土曜日のNHKBS・衛星映画劇場は、クロサワ特集。
毎土曜というわけじゃないらしくて、あったりなかったり。
見落とした回もあるんですが、今日は「白痴」のようですね。
□没後10年 黒澤明特集
「世界のクロサワ」
若い人は知らないでしょうが、
3の倍数でアホになるギャクは、黒澤明が始めたものです…三悪人、三四郎、三十郎、三船…(大嘘
そのギャク(と「羅生門」という作品)で、ベルリン映画祭金獅子賞を獲得しました。
のちに、ビートたけしが「コマネチ!」で受賞したのも、クロサワという先駆者があったからこそ。
獲得した金の獅子は、「日本のハリウッド」に飾られています。
(銀のほうは、五個貯めると、金に交換してもらえるよ…USO800)
「日本のハリウッド、太秦」
アメリカのハリウッドに行ったことある人に、面と向かって言うと、ちょいとこっぱずかしいです。
でも、そーゆーところから、日本の偉大な映画は作られたってことは、価値がある。
小さい隅っこからでも、銀幕にでっかい夢は描けるのさ。金を出す人がいればね(* ^ー゚)ノ
金獅子像(レプリカ…のはず)とオスカー像が置かれているのは、太秦中学の前。
写真は春に写したもの。桜が咲いてます。季節感ねー(゚▽゚*)
太秦中学は、もとは大映の撮影所があった場所。
大映の京都撮影所は今はもうないけど、
東映の撮影所は、ここから北にまっすぐ数百メートルほど行った、どん突きあたり。
映画村とか広隆寺とかが、すぐ近く。新人募集中☆彡
本場のハリウッドみたいな、スターの手形はない代わり、
ここ太秦に、三吉稲荷(さんきちいなり…また3だよ)という神社があります。
(太秦中学と東映撮影所の中間地点)
「牧野省三先生顕彰碑」が建っています。
石柵に銘打たれた寄進者の面々も、往年のスター、映画関係者たち(と思う…調べきれんw)。
大河内伝次郎の寄進銘らしきものも、発見。
リンク先で、でっかい写真に拡大してもらうとわかるのですが、
鳥居から四つ右の石柵には、「入江たか子」という奉納者名が。
「椿三十郎」で、三船敏郎演じる三十郎の背中を踏み台にして(!)、
塀をよじ登る小太りのご婦人を演じたのが、入江たか子さん。
「椿」の中で、ユーモラスなほんわかした雰囲気をもたらす、グレートマザー。*1
三十郎のギラついた刀を収めてしまう鞘…という、重要な役を演じた女優さん。
もともとは美人のスター女優としてデビューしたものの、
病気など不幸が重なって、戦後は「化猫」シリーズで復活。
ちょっとイロモノの扱いを受けてたところでの、「椿三十郎」出演。
その後、市川崑(病院坂の首縊りの家)、大林宣彦(時をかける少女)と、
ちがいのわかる監督たちに重用されました。
神社やお寺の建物は、柱のところに「木鼻」っていう装飾的デッパリがある。
ふつうは、象とか獅子の形をしてるものなんですが、
三吉稲荷では「猫」。
これって、たぶん、入江たか子さんが、奉納したものじゃないでしょうか。
(調べたけど、今のところわかんない。)
「化け猫女優」
と揶揄された入江たか子さん。
どSな溝口健二監督に
「そんな演技だから化け猫映画にしか出られないっ!」
なんて、スタッフの前で愛の面罵をくらわされたこともあったらしい。
でも、彼女の思いはもっと深く広かった。
ツルギを治めるサヤ。
希望と確信をこめて、たか子さんは「猫」を奉納したんじゃにゃいか
…そう思っています。
¶ Footnotes:
- 黒澤監督「一番美しく」の寮母さん。 [ ↵ ]





