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17
Feb
2010

「涼宮ハルヒの憂鬱」ブックカバー(中高年向き)を作ってみた

   
  

このところ週に一回、バスに一時間ほど乗るので、乗車中に本でも読もうと思い、それじゃあ先日四周年を迎えた「奇妙な世界の片隅で」で、熱烈にご紹介のあった「涼宮ハルヒ」シリーズを遅ればせながら読んでみようと、本を広げていたところ、ふと気づくと周囲から怪訝なまなざしの一斉集中砲火が。
長門有希のように読書にひたすら没頭するふうを装いつつも、内心、これはいったい何をやらかしたものか、裾出し腰パンにしたわけじゃなし…と考えをめぐらせるに、どうやら表紙がイケナイらしい。
萌えへの偏見は地方ではまだまだ根深いのである。

というわけで、バスの中で中年男子が読んでも恥ずかしくない、偽装用「涼宮ハルヒの憂鬱」ブックカバーを作ってみました。
作ってみたけど、もう読み終わっちゃったよ…。

 
17
Jan
2010

奇書の旅#004 柳田国男「遠野物語」

   
  

遠野物語は今年で百歳になる。

明治43(1910)年、わずか350部のみ自費出版された遠野物語。
再版されるのは、ずうっと後の昭和10(1935)年で、この小さな本は長い間、「稀書」でした。

内容からいっても、奇譚を集成した「奇書」。
柳田国男の著作の中でも、はじまりの頃にかかれた、孤立した書物。
テクストとしても特殊で、そもそも柳田が作った話ではなく、遠野でカタられた話を、佐々木君から聞いて、それを「一字一句を加減せず感じたるまま」書いたもの。

この本の主体、作者や語り手が誰なのかは、考えれば考えるほど、雀の羽の色のように曖昧になる。
350部だけ存在した稀覯本であった頃には、この本はカタリ…つまり、カタられる間だけ存在し、次の瞬間には消えはて、ただ人の思いの中でだけたゆたい、改変され、つねに「読まれて」いるもの…と、ほとんど同値の姿で、存在=非存在していました。

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29
Dec
2009

さらにまたまた皿屋敷

   
  

前の記事で、皿屋敷のお菊さんが、じつは群馬出身であることを書きました。
播州か番町か、本家争いもあるお菊さん。
ですが、もともとは、群馬の甘楽郡あたりを支配していた小幡一族の氏神さま
近世の始まりの頃、いくさに負け領地をうばわれた小幡氏。
江戸時代には徳川の家臣となってあちこちの藩で仕官し、その先々で「お菊さん」を池や井戸でまつったため、これが日本中に四十ヶ所以上あるという皿屋敷伝説のもととなりました。

…この説って、定説になっててもおかしくないんですが、意外と知られてなくて、私もついこないだ見つけたんですけどね☆

また、小幡氏の元いた地域は、伝説のたいへん濃ゆいところ。
十字架伝説を持つ石碑、不可思議な羊大夫の伝説、水神としての蛇を祀る風習も広く見られる…。
「お菊伝説」も、本当はもっと大きい、この地域にいきづいていた神話の一部分、バリエーション。

…とりあえず、これでお菊さんの出身地はわかったのです。
ただ、小幡一族の伝承では、「皿」が出てこない。

 
26
Dec
2009

お菊さんの故郷

   
  

群馬のお菊さん

柳田国男は、ふつうの研究者が何年もかけて取り組むような主題を、あっさり数行でやっつけてしまうことがしょっちゅうあって、「先生、勘弁してけろー」な気持ちにさせられるのですが、皿屋敷についてなら、こんなことを書いています。

小さい例でいうと番町の皿屋敷、あれは私などのくにでは播州皿屋敷といい、現に井戸もありお菊虫もいる。口拍子が似ているから作者があって、番町の方へ捲き上げられたものと皆考えている。ところが同じ言い伝えは土佐の幡多郡にもあり、また長州にもある。…そうすると関東方は頗る歩が悪いように思われるが、何ぞ知らんや上州妙義山麓の小幡一族には、ちゃんと足利時代からの同種口碑があって、信州松平藩の小幡家をはじめ、この一門の移住先では多くその怨霊を祀っていた。主人または主婦が惨虐で、召使の美女が怨みを含んで死んだという点は皆同じで、おまけにその幽霊の名は必ずお菊であった。

柳田国男「伝説」

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9
Oct
2009

亀麿、亀石、座敷童

   
  

愛蘭アイルランドのフェアリイズにはザシキワラシに似たる者もありしかと存じ居り候

柳田国男「石神問答

座敷童子のご利益で有名な旅館が火事になったとか。
テレビで何度も見たことのある旅館で、映像のストックもたくさんあるせいか、ワイドショーなどでは取り上げやすい話題のよう。
つのだじろう先生奉納の座敷童の絵も、ばっちりまばたきしてて、面白いです。
あんなにうまいこと映像にのっている「現象」は珍しいもの。

旅館のザシキワラシには名前があって、亀麿さんというそうな。
今回初めて知りました。
亀麿というお名前が印象に残りました。
というのも、こないだ「千年家」というところで、家の守り神「亀石」を見たから。

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