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三十郎の生涯

  

先日、NHK・BS2「没後10年 黒澤明特集」が、ついに完結。
全30作品をすべて放送し終えました。*1

こうやって続けさまに見てくると、
ひとつひとつの作品としてだけでなく、
作品相互のつながりのようなものが感じ取れるのがおもしろい。
作品どうしの、思わぬ共通点のようなものが見えてくる。

これは衛星映画劇場支配人、
渡辺俊雄さんも感じておられるところ。
医者や核、師弟という主題の反復、
同じ役者が数作を隔てて思わぬ配役で再登場する妙。
…おいしい食べ物のことを説明するように、
うれしさと、言葉で伝えきれぬはがゆさをもって、
指摘しておられます。
視聴者からの感想にも、それは端々に見えました。


¶ Footnotes:
  1. それにしても、黒澤には、「3」と「30」がつきまとう。三十郎、三船、三悪人、三本の矢、七人の侍で生き残る三人、などなど… []

13
Oct
2008

ご利益アップデート

  

地蔵ボード・左

Mlle Cさんのパソコンのモニタが壊れたらしい。
前回、マウスが故障した時は、上善寺のお地蔵さん軍(通称・マザーボード地蔵尊)によって、直ったのです。

今回、なぜ効かないのか。
それは、あれですね、ご利益アップデートをしてないからw

旅する神さま

  

「あの人に会いたい」という番組。
NHKの膨大な映像資料から、今は亡き著名人のインタビューを選り抜いたもの。
NHKアーカイブス NHK映像ファイル あの人に会いたい

晩年の柳田国男の映像もあり、その中で柳田翁は、自分の「最初の手柄」について、うれしそうにかたります。

農務省の官吏だった頃(と思う)、柳田は九州の山村を訪れ、ひとつ民話を聞いた。
猟師が山の中で、お産に苦しむ神さまに出会う、という話。
ひとりの猟師は、山中でお産の穢れに手を染めることは禁じられている、と断る。
もうひとりは、それはたいへんでしょうと、神さまのお産を助けた。
拒んだ猟師は呪われ、助けた猟師はその後、大いに繁栄したと。

柳田はすぐあとに、東北(だったかしら)でこれと同じ話を見つける。
思わぬ遠方に、似た話の朋輩が分布する不思議。
その発見が自分の民俗学の「最初の手柄」だと。

  +

この話は、蘇民将来の伝説と同じタイプ。
蘇民将来は、祇園祭の伝承。
また少し前、「セクハラポスター」で話題になった岩手の蘇民祭もそうだし、初夏や小正月に全国で見られる「茅の輪」をくぐる風習、ちまきを食べる習慣も、この伝説に基づく。

祇園祭・黒主山のちまき