その神をみやこに
園神韓神(そのかみ、からかみ)。
桓武帝が平安遷都のとき。
園神韓神という神さまがすでに祀られていて、
建都のため、これを取り除けようとしたところ、神託があり、
「長くこの地にあり、帝都を護らん」と。
こうして、韓神園神は、
大内裏に当初から祀られた、唯一の社となった。
延喜式によれば、
「宮内省坐神三坐 園神一坐 韓神社二坐。
春二月冬十一月丑日 祭之参議一人就祭所行事」
園神が一座で、韓神が二座。
合計、三座が宮内省にまつられた。
園神=婆梨釆女
韓神=牛頭天王と王子
なんだと思うのです。
この名前で呼ばれていたかどうかは、わからないけれど、
同じ型の信仰が、ここにあった、と。*1
ちかきだに 聞かぬみそぎを なにかその
から神までは 遠く祈らむー少将内侍(「後拾遺和歌集」)
少将内侍は、少将(=牛頭天王とその王子)につかえる巫女。「うねめ」としての生き神、ハリ采女。
同じく、後拾遺和歌集の歌人である「少将井の尼」も、そう。
¶ Footnotes:
- 牛頭とは呼ばれてなかったかもしれない。
この名前の文献登場は、わりと新しいから。
牛には関係していただろう。
天王とか、天神・天使とは、
呼ばれていた可能性がある。
すると、天皇とダブってしまうので、具合が悪い。
そこで、韓神というよそよそしい一般名で呼ばれていると。 [ ↵ ]
