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さらにまたまた皿屋敷

 

前の記事で、皿屋敷のお菊さんが、じつは群馬出身であることを書きました。
播州か番町か、本家争いもあるお菊さん。
ですが、もともとは、群馬の甘楽郡あたりを支配していた小幡一族の氏神さま
近世の始まりの頃、いくさに負け領地をうばわれた小幡氏。
江戸時代には徳川の家臣となってあちこちの藩で仕官し、その先々で「お菊さん」を池や井戸でまつったため、これが日本中に四十ヶ所以上あるという皿屋敷伝説のもととなりました。

…この説って、定説になっててもおかしくないんですが、意外と知られてなくて、私もついこないだ見つけたんですけどね☆

また、小幡氏の元いた地域は、伝説のたいへん濃ゆいところ。
十字架伝説を持つ石碑、不可思議な羊大夫の伝説、水神としての蛇を祀る風習も広く見られる…。
「お菊伝説」も、本当はもっと大きい、この地域にいきづいていた神話の一部分、バリエーション。

…とりあえず、これでお菊さんの出身地はわかったのです。
ただ、小幡一族の伝承では、「皿」が出てこない。

お菊さんの故郷

 

群馬のお菊さん

柳田国男は、ふつうの研究者が何年もかけて取り組むような主題を、あっさり数行でやっつけてしまうことがしょっちゅうあって、「先生、勘弁してけろー」な気持ちにさせられるのですが、皿屋敷についてなら、こんなことを書いています。

小さい例でいうと番町の皿屋敷、あれは私などのくにでは播州皿屋敷といい、現に井戸もありお菊虫もいる。口拍子が似ているから作者があって、番町の方へ捲き上げられたものと皆考えている。ところが同じ言い伝えは土佐の幡多郡にもあり、また長州にもある。…そうすると関東方は頗る歩が悪いように思われるが、何ぞ知らんや上州妙義山麓の小幡一族には、ちゃんと足利時代からの同種口碑があって、信州松平藩の小幡家をはじめ、この一門の移住先では多くその怨霊を祀っていた。主人または主婦が惨虐で、召使の美女が怨みを含んで死んだという点は皆同じで、おまけにその幽霊の名は必ずお菊であった。

柳田国男「伝説」

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風雲!ひめじ城

 

風雲ひめじ城右の写真は、明治時代の姫路城。
今でこそ世界文化遺産に登録された天下の名城ですが、幕末から明治のころには、このような無残な姿をさらしていました。
明治四年には競売にも出されてて、23円50銭で落札された、姫路城。

屋根の上に雑草が高々と生い茂るような状態ですから、きっと城内もすさまじいことになっていたはず。
夏場だと虫がいっぱい湧いて、おぞましいことになっていたにちがいない。

巨大な廃墟であって、播磨平野を見下ろし、あたり一帯にどんよりした影をおとしていた。
夜がすごかったでしょう。闇の城となってそびえ立ち、街を威圧していた…と思うと、ちょっとわくわくします(’-’*)
それはもう、最凶のお化け屋敷。
廃墟や心霊スポットに行くのが若い人の間でブームですが、明治初期の姫路城はそうとう怖い場所だったと思われます。
おさかべ姫の伝説や、お菊井戸の物語も、この魔城がそびえ立ってこそ、リアルな恐怖となる。
逝ってみたかった。。

QnapShots #063 「大力」

 

ここ三週間分の夜と休日を使って製作してきたgoogleマップのプラグイン。
ようやくなんとか完成しましたヽ(´ー`)ノ
というわけで、なんか地図を貼る記事を書いてみようというわけで、才天満神社の力石。

かなりマイナーです。
でも、このような立派な力石が奉納された時代があり、当時の若衆にとってのステイタスシンボル。
実は播磨は力士の伝統があって、落語「皿屋敷」にも播磨の相撲取りが登場します。
竜野には、あの相撲の始祖・野見宿禰の墓所があったりもして、この根は深いところにつながっていく。

境内には「七ツ石」というものもあって、大正時代の水争い(田んぼに水を引く権利の取り合い)で用いられたもの。
いや、ぶつけて相手を半殺しにしたとかではなくて、境界を示すため使われたそうです。

水争い、相撲取り、石。
この取り合わせは、「高島の大井子」を思わせるもの。
きわめてディープな「何か」がここに隠されています。
地元の人しか知らない、この小さな神社の境内の秘密。

ということで、地図を貼る。

穴のあいた神さま

 

I read the news today oh, boy
Four thousand holes in Blackburn, Lancashire

The Beatles “A Day In The Life”

サイトクサン

神さまにがあいている。
この現象を最初に発見したのは、山陽道でした。
姫路の城下町に入る手前の、「御着」という場所に祀られるもの。

これまでも何度か取り上げましたが、この石は、サイトクさんと呼ばれています。
のあいた神さま。