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29
Jan
2010

サリンジャーの手紙

   
  

サリンジャーが亡くなった。
91歳…にもかかわらず、夭折という語が浮かぶ。
実際、91歳のサリンジャーを想像するのは、難しい。

社会と個人の関係(あるいは無関係)について、従来の近代文学とはちがう、新しいあり方と、それを表現する文体の発見。
サリンジャーがもたらしたものは重要で、ビートニクよりかずっと影響が根深い。
村上春樹が現在、世界的に人気があるのは、この新しいスタイルが主流となったことと深く関わてっています。

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17
Jan
2010

奇書の旅#004 柳田国男「遠野物語」

   
  

稀書、奇書、貴書

遠野物語は今年で百歳になる。

明治43(1910)年、わずか350部のみ自費出版された遠野物語。
再版されるのは、ずうっと後の昭和10(1935)年で、この小さな本は長い間、「稀書」でした。

内容からいっても、奇譚を集成した「奇書」。
柳田国男の著作の中でも、はじまりの頃にかかれた、孤立した書物。
テクストとしても特殊で、そもそも柳田が作った話ではなく、遠野でカタられた話を、佐々木君から聞いて、それを「一字一句を加減せず感じたるまま」書いたもの。

この本の主体、作者や語り手が誰なのかは、考えれば考えるほど、雀の羽の色のように曖昧になる。
350部だけ存在した稀覯本であった頃には、この本はカタリ…つまり、カタられる間だけ存在し、次の瞬間には消えはて、ただ人の思いの中でだけたゆたい、改変され、つねに「読まれて」いるもの…と、ほとんど同値の姿で、存在=非存在していました。

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20
Oct
2009

奇書の旅#003 「聖なる十字の称賛について」

   
  

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この世にたった一冊しかない本。
「奇書」といえば、これが最初の定義かもしれません。
印刷技術が発達して、同じ本が大量に存在する時代とは、まったくちがった書物の意味。

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12
Oct
2009

「レオナルド・ダ・ヴィンチ素描集」のある図書館

   
  

AMAZ君EX2の記事を書いてるときに発見した超高額本、「レオナルド・ダ・ヴィンチ素描集—ウィンザー城王室図書館蔵 (第2輯)」。
自分では到底買えませんが、これほどのお値段になるのは、いったいどんな本なのか。
一度は見てみたい。触ってみたい。

 
24
Sep
2009

奇書の旅#002 「ユングの赤の書」

   
  
  • The Red Book: Liber Novus
  • 著者: C. G. Jung
  • 編集: Sonu Shamdasani
  • 翻訳: Mark Kyburz
  • 出版: W W Norton & Co Inc
  • 価格: ¥ 17,641(古: ¥ 20,000)
  • 発売日: 2009-10-19
  • ASIN: 0393065677

ユングの「赤の書」が来月出版されるということで、話題になっています。
NYタイムズに、ものすごく長文の記事が出ています。
Carl Jung and the Holy Grail of the Unconscious – NYTimes.com

「赤の書」(The Red Book)は、ユングが1914年から1930年にかけて、手書きで描いた革装の本。
入念なカリグラフィと、恐ろしく美麗なイラストからなる、まさに奇書と呼ぶにふさわしい書物。
出版を意図して書かれたものではなく、ユングの私的な所有物として、スイスの銀行の金庫にしまわれており、内容は一部しか紹介されてこなかった。
Red Book (Jung) – Wikipedia, the free encyclopedia

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