(インシャラーとは、神の召すまま、どうとでもなれ、何てことない、ノープロブレムというような意味だそうです。まあ、これは「基地」の様子のようだけども)
かの地は今、ひどいことになってるけど、それでもヒトののほほんぶり。けっして滅びたりはしないんだ、とふと。

ハムナプトラ/失われた砂漠の都 ― オリジナル・サウンドトラックハムナプトラ/失われた砂漠の都 ― オリジナル・サウンドトラック


ポリドール
1999-06-22


by AMAZ君(改)


投稿者 overQ : 8:06 PM | トラックバック


竜巻

written by overQ
December 29, 2006

YouTubeで見た、竜巻。



今年は、気がかりなニュースが多かった。
飲酒運転、いじめ、北朝鮮の核、社保庁など、どれもずっと以前からあったのに、今になって「news(新奇なもの)」として出現してきた不気味。目を伏せられていた過去。「気がかり」とは、見えない未来への気分のはずなのに。 *1

特異な出来事が起きたのか、それともわれわれ自身が変質したため、従来のものが特異に見えたのか。

ここのところ、「サイの神」という、境に立つ神を調べてきたせいか、わずかながら神秘的なものへの感受性もある今日この頃。
なんだか気がかりなのは、竜巻のニュースでした。
日本の端から、何かが侵入してきてるような、不安な気分に駆られた。気のせいだとは思うんだけれど。

I ( =eye) 'm chasin'."
"you're a watcher?"
--映像から
それにしても、この映像はすごい。未知との遭遇みたい。
ぜんぜん人間の太刀打ちできるものではないね。
あと、サウンドが素晴らしいです。

風のひゅるひゅる鳴る音。
雨がルーフをバチバチ打つ。
サイレン。
すれ違うクルマ。
そして雷。

デシベルの大きく異なる音が、とてもうまくとれてて、臨場感があります。
不謹慎なくらい、自分らニンゲンをずっと、越えたレベルで、幸福みたいなもの、感じる。

未知との遭遇(ファイナル・カット版) デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]未知との遭遇(ファイナル・カット版) デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]


ソニー・ピクチャーズエンタテインメント



by AMAZ君(改)


*1 : 一方で、紙面の片隅のイラクの惨状、中高年の万人単位の自殺。伝えられてないものは、物理的に無数にある。私たちが「世界」と思いこんでいるものは、テレビなんだろうか、実在する人間と出来事なんだろうか。

投稿者 overQ : 9:14 PM | トラックバック


屋根の上の猿の正体

written by overQ
December 12, 2006

前回の記事で、赤山禅院の屋根の上に、お猿さんがまつられてることを書きました。右手に御幣、左手に鈴を持った、謎の猿。

この猿、いったいなにものなのだろう?

調べてるうち、またまた奇妙なことがわかってきたので、書き留めておきます。

京都府京都市左京区修学院開根坊町18

イワクラ、ミテグラ、バイアグラ

神楽歌に、こんな不思議な歌がありました。

みてぐらは 我がにはあらず
天にす 神のみ顔ぞ
宮のみてぐら 宮のみてぐら
神楽歌 「みてぐら

御幣は、「みてぐら」と読む。
イワクラが神のよりつく岩であるように、ミテグラは手(=御手)にしたモノに神がよりつき、バイアグラは股の逸物に神がよりつくのです(;・∀・)

いやさらに。
それを持って舞う者もまた、神となるにちがいない。

君も神ぞや 遊べ 遊べ 遊べ 遊べ
ましも神ぞや 遊べ 遊べ 遊べ 遊べ  
神楽歌 「木綿作ゆふつくる


舞う猿、跳ぶ猿、踊る猿

南北朝時代の軍記物、「太平記」。
巻27に、「田楽ノ事 付・長講見物ノ事」というくだりがあります。

今年おほく不思議ふしぎ打続うちつづく中に、洛中らくちゆう田楽でんがくもてあそぶ事法に過たり。

太平記巻第二十七(J−TEXTS 日本文学電子図書館)

貞和6年(1350)6月のこと。
四条の橋をかけるべく、その勧進(=資金集め)として四条河原で、新座・本座がそろって田楽をおこなった。
「日吉山王の示現利生の新たなる猿楽」がもよおされた、と。
それはそれは素晴らしい派手な出し物で、「神変の堪能なれば、耳目を驚かす」。
なかでも、童子の舞はすごかったようです。

