AZ::blog Home >> Archive: December 2009
29
Dec
2009

さらにまたまた皿屋敷

   
  

前の記事で、皿屋敷のお菊さんが、じつは群馬出身であることを書きました。
播州か番町か、本家争いもあるお菊さん。
ですが、もともとは、群馬の甘楽郡あたりを支配していた小幡一族の氏神さま
近世の始まりの頃、いくさに負け領地をうばわれた小幡氏。
江戸時代には徳川の家臣となってあちこちの藩で仕官し、その先々で「お菊さん」を池や井戸でまつったため、これが日本中に四十ヶ所以上あるという皿屋敷伝説のもととなりました。

…この説って、定説になっててもおかしくないんですが、意外と知られてなくて、私もついこないだ見つけたんですけどね☆

また、小幡氏の元いた地域は、伝説のたいへん濃ゆいところ。
十字架伝説を持つ石碑、不可思議な羊大夫の伝説、水神としての蛇を祀る風習も広く見られる…。
「お菊伝説」も、本当はもっと大きい、この地域にいきづいていた神話の一部分、バリエーション。

…とりあえず、これでお菊さんの出身地はわかったのです。
ただ、小幡一族の伝承では、「皿」が出てこない。

 
26
Dec
2009

お菊さんの故郷

   
  

群馬のお菊さん

柳田国男は、ふつうの研究者が何年もかけて取り組むような主題を、あっさり数行でやっつけてしまうことがしょっちゅうあって、「先生、勘弁してけろー」な気持ちにさせられるのですが、皿屋敷についてなら、こんなことを書いています。

小さい例でいうと番町の皿屋敷、あれは私などのくにでは播州皿屋敷といい、現に井戸もありお菊虫もいる。口拍子が似ているから作者があって、番町の方へ捲き上げられたものと皆考えている。ところが同じ言い伝えは土佐の幡多郡にもあり、また長州にもある。…そうすると関東方は頗る歩が悪いように思われるが、何ぞ知らんや上州妙義山麓の小幡一族には、ちゃんと足利時代からの同種口碑があって、信州松平藩の小幡家をはじめ、この一門の移住先では多くその怨霊を祀っていた。主人または主婦が惨虐で、召使の美女が怨みを含んで死んだという点は皆同じで、おまけにその幽霊の名は必ずお菊であった。

柳田国男「伝説」

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23
Dec
2009

ロリポップでwordpress2.9にアップグレード

   
  

wordpressが2.9になったので、自動アップグレード…しようとしたら、「mySQLのバージョンが4.1.2以上じゃないとダメ」とエラーメッセージ。
調べてみると、ロリポップでは、いつの間にやら、mySQLを5.0にアップグレードできるようになってたんで、WP2.9にするために、まずこれをおこなう。
MySQL5への移行 / ユーザー専用ページ / マニュアル – ロリポップ!
wordpressの設定変更のしかたも、上のページからリンクあり。

2.9にアップグレードすると、Simple Tagsというプラグインが、エラーメッセージ。
これは、前も経験したことあり。
このプラグインは、WPのバージョンをチェックするようになってるんですが、ちょっと直せば、2.9でもすぐ使えます。
WordPress › Support » Simple Tags can’t work with WordPress 2.9 RC

ジャズミュージシャンのコードネームがつけられる、wordpress。
今回の2.9は、カーメン・マクレエ。
私のお気に入りは、Sings Monk。
あのモンクの楽曲に歌詞をつけて歌う、カーメン66歳の名盤。

 
6
Dec
2009

元三大師と人権

   
  

元三大師

親しまれる元三大師キャラ

元三大師。
比叡山中興の祖、慈恵大師・良源。
元旦三日になくなったことから、親しみをこめて「元三大師」と呼ばれます。
私はなぜか大師が好きで、ファンといっていいかもしれません。

おみくじの始祖とか、たくわんや酢むつかりといったレシピの発案者とされ、庶民的な伝承がたくさんある、お大師さん。
鬼大師・豆大師の異様でカワユスな護符は、厄除として関東でもよく知られています。
美少年だったという伝説もあって、京の町に赴く際には、女性の心をまどわさぬよう、鬼の面をかぶっていたとか(そのほうがよっぽど目立つよ)。

仏教というより、民間伝承の「形代(キャラ、と読みます)」になって伝わる良源。
一方、実在した僧、比叡山延暦寺第十八代の座主としての彼は、論争の名手でした。

 
5
Dec
2009

風雲!ひめじ城

   
  

風雲ひめじ城右の写真は、明治時代の姫路城。
今でこそ世界文化遺産に登録された天下の名城ですが、幕末から明治のころには、このような無残な姿をさらしていました。
明治四年には競売にも出されてて、23円50銭で落札された、姫路城。

屋根の上に雑草が高々と生い茂るような状態ですから、きっと城内もすさまじいことになっていたはず。
夏場だと虫がいっぱい湧いて、おぞましいことになっていたにちがいない。

巨大な廃墟であって、播磨平野を見下ろし、あたり一帯にどんよりした影をおとしていた。
夜がすごかったでしょう。闇の城となってそびえ立ち、街を威圧していた…と思うと、ちょっとわくわくします(’-’*)
それはもう、最凶のお化け屋敷。
廃墟や心霊スポットに行くのが若い人の間でブームですが、明治初期の姫路城はそうとう怖い場所だったと思われます。
おさかべ姫の伝説や、お菊井戸の物語も、この魔城がそびえ立ってこそ、リアルな恐怖となる。
逝ってみたかった。。