新座の楽屋八九歳の小童わらはに猿の面をきせ、御幣を差上て
赤地の金襴の打懸に虎の皮の連貫つらぬきふみ開き、
小拍子に懸て、紅緑こうりよくのそり橋をなのめふむで出たりけるが
高欄かうらんに飛上り、左へまはり右へめぐり、
はねかへりては上りたる在様ありさま
まことこの世の者とは不見、
たちまちに山王神託しんたくして、此奇瑞きずゐを被示かと、
感興身にぞあまりける。

猿の面をつけ、御幣をかかげた少年に、山王がよりつく。
神がかりとなった少年は、右へ左へ、桟敷のらんかを飛び跳ねる。
童子は飛ぶものだったらしいです。
「天晴、五歳の童男かぶき跳、稀代の義なり。―時慶卿記・慶長8年9月17日」

そして、童子のはね跳ぶ舞いを見た見物人たちは驚嘆し、やんやの喝采。

さればひやく余間よけんの桟敷共怺兼こらへかねて座にも不蹈ふまず
「あら面白や難堪たえがたや。」と、をめき叫びける間、
感声かんせいせきあまりつゝ、しばししづまりもやらず。


貞和の桟敷崩れ

田楽の熱狂は、さらに高まっていく。
四層建ての巨大な桟敷が作られ、それでも収まりきらぬ人・人・人の群れ。
少年の舞いが立ち現われる頃には、観衆の興奮は狂乱状態に。

新座の閑屋かくや、猿の面を著て御幣を差挙さしあげ
橋の高欄を一飛ひととびとびては拍子を蹈み、
ふみては五幣を打振て、
まことに軽げにをどり出たり。

上下の桟敷見物衆是を見て、座席にもたまらず、
「面白や難堪や、我死ぬるや、これ助けよ。」と、
をめき叫て感ずる声、半時許はんじばかりぞのゝめきける。

この時、にわかにつむじ風が。
狂気の観客は数百メートルに及ぶ壮絶な将棋倒し、そして桟敷が倒壊する。
刀を抜いて人垣を切り裂く者あり、ふるまいの茶湯を倒して大ヤケドする者あり、
「脩羅(しゆら)の闘諍(とうじやう)、獄率(ごくそつ)の呵責(かしやく)、眼の前に有が如し」。
百数十名の死者を出したという、貞和の桟敷崩れ。天狗の仕業かとも噂された。


その次の日、終日しゆうじつ終夜しゆうや大雨車軸わだちに降り、洪水盤石ばんじゃくを流す、
昨日の河原かはらの死人汚穢わゑ不浄を洗流し、
十四日の祇園神幸しんかうの路をば清めける。
天竜八部てんりゆうはちぶことごとく霊神れいしんを助て、
清浄の法雨をそそきける。
難有かりしためしなり

この大惨事を、驚くべき名文でつづる「太平記」巻27。
カタストロフィーにみちびかれ、その後の冷たい雨による「清掃」の描写の淡々。カタルシス。
短いけれど、オペラのような読後感をあたえるくだりです。

この時、何かが起き、何かが人々の間を通り過ぎた。
それは、猿の仮面をかむり、御幣をかかげた、童子の姿。
時代の転換期には、荒神の性質を帯びて出現する、かのもの。(たとえば、「ええじゃないか」もそうじゃないか?)

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by AMAZ君(改)

猿若

屋根の上にましますお猿、じつはこのような途方もない来歴が秘められているようです。
この猿が初期かぶきの「猿若」になっていくのかなあ。
夢野久作「犬神博士」のチイちゃんのアネサンマチマチを思わずにはおれない。

郡司正勝先生の奇跡的名著「童子考」によれば、猿若は腰に瓢箪をつけた新人の小僧さん(=シンボチ、新発意、新法師)の踊りがもとにあるらしい。

瓢箪が男根に見立てられて、雨乞いの道具になるのは、宗方万行のほかにも、磐城の獅子舞に出てくる猿若があって、内業村の住吉神社の祭礼には、素晴らしい男性器を振り回して踊る。

忍ぶ軒端に、瓢箪は植ゑてな、おいてな、這はせて生らすな、心のつれて、ひょひょら、ひょひょめくに (『閑吟集』六六)

郡司正勝「童子考」 p110

またしても、歌舞音曲の神が童子の姿で出現してしまいました。そしてフーチークーチーな気配も。
どこから出発しても、結局ここに来ちゃうよ。不思議すぎです。どうなってるんだろ(;・∀・)
御幣猿ひとつとっても、なんとも奥が深いです。
調べれば調べるほど、味わい深い、猿田彦。なんか毎日楽しいこの頃。
それにしても、神楽歌と猿楽田楽の関係は、ゴスペル(=スピリチュアル、霊歌)とブルースの関係に限りなく似ています…「上品」と「下品」と当人たちだけが信じている区別、しかし実質は同じもの。。




